■相変わらず販売好調のカローラ、どのタイプが人気?
現行のトヨタ「カローラ」は、セダン・ツーリング・スポーツの3タイプをラインナップしています。2019年にそれぞれフルモデルチェンジや一部改良が実施されましたが、現在の販売動向はどうなっているのでしょうか。
SUV風トヨタ「カローラ」発表! 新型「カローラトレック」は車高アップで走破性向上
1966年に登場して以来、50年以上もトヨタを代表するモデルとして販売されてきたカローラ。これまでにも特性を持ったボディタイプを複数取り揃え、より幅広いニーズに応えてきました。
2019年9月に登場した12代目となる現行モデルは、ベーシックなセダンタイプの「カローラ」に加え、ステーションワゴンの「カローラツーリング」、2018年6月から先行して発売されているハッチバックの「カローラスポーツ」をラインナップしています。
カローラシリーズは2020年に入ってもその売れ行きは好調です。軽自動車を除く普通車の新車販売台数ランキングの2020年上半期(1月から6月)では2位となり、直近の8月も3位にランクインしています。
今なおブランドを代表するロングセラーモデルとして販売されているカローラですが、3モデルの販売動向はどうなっているのでしょうか。
トヨタの販売店スタッフは以下のように話します。
「もっとも売れ行きが好調なのはツーリングで、カローラ全体の割合でいうと販売台数の約5割を占めています。
ツーリングはラゲッジルームの広さが人気です。アウトドアにクルマを利用する人や、日常的に大量の荷物を運ぶ人はツーリングを選ぶ傾向にあります。趣味だけでなく日常の買い物にも適した利便性が評価された結果ではないでしょうか。
また、残りの5割は、セダンとスポーツが均等に分け合っている状況です。
スポーツを選ぶ人は走りにこだわった人が多いです。ほかのタイプに比べ全幅が広く設定されているので、走りに安定感があります。しかし、ラゲッジルームは比較的狭くなっているので、実用性を求めるお客さまには不向きかもしれません。
普段使いがメインのお客さまはセダンを購入します。ツーリングほどではありませんが、収納力が高く、普段使いに適した無難なモデルといえます」
※ ※ ※
このように、3タイプではステーションワゴンとなるカローラツーリングが人気のようですが、別の販売店では、「高齢層には圧倒的にセダンが人気で、スポーツは若年層が多い印象」だといい、3タイプがバランスよく支持されているようです。
■3タイプ、それぞれどう違うの?
それぞれに個性が光るカローラシリーズですが、どのような違いがあるのでしょうか。
カローラとカローラツーリングのボディサイズは、全長4495mm×全幅1745mmと同じですが全高が違い、カローラが1435mm、カローラツーリングが1460mmとツーリングの方が高く設定されています。
5人乗り時のトランク容量は、カローラは深さがあることもあり429リットル(ガソリン車)。カローラツーリングは392リットルです。
容量的にはカローラの方が上ですが、後席を倒した際には、カローラツーリングの方が高さ室内高ギリギリまで収納出来るため、使い勝手の部分ではステーションワゴンタイプのカローラツーリングが幅広い用途に対応出来ます。
パワートレインは、それぞれ同じく1.8リッターガソリンと1.8リッターハイブリッド、1.2リッターターボを設定。1.2リッターターボは、6速MTのみの設定です。
駆動方式は、ハイブリッド車のみ2WDとE-Four(電気式4WD)、ガソリン車とターボ車は2WDのみです。
一方のカローラスポーツは、全長4375mm×全幅1790mm×全高1460mm(4WD車は1490mm)と、ほかの2モデルに比べ全長が短く、全幅・全高が広く高く設定されています。
パワートレインは、1.2リッターターボと1.8リッターハイブリッドを設定。カローラやカローラツーリングと違い1.8リッターガソリンはありません。
駆動方式はハイブリッド車が2WD、ターボ車は2WDと4WDを設定しているほか、CVTと6速MTも用意されています。
また、カローラスポーツにはその名の通り、走りを意識したカローラスポーツは、「Zグレード」には18インチタイヤを搭載するなどカローラやカローラツーリングとは違う個性が随所に表れています。
※ ※ ※
それぞれ3タイプの価格帯(消費税込)は、カローラが193万6000円から294万8000円、カローラツーリングが201万3000円から299万7500円、カローラスポーツが216万9000円から284万1000円となっています。
カローラシリーズとしてラインナップされる3タイプは、ボディタイプ、パワートレイン、駆動方式などが異なりますが、価格帯はカローラとカローラツーリングは同等、スポーティなカローラスポーツが若干値上がるといった状況です。
また、先代モデルにあたるセダンの「カローラアクシオ」とワゴンの「カローラフィールダー」はおもに法人向けに2020年9月現在も併売されています。
日本を代表する大衆車のカローラは、一般ユーザーからビジネスユーザーまで幅広く支持されるために、さまざまなボディタイプやモデルを設定しているのです。
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みんなのコメント
以前に比べ安全性能やら基本性能は、格段に良くなってる。
当然、営業車にも使用されるだろうけど
なんか勿体ないくらい。