現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【絶対比較】トヨタ ハリアーとマツダCX-8はキャラクターは異なるがどちらも魅力的で悩ましい!

ここから本文です

【絶対比較】トヨタ ハリアーとマツダCX-8はキャラクターは異なるがどちらも魅力的で悩ましい!

掲載 更新 3
【絶対比較】トヨタ ハリアーとマツダCX-8はキャラクターは異なるがどちらも魅力的で悩ましい!

SUV人気は衰えるどころか、さらに魅力を増している。欧州メーカーが攻勢を強めてピュアEVなどさまざまなコンセプトのSUVを上陸させている中、国内メーカーも新型車の発表や既存モデルのマイナーチェンジなどを行いラインアップを強化、ユーザーにドキドキするような新しい魅力を提示しているという状況だ。そこで今回は日本を代表する人気のSUVモデル、トヨタ ハリアーとマツダCX-8を取り上げ、それぞれの魅力を検証してみよう。

ハイブリッドかディーゼルか、パワーユニットの考え方にも違い
トヨタ ハリアーはプレミアムクロスオーバーSUVの火付け役となった1台。初代のデビューは1997年のこと。当時の6代目カムリ グラシアの基本コンポーネントをベースに、レクサス RXとして開発されている。3代目からはレクサス RXとの関係は薄れ、2020年6月にデビューした現行モデルは新型RAV4と同じTNGAプラットフォーム「GA-K」を採用した4代目となる。サイズダウンがなされても、ハリアーのプレミアムSUVという位置づけは変わらず、優雅なエクステリアデザインや先進装備などが注目され、発売1カ月後の7月16日時点で約4万5000台のオーダーを受注。月間目標販売台数の3100台を大幅に超える人気モデルとなっている。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

一方マツダCX-8は、国内SUVラインアップのフラッグシップとして2017年12月にデビュー。人馬一体を基本としながらフラット感のある落ち着いたライドフィール、ゆとりのある3列シートの室内が人気を呼び、2019年には2万3288台のセールスを記録、2018年に続き2年連続で国内3列シートSUVの販売台数ナンバー1に輝いている。プラットフォームは海外向けのCX-9ではなく、CX-5と同じタイプを使っているため、使い勝手の良いサイズも魅力となっている。現行モデルは2019年10月に改良を実施したもの。装備の追加や上質感を高めるなど利便性や快適性のアップデートを行った。

ボディサイズを比較してみよう。全長×全幅×全高は、ハリアーが4740×1855×1660mm、CX-8が4900×1840×1730mm、ホイールベースはハリアーが2690mm、CX-8が2930mmで、やはり3列シートを持つCX-8がハリアーよりもひと回り大きい。ちなみに最小回転半径はハリアーが5.5~5.7m、CX-8は5.8mとなっている。

ラゲッジスペースはフル乗車時でハリアーが9.5インチゴルフバック3個、CX-8は9インチゴルフバック2個の積載が可能とカタログにあるが、3列目を格納すればもちろんCX-8が優位に立つ。また両車ともにラゲッジルーム下にも収納スペースを備えている。

搭載されるエンジンは両車で考え方が少し異なる。どちらもガソリンエンジン車も設定しているが、環境性能をアピールするモデルとして、ハリアーはトヨタが得意とするハイブリッド仕様をラインアップ。このハイブリッド車には131ps/221Nmの2.5L直4DOHCエンジンと120ps/202Nmのモーターを搭載。電気式無段変速機が組み合わされ、WLTCモード燃費は22.3km/L(FF車)と優れた燃費性能を誇る。

CX-8はSKYACTIV-D技術によるディーゼルエンジンを搭載。この2.2L直4DOHC直噴ディーゼルターボエンジンは190ps/450Nmのパワーをもち2000rpmで最大トルクを発揮。6速ATが組み合わされ、同じく燃費は15.8km/Lをマークする。レギュラーガソリンとディーゼルガソリンの価格差を考慮すれば、両車の燃料に関するランニングコスト差は小さくなる。

ラインアップはともに豊富で、ハリアーが2Lガソリン仕様と2.5L+THSIIのハイブリッド仕様それぞれにS/G/Zの3グレードを揃え、GとZにはレザーパッケージも用意され、いずれのモデルにもFFと4WDが設定されている。

CX-8はさらに多彩なモデル構成を誇る。2.5Lガソリン仕様のSKYACTIV-G 2.5 を搭載する25S/25S プロアクティブ/25S Lパッケージ、2.5Lガソリンターボ仕様のSKYACTIV-G 2.5T を搭載する25T Lパッケージ、2.2Lディーゼル仕様のSKYAKCTIV-Dを搭載するXD プロアクティブ/XD プロアクティブ Sパッケージ/XD Lパッケージという車種構成となり、すべてのモデルにFFと4WDを設定するほか、全車6人乗り/7人乗りの選択も可能だ。

トヨタ ハリアーの車両価格(税込み) 
S:299万円
G:341万円
Z:393万円
S 4WD:319万円
G 4WD:361万円
Z 4WD:413万円
ハイブリッドS:358万円
ハイブリッドG:400万円
ハイブリッドZ:452万円
ハイブリッドS 4WD:380万円
ハイブリッドG 4WD:422万円
ハイブリッドZ 4WD:474万円

マツダCX-8 の車両価格(税込み) 
25S:294万8000円 
25Sプロアクティブ:340万6700円
25S Lパッケージ:396万8800円
25T Lパッケージ:435万2700円
25S AWD:318万4500円 
25Sプロアクティブ AWD:364万3200円 
25S Lパッケージ AWD:420万5300円
25T Lパッケージ AWD:458万9200円 
XDプロアクティブ:382万8000円 
XDプロアクティブ Sパッケージ:399万9600円 
XD Lパッケージ:443万4100円 
XDプロアクティブ AWD:406万4500円 
XDプロアクティブ Sパッケージ AWD:423万6100円 
XD Lパッケージ AWD:467万0600円

先進安全装備はデビューの新しいハリアーが一歩リード。歩行者(昼夜)や自転車運転者(昼)を検知対象に加えたプリクラッシュセーフティを採用した「Toyota Safety Sense」を全モデルで装備するほか、駐車場など低速走行時の衝突緩和や被害軽減に役立つインテリジェントクリアランスソナー[パーキングサポートブレーキ(静止物)]も用意。これまでのデジタルインナーミラーに、新しく追加した前方カメラとデジタルインナーミラー用後方カメラが捉えた走行中の映像をSDカードに録画する新機能を搭載した前後方録画機能付きデジタルインナーミラーなどの新技術も採用された。

一方のCX-8は、夜間歩行者検知機能や前後AT誤発進抑制制御を備えたブレーキサポートをはじめ、全車速追随機能を持ったレーダークルーズコントロールを一部モデルを除き標準装備。このほか車線警報逸脱システムやブラインドスポットモニタリングも全車標準装備としている。また、悪路でのスタック時にスムーズな脱出を実現する新開発の「オフロード・トラクション・アシスト」(4WD車)や、トレーラー牽引時のブレーキ制御「トレーラー・スタビリティ・アシスト(TSA)」の採用などもアクティブ派には見逃せないポイントだ。

オーディオ好きならスピーカーシステムも気になるところで、上級モデルに標準装備されるのは、ハリアーがJBLプレミアムサウンドシステム、CX-8はBOSEサウンドシステムとなる。

クーペルックSUVの斬新なデザインが特徴の先進的で都会派のハリアー、幅広い世代の需要も満たし多彩なカーライフシーンに対応するCX-8。エクステリアデザインや乗車定員などキャラクターの違いは明確だが、個性はそれぞれ違ってもそれぞれに魅力的で、ユーザーにとっては十分に比較対象になる存在だろう。

車両価格も、ハリアーが299万円~504万円なのに対し、CX-8は294万8000円~489万600円と、接近している。(文:丸山佳彦)

トヨタ ハリアー ハイブリッド G 主要諸元
●全長×全幅×全高:4740×1855×1660mm
●ホイールベース:2690mm
●車両重量:1650kg
●エンジン:直4DOHC+モーター
●排気量:2487cc
●最高出力:178ps/5700rpm
●最大トルク:221Nm/3600-6200rpm
●モーター最高出力:120ps
●モーター最大トルク:202Nm
●トランスミッション:電気式無段変速
●駆動方式:FF
●サスペンション:ストラット/ダブルウイッシュボーン
●タイヤサイズ:225/60R18
●WLTCモード燃費:22.3km/L
●最小回転半径:5.5m
●乗車定員:5名
●車両価格:400万円

マツダCX-8 25S Lパッケージ AWD 主要諸元
●全長×全幅×全高:4900×1840×1730mm
●ホイールベース:2930mm
●車両重量:1830kg
●エンジン:直4DOHC
●排気量:2488cc
●最高出力:190ps/6000rpm
●最大トルク:252Nm/4000rpm
●トランスミッション:6速AT
●駆動方式:4WD
●サスペンション:ストラット/マルチリンク
●タイヤサイズ:225/55R19
●WLTCモード燃費:12.2km/L
●最小回転半径:5.8m
●乗車定員:6名/7名
●車両価格:420万5300円

[ アルバム : トヨタ ハリアーとマツダCX-8 はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

2024年F1第10戦スペインGP予選トップ10ドライバーコメント(1)
2024年F1第10戦スペインGP予選トップ10ドライバーコメント(1)
AUTOSPORT web
2024年F1第10戦スペインGP予選トップ10ドライバーコメント(2)
2024年F1第10戦スペインGP予選トップ10ドライバーコメント(2)
AUTOSPORT web
2024年版 ガソリンが世界一高い国/安い国 20選 なぜ違いがあるのか背景も紹介
2024年版 ガソリンが世界一高い国/安い国 20選 なぜ違いがあるのか背景も紹介
AUTOCAR JAPAN
23インチでも上質な乗り味に感服!【ランドローバー レンジローバースポーツ】
23インチでも上質な乗り味に感服!【ランドローバー レンジローバースポーツ】
グーネット
息子が目撃したグッドウッド・リバイバル 純白のハンスゲン・スペシャル(2) 世界水準の厳しい現実
息子が目撃したグッドウッド・リバイバル 純白のハンスゲン・スペシャル(2) 世界水準の厳しい現実
AUTOCAR JAPAN
Cタイプが買えないなら作ればイイ! ベースはジャガーXK120 純白のハンスゲン・スペシャル(1)
Cタイプが買えないなら作ればイイ! ベースはジャガーXK120 純白のハンスゲン・スペシャル(1)
AUTOCAR JAPAN
リカルド予選18番手「感触は良くなったが、タイムが向上しない。新パーツへの理解を深める必要がある」/F1第10戦
リカルド予選18番手「感触は良くなったが、タイムが向上しない。新パーツへの理解を深める必要がある」/F1第10戦
AUTOSPORT web
【正式結果】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 決勝
【正式結果】2024スーパーフォーミュラ第3戦SUGO 決勝
AUTOSPORT web
940万円のホンダ「プレリュード」出現!? 5速MT搭載の「スペシャリティモデル」がスゴい! 23年落ちなのになぜ「新車価格」超えた? “極上車”が米で高額落札
940万円のホンダ「プレリュード」出現!? 5速MT搭載の「スペシャリティモデル」がスゴい! 23年落ちなのになぜ「新車価格」超えた? “極上車”が米で高額落札
くるまのニュース
HKSファンなら愛車にペタリ…HKSがロゴステッカー4種類を発売
HKSファンなら愛車にペタリ…HKSがロゴステッカー4種類を発売
レスポンス
乗用車じゃ当たり前の技術ハイブリッド! 大型トラックはいまだ「プロフィア」だけなのはナゼ?
乗用車じゃ当たり前の技術ハイブリッド! 大型トラックはいまだ「プロフィア」だけなのはナゼ?
WEB CARTOP
江戸は「坂」の多い町 物資を運ぶ苦労は並大抵ではなかった!
江戸は「坂」の多い町 物資を運ぶ苦労は並大抵ではなかった!
Merkmal
雨の第3戦SUGOは安全面を考慮し赤旗終了。近藤真彦会長「最後までレースができなかったことをお詫びします」
雨の第3戦SUGOは安全面を考慮し赤旗終了。近藤真彦会長「最後までレースができなかったことをお詫びします」
AUTOSPORT web
高速道路上に「なかったはずのトンネル」が出現!? 風景がめちゃくちゃ変わる大工事 これからスゴイことに!?
高速道路上に「なかったはずのトンネル」が出現!? 風景がめちゃくちゃ変わる大工事 これからスゴイことに!?
乗りものニュース
トヨタが手がけたホンキのアソビグルマ──新型クラウン・クロスオーバーRS“ランドスケープ”試乗記
トヨタが手がけたホンキのアソビグルマ──新型クラウン・クロスオーバーRS“ランドスケープ”試乗記
GQ JAPAN
野尻智紀&岩佐歩夢のコンビでSF王座争いリードするTEAM MUGEN。しかし現状には満足せず「安定感が足らない」
野尻智紀&岩佐歩夢のコンビでSF王座争いリードするTEAM MUGEN。しかし現状には満足せず「安定感が足らない」
motorsport.com 日本版
ハミルトンが予選3番手、PPと0.3秒差「実際にはそれほど差はないはず。優勝争いに加わりたい」メルセデス/F1第10戦
ハミルトンが予選3番手、PPと0.3秒差「実際にはそれほど差はないはず。優勝争いに加わりたい」メルセデス/F1第10戦
AUTOSPORT web
アルピーヌF1、カルロス・サインツJr.争奪戦に名乗り! 新加入ブリアトーレが早速動いた!?
アルピーヌF1、カルロス・サインツJr.争奪戦に名乗り! 新加入ブリアトーレが早速動いた!?
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

3件
  • 「欧州メーカーが攻勢を強めているピュアEV」

    一体なんのこと言ってるんだ?
    バカみたく取り敢えず欧州メーカー持ち上げる前書きを付けるの、いい加減にしてほしい。
  • 共食いしてるトヨタのsuvだけど3列シートのクロスオーバーはない...
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

312.8453.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.8669.8万円

中古車を検索
ハリアーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

312.8453.8万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

39.8669.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村