8月18日、日産自動車(以下、日産)は、新型「Z」の詳細を発表した。
新開発の3.0リッターV6ターボ搭載
1969年に登場した初代から数えて8代目になる新型Zは、歴代モデルと同様の“手が届くスポーツカー”として開発されたという。
発表された米国市場向け新型Zには、新開発の3.0リッターV型6気筒ガソリン・ツインターボ・エンジン「VR30DDTT」(最高出力405ps、最大トルク475Nm)を搭載する。
トランスミッションは6MTと新開発の9ATで、前者は大トルクのエンジンに対応するため、クラッチディスクとギアトレインを強化、後者は、幅広いギアレンジにより、ダイレクトで素早いレスポンスを実現したという。
また、通勤や高速道路でのロングドライブに最適な「スタンダード」モードと、ポテンシャルを最大限に引き出す「スポーツ」モードを用意した。スポーツモードは、ステアリングやVDC(横滑り防止装置)に専用制御を採用する。
日産の後輪駆動車として初めて、「アドバンストローンチアシストコントロールシステム」なるロケット・スタートのための制御技術を搭載する(AT全車、MT車は「Performance」グレードのみ)のも注目だ。
日本仕様は今冬登場
エクスリア・デザインは、ロングフードや低重心のリアスタンスなど、初代モデル(S30型)をはじめとする歴代Zへのオマージュを込めたシルエットに仕上げられている。
LEDヘッドライトは、日本専用モデルだった初代の「240ZG」を彷彿とさせるふたつの半円が特徴だ。リアコンビネーションランプは、4代目のZ32型をモチーフとしたという。灯火類はフルLEDになる。
高性能グレードの「Performance」には、リアの浮き上がりを抑えるリアスポイラー付き。フロントスポイラーには、「GT-R」の開発で培ったノウハウを活かしたという。ボディカラーは、モノトーンを3色、ルーフがブラックになる2トーンを6色用意した。
インテリアは、理想的なスポーツカーのコクピットを目指して、SUPER GTなどで活躍する日産のドライバー、松田次生選手らからアドバイスを受け、デザインされた。メーターには、12.3インチ・フルデジタルディスプレイを採用、3つの表示モードから好みのディスプレイを選べる。インパネ上部には3連メーター(ブースト計、ターボスピード計、電圧計)を設置した。
シートにも、GT-Rで得たノウハウを活かし、ホールド性とフィット感を高めたという。コーナリング時の身体の動きを抑制するために、シートバックにスウェードを多用している。インテリアカラーは、グラファイト、レッド、ブルーの3色。
カタログ・グレードはベースの「Sport」と高性能版の「Performance」の2種類。後者には19インチの鍛造アルミホイールや専用サスペンション、ヒーター付きレザーシートや8スピーカーのBoseサウンド・システムなどを装備する。
240台限定の「Proto Spec」には、専用のイエロー・ブレーキ・キャリパー(Zロゴ付き)、ブロンズカラーのアルミホイール、一部がイエローになるブラックの本革シート、そして内装各所に入るイエローのステッチなどが与えられる。
新型Zの価格は今後明らかになる。日本仕様は今冬発売予定だ。
文・稲垣邦康(GQ)
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みんなのコメント
今まで出して来た車見てもそれは分かるw