■ジープ初の「コンパクトEV」登場
ステランティスジャパンは2024年9月26日、アメリカ初のSUVブランド「ジープ」として初の新型EV(電気自動車)「アベンジャー」を発売しました。
ジープとしては約2年ぶりのニューモデルとなります。
【画像】超カッコイイ! これが「新型コンパクトSUV」です!(74枚)
新型アベンジャーは2022年10月のパリモーターショーで世界初公開されたコンパクトSUVの新型EVです。ジープのラインナップにおいては新たにエントリーモデルを担います。
イタリアとスペインでの発売を皮切りに、北米やヨーロッパなどでも販売がスタートしており、全世界ですでに10万台を販売するなど好調だといいます。
日本では、2022年9月の先行情報公開から投入されると予告されており、2年越しでの発売となりました。
ボディサイズは全長4105mm×全幅1775mm×全高1595mm、ホイールベース2560mm。2015年から日本でも販売中の「レネゲード」よりも全長は約15cm短く、トヨタ「ヤリスクロス」などとも近い、取り回しのしやすいコンパクトサイズを実現しました。
エクステリアは、ジープファミリーが持つアイコニックな「7スロットグリル」や2灯のライトで構成されるフロントフェイス、台形ホイールアーチなどをそのまま受け継ぎ、一目でジープファミリーであることがわかるデザインを採用。
また、ジェリー缶(燃料容器)からインスパイアされた「X」字の意匠や隠れキャラクターを配するなど、遊び心も表現しています。
インテリアは機能性を重視したデザインをもとに、水平基調でシンプルな構成のインパネを採用。
インパネ下部やドアポケットなどに収納を数多く設け、センターコンソール中央にはリュックサックが収納できる大きなスペースを設置するなど、使い勝手を高めました。
ラゲッジスペースは地上から726mmと低床化を図ったほか、開口部は1001mmを確保。容量も355リッターとし、十分なスペースを設けています。
パワートレインは最高出力115kW(156馬力)・最大トルク270Nmを発揮するモーターを前輪に搭載。54kWhの大容量バッテリーを組み合わせ、一充電走行距離は486km(WLTCモード)を実現しました。
走行性能では新世代の「eCMP2」プラットフォームを採用し、電動化を図りながらもジープファミリーに共通する走行性能も追求。
駆動方式はFF(前輪駆動)ですが、最低地上高は200mm以上、アプローチアングル/ブレークオーバーアングル20度、デパーチャーアングル32度を確保し、高い悪路走破性能を実現。バッテリーはアンダーボディには保護スキッドプレートを備え、本格的な悪路走行にも対応しています。
さらに、ジープブランドの前輪駆動車としては初採用の悪路モード「Selec-Terrain(セレクテレイン)」とヒルディセントコントロールを搭載。
「ノーマル」や「エコ」に加え、「サンド」や「マッド」「スノー」など、6つの走行モードにより、路面状況に合わせたトラクションを確保します。
先進運転機能では、レベル2の自動運転機能を搭載。衝突被害軽減ブレーキをはじめ停止・発進機能付きのアダプティブクルーズコントロールや車線維持機能、ブラインドスポットモニターを標準装備しています。
また、コネクティッドサービス「ジープ・モバイル・アプリ」により、スマートフォンによるリモートでのドアロックや車両位置確認が行えます。
ラインナップはベースモデルに加え、サンルーフや18インチホイール、イエローのインパネなどを特別装備する発売記念モデル「ローンチエディション」を設定。ローンチエディションは150台限定です。
価格(消費税込)はベースモデルが580万円、ローンチエディションが595万円。全車右ハンドルのみで、CEV補助金65万円の補助対象となっています。
※ ※ ※
新型アベンジャーの発売に際し、ステランティスジャパンの打越 晋社長は以下のようにコメントしています。
「新型アベンジャーは、これまでの電気自動車とは別のカテゴリーにあるいっても過言ではないと思います。だからこそ、ジープの電気自動車として、この新型アベンジャーは新たな生に挑むことができます。
そしてそれはお客様に探求心、冒険心を読み起こす起爆剤になってほしいと私は願っている次第です。
この新型アベンジャー、これまで培ってきたジープの歴史とブランド文化、そしてお客様とのつながりをより豊かに発展させて、またさらには我々ステランティスジャパンの新しい時代をリードする車になる確信しています」
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