フォルクスワーゲン グループ ジャパン(VGJ)は2021年2月9日オンライン記者会見を開き、次期型ゴルフ・ゴルフヴァリアントの年内日本導入を発表。同時に、先行予約受注も同日より開始した。
しかし導入されるクルマは第8世代目のゴルフ8だけではない。この会見ではほかの車種の導入も明らかになっている。
間もなく日本上陸の新型ゴルフ、価格帯が判明。先行受注を開始した!
●VGJの発表によると、21年内に5車種も登場するようだ!
2021年の中頃を発売予定としているゴルフ8に対し、もう少し早く見られそうなのが、パサートとティグアンのマイナーチェンジモデル。両方ともすでに欧州では販売されているモデルで、パサートにはゴルフ8にも搭載される新世代インフォテインメントシステムと、次世代型の先進安全支援システムがひと足お先に採用されるようだ。
●新型パサート(欧州仕様)
●新型ティグアン(欧州仕様)
そして21年内に上陸予定なのは、アルテオンのシューティングブレーク。フラッグシップクーペであるアルテオンのルーフをリヤに延長した、ワゴンモデルだ。こちらも欧州ではすでに販売を開始しているモデルで、そのスタイリッシュさは日本の道路でも目を引くだろう。
●アルテオン シューティングブレーク(欧州仕様)
しかし、懸念されることもある。それは、ゴルフ8も含めこれらの導入スケジュールはまだ確定ではないこと。というのも、世界的なコロナウイルス感染拡大と半導体不足が、どの程度納入遅れに影響してくるかが不明だからだそう。「現在の状況は、21年の第2四半期には落ち着いてくるのではないかと予想している」と、VGJのティル・シェア社長は会見で語ったが、今回ゴルフ8の発表・発売時期を明言できなかったのもその影響が大きい。
●次世代モビリティシフトと名付けられた、VGJの商品戦略
そしてもうひとつ、VWブランドのBEV(電気自動車)として欧州で発売した「ID.シリーズ」の日本導入が21年ではないことも発表された。今の段階では、22年に日本市場への導入を開始し、翌23年に本格的なシリーズ展開をしていく予定のようだ。これも前述のコロナウイルスと半導体不足が影響をしているのかもしれないが、他ブランドに比べるとちょっと慎重すぎる気もする。同グループのアウディではBEVのeトロンシリーズがすでに日本でも販売開始しているが、こちらの結果を見ながら日本市場でのBEV販売方法を探っているのかもしれない。
●欧州市場では2020年にBEVとPHEVの販売台数が大幅に躍進した
●VWのBEV、ID.3(欧州仕様)
いずれにせよ、クルマとしての性能は非常に魅力的なラインアップを誇るVWの新型車たち。ゴルフ8はマイルドハイブリッドモデルだけではなく、PHEVモデルも年内導入予定など、今年を皮切りに始まるニューカー攻勢は、今後の輸入車市場の台風の目になることは間違いないだろう。ますますその一挙手一投足から目が離せなくなりそうだ。
<ドライバーWeb編集部・青山>
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