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ホンダ シビックの「爽快」感はちょっと乗ったらすぐわかる。MTで乗る愉しさもまた格別だ【試乗】

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ホンダ シビックの「爽快」感はちょっと乗ったらすぐわかる。MTで乗る愉しさもまた格別だ【試乗】

11代目にフルモデルチェンジされたシビックのグランドコンセプトは「爽快」だという。そんなシビックの「爽快」さを感じてみようとチョイ乗りできたので、そのインプレッションを紹介しよう。

大きくなっても、やっぱり「シビック」だった
学生時代、サークルの先輩の初代シビック RSや友人の2代目シビック CX(どちらも中古)を乗り回したり、この仕事に就いてからはワンダーシビックのSiで伊豆や箱根のワインディングロードを駆け巡ったり、そしてタイプRやハイブリッドなど、シビックの歴代モデルは(たぶん)だいたい乗ってきた。

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もっとも、フィットが登場してからは、かつてのシビックの位置にフィットがおさまり、シビックはアコード並みに、そしてアコードはレジェンド並みに、さらにレジェンドはもっと大きく・・・と、ホンダの乗用車は玉突き的にサイズアップしていった。「こんなに大きいクルマはシビックじゃない!」とも思いがちなのだが、これも時代の趨勢。世界的にライバルとなるゴルフやカローラだって、代が替わるたびに大きくなっているのだから。

さて、11代目となった新型シビックは、米国仕様では4ドアセダンもあるが日本仕様は5ドアハッチバックのみでデビュー。といっても、いわゆる2BOXスタイルではなく、6ライトのサイドビューは5ドアクーペに近い、なかなか流麗なもの。セダンのようにリアシートもしっかり実用性がありながら、ワゴン的にも使える。それでいながらスタイリッシュと、たしかにデザインは爽快さを感じさせてくれる。

コクピットに着くと、水平基調のインパネは視界が良く、パンチングメタルを採用してルーバーを隠したエアコンの吹き出し口がオシャレだ。試乗車は上級グレードのEXなので、プライムスムースとウルトラスエードのコンビシートや、プライムスムースを貼ったドア内張りなどのクオリティも高い。まさにインテリアも爽快さを感じさせる。まずはイグニッションをONにして、走り出そう。

MTモデルにも最新のホンダセンシングを搭載
まず「オッ」と思ったのが、6速MTのシフトタッチ。FF車とは思えないほどカチッとしており、シフトワークが小気味良くて楽しくなる。

いまのところ新型シビックのパワーユニットは1.5LのVTECターボのみだが、市街地でも高速道路でも、パワー的にはまったく不満はない。1500rpm以下では少しカッタルさを感じさせるものの、それ以上回っていれば全域で問題なく加速する。それゆえ、たまに何速に入っているのか(3速 or 5速?、4速 or 6速?)分からなくなるほど。できればシフトインジケーターを装着して欲しいところだ。

高速クルージングは、6速で80km/hは1800rpm、100km/hは2200rpmくらい。車内の騒音は少なく、いたって快適だ。安全運転支援システムである「ホンダセンシング」も標準装備されており、アダプティブクルーズコントロール(ACC)の出来も良いのだが、やはりMTでは扱いづらい。車速が落ちたときに復帰させるにはシフトダウンさせないとツラくなる。長距離ドライブの機会が多く、ACCを活用したいならCVT車を選んだほうがいいだろう。渋滞運転支援機能や渋滞追従機能も備わっているし。

スポーツハッチならではの「爽快」な走りが楽しめる
中央部がモニターとなったメーターは見やすく、ホンダコネクト対応のナビゲーションも使いやすい。EXには標準装備されるBOSEサウンドシステムも良い音を聞かせてくれる。ボディの剛性も高まっているようで、乗っているのはシビックではなくアコードかそれ以上のクルマのように錯覚してくる。それだけ、シビックも立派になったというか、ポジションがアップグレードしたということなのだろう。

なんて感慨に浸りながら、「せっかくのマニュアルシフトだし・・・」と、少しだけワインディングロードでMTを駆使した走りを試してみた。いつもより高回転域を保ちつつ、ブレーキングからシフトダウンしてステアリングホイールを切り込む。するとサイズアップした大きさを感じさせず、スッと向きを変え軽快にコーナーをクリアする。この感覚は、RS→CX→Si→タイプRと続いてきた、シビックのDNAを残している。やはりコイツはシビックだった!

そんなスポーツハッチらしい走りの片鱗を見せてくれた新型シビックは、見た目だけでなく走りでも「爽快」さを感じさせてくれた。まだCVT車には乗っていないけれど、その爽快さには変わりないだろう。とはいえ、渋滞でもクラッチ操作をいとわず、MTを駆使して走るのが好きなら、新型シビックはぜひMTで乗ってみて欲しい。

そして、2022年には登場が約束されている「タイプR」と「e:HEV」。こちらの仕上がりも楽しみになってくるところだ。(文:Webモーターマガジン編集部 篠原政明)

■ホンダ シビック EX 主要諸元
●全長×全幅×全高:4550×1800×1415mm
●ホイールベース:2735mm
●車両重量:1340kg
●エンジン:直4 DOHCターボ
●総排気量:1496cc
●最高出力:134kW(182ps)/6000rpm
●最大トルク:240Nm(24.5kgm)/1700−4500rpm
●トランスミッション:6速MT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・47L
●WLTCモード燃費:16.3km/L
●タイヤサイズ:235/40R18
●車両価格(税込):353万9800円

[ アルバム : ホンダ「爽快」シビック はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

4件
  • MT車乗りです。スズキからアルトワークスが消えてがっかりしていましたが、ホンダから新たにMT車が発売される事に嬉しく思います。将来、電動化等でMT車がなくなってしまうかもしれないから、買えるとき買う、運転できるときに運転を楽しみたいです。
  • メーカが用意してくれているのに誰もMT買わないからなぁ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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