娘からもらった愛車で振り切ったカスタムをする還暦超えワゴンR乗り
今年で還暦を迎えるという土屋善浩さんの愛車は、目立ち度満点のスズキ「ワゴンR」。娘さんの通勤車を譲り受けたことをきっかけに、これまでにしたことがないドレスアップにチャレンジしようと思い立って仕上げたそう。大阪オートメッセにも展示されたワゴンRは、じつは「DSU東西王座決定戦」での受賞歴もある実力車でした。カスタムメニューをチェックしてみましょう。
なぜスズキ「ワゴンR」をカスタムベースに? VIP・ミニバン・SUVで培った経験を注ぎ込んだ「独自スタイル」は圧巻のひとことです
大阪オートメッセにも展示されてドレコン最高峰での受賞経験も
若い頃はトヨタGX71型「マークII」やホンダ初代「プレリュード」に乗ってクルマいじりを楽しんでいたという土屋善浩さん。今年で60歳の還暦を迎える年齢となったが、まだ若い者には負けられないと、自分好みのカスタムを楽しみ、ドレコンの頂点を目指して製作に励む人生を謳歌している。
現在のカスタムベース車は、娘さんが通勤の足として購入し、「使わなくなったからあげる! 好きにしていいよ!」と譲り受けたスズキ「ワゴンR」だ。ちょうど良いタイミングでカスタムベース車が見つかったことで、これまでやったことがないドレスアップにチャレンジしようと、大胆なフルリニューアルを決行。ドレスアップ誌、Instagram、SNSを見ながらあれもやりたい、これもやりたいと実行に移すうちに、どんどんワゴンRは進化し、誰もが注目するカスタムカーへと大変貌を遂げた。
土屋さんのワゴンRは、カスタムカー好きの間では有名車で、過去に大阪オートメッセ会場での展示も経験。また、ドレスアップカーに興味を持ち、ドレコンの頂点を目指したいと思う者なら誰もが憧れるドレコン・メジャー大会「DSU東西王座決定戦」のワゴン部門の栄冠に輝いたマシンでもあった。
『ワイスピ』を意識してスポコン要素を取り入れる
映画『ワイルド・スピード』のファンでもある土屋さんのワゴンRは、大昔に流行ったスポコン的な要素を加えつつ、スポーツ感あふれるカスタムを楽しんでいるのが特徴だ。
フロントバンパーはメーカー不明FRPバンパーをベースに開口部を可能な限り大きくし、スーパーカーを彷彿させるエッジを立たせたダクトを設定。バンパー中央には懐かしの70スープラターボAダクトをセットし、その内側には前置きインタークーラーをマウントする。
ボンネットは鋭い表情を浮かべるようにヘッドライトを覆うスタイルでバッドフェイス化。ライトの中身も交換し、プロジェクター、LED、チューブ加工を加えてトリッキーな光を放つように工夫する。
ドアは見ての通りの4枚シザーズドア仕様という大胆な魅せ技で、絶妙な角度でフロントドアとリアドアとのクリアランスを確保したスタイルがポイント。フルオープン状態にすると、フロントはともかく、リアは乗り降りしにくいだろう……なんてツッコミも入りそうだが、そこは目立ってナンボのドレスアップカーという割り切りによってヨシとしているそうだ。
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ハチマルテイストを盛り込む
最近のドレスアップカーと違って、土屋さんのワゴンRはところどころに1980年代の改造テイストを感じさせる点が興味を引く作り。オーバーフェンダーは前後「フェアレディ240Z」用を加工して装着。さらに、ボンネットには街道レーサーが流行った時代の定番アイテムであるフィンも装着。さらに、ホイールはホワイトディスクにゴールドピアスボルトのBBS RSという点もハチマルテイストといった感じだ。
また、リアはどっしり構えるフォルムを強調させるべく、センターを大きく凹ませ、そこにディフューザーとアンダーネオン、そして、6本マフラーを入れることでアピール。センターにも七色チューブのデザインマーカーをセットして、奇抜なスタイルとイルミネーションを融合させることで魅せる仕様を作り出していた。
インテリアについてはホワイトとブルーのツートーンカラーでコーディネート。ドア内張り、ダッシュボートの一部をくり抜き、華やかな光の演出を楽しめる車内空間を作り出した点はオーナー自慢のポイントでもある。
ド派手なオーディオでギャラリーにアピール
トランクにはカスタムオーディオを搭載し、その過激なスタイルと光によるアピールだけでなく、強烈な音響によってもギャラリーの視線をクギ付けにする土屋さんのカスタムワゴンR。たくさんありすぎるカスタム技の中でも、とくにお気に入りのポイントについて尋ねると、それは燃料コックのフタにあるという。フタを開けて見せてもらうと、裏側に隠れキャラ的な遊び心として、お孫さんの写真がプリント加工されていた。
まさにやりたいことが全部盛りといった感じの土屋さんのワゴンR。あのDSU東西王座決定戦のチャンピオンマシンだけに、これで完成かと思いきや、じつは自分が目指す仕様としては現状で85%ほどという。すでにここからのカスタム計画は決まっているらしいので、今度はぜひ大阪オートメッセ2025の会場で、その完成した姿を見せてもらいたい。楽しみに待っています。
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