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SUV好きが乗るべきネオクラシックカー 19選 中古で味わう4輪駆動の魅力とは?

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SUV好きが乗るべきネオクラシックカー 19選 中古で味わう4輪駆動の魅力とは?

80年代以降の忘れがちな名車たち

ここ10年でSUVが販売の主流となる中、80年代から2000年代初頭にかけて道を切り開いてきたモデルは、間もなくクラシックカーとしての地位を確立していくだろう。しかし、どのSUVが花形として注目を集めるのだろうか。

<span>【画像】新車では買えない国産SUV 4選【パジェロ、サファリなどを写真で見る】 全59枚</span>

若い購入者層が中古車市場に参加してくると、好みやトレンドが変化するため、昨日のSUVが明日のコレクターズカーになる可能性もある。そこで今回は、これからクラシックカーとして開花しそうな、あるいはすでに注目を集めつつあるSUVを年代順に紹介する。

トレンドの中心にいて価格が跳ね上がっている超人気モデルではなく、その脇を固めるモデルや、比較的安価に入手できるモデルを取り上げる。

なお、価格や仕様は記事執筆時の英国での実例に基づいている。ご参考までにとどめていただきたい。

日産サファリ(1980年)

近年、トヨタの古いランドクルーザーの価格が高騰しているが、日産サファリ(英国名:パトロール)の3代目160系も見逃せない。クラシックな雰囲気を持つ本格オフローダーを探している人には選択肢に加えてほしい。4.2Lのガソリンエンジンとディーゼルエンジンは、オフロードでも優れた牽引力を発揮してくれるのが魅力だ。

レンジローバーほど内装は豪華ではないが、後期モデルでは快適性が増しているので、黙示録的な4×4を求めるのでなければ、狙い目である。中古車を見る際は、シャシーが錆びていないか確認しよう。錆びていなければ、永く乗り続けられるだろう。数が少なく、見つけるのは少々困難だが……。

いすゞ・ビッグホーン(1981年)

大げさかもしれないが、初代いすゞ・ビッグホーン(英国名:トルーパー)は、価格が上がる前に手に入れる価値のある大型SUVだ。なぜかというと、トヨタ・ランドクルーザーの価格が高騰すると、同様にクラシックなオフローダーにも注目が集まるからだ。ビッグホーンほど頑丈で冒険に適したクルマはない。

1981年から91年まで活躍したこのオフローダーには、洗練された部分はあまり期待できない。忠実な猟犬のような信頼性と、ベーシックではあるが比較的簡単にメンテナンスできる機械類に期待したい。数は少ないが、大事に乗り継がれたであろう個体も見られる。

ダイハツ・ラガー(1984年)

ダイハツは、期待されるオフロード能力をすべて備えつつ、レンジローバーよりも快適で安価なクルマが4×4市場に存在しないことに気付いた。ラガー(ロッキー、フォートラックとも呼ばれる)は、リーフスプリングとソリッドアクスルを採用しており、オンロードでの走行性は諦めざるを得ない。しかし、そのおかげで泥の中での走行性は抜群だ。

1993年には大幅な改良を受け、新しいシャシーとコイルスプリング式のサスペンションが採用された。トヨタ製の2.8Lターボディーゼルを搭載しており、鈍重だが耐久性に優れている。

最近では、ダイハツの新型車でラガーの名が復活するのではないかという噂が流れているが、実現すれば過去のモデルも再び注目されるようになるだろう。

スズキ・エスクード(1988年)

スズキはこのエスクード(英国名:ビターラ)に絶対の自信を持っていた。今やクラシックの名をほしいままにしているSJの初期モデルが非常にベーシックだったのに対し、エスクードはハッチバック並みの快適さを目指していた。

コイルスプリングを採用したことで、オフロード性能に加えて適度な乗り心地とハンドリングのバランスが取れており、1.6Lのガソリンエンジン(後にV6も搭載)によって、スピードを出しても快適に走ることができた。ランドローバー・ディスカバリーには手が届かないという人には、エスクードが最適だった。

初代エスクードを標準的な状態で見つけることは、クラシックSUVを楽しむ上で最も難しいことかもしれない。3ドアやコンバーチブルなども面白いが、家族で乗るなら5ドアがおすすめだ。

トヨタ・ランドクルーザー(1989年)

トヨタ・ランドクルーザーの初期世代は、今ではクラシックカー愛好家から大金を集めるようになったが、(比較的)まともな金額で購入するなら、80系だろう。1989年の東京モーターショーで発表された80系は、車名に恥じない不滅の信頼性を誇るが、シャシーのサビやオフロードで酷使されていないかどうかに気をつける必要がある。

走行距離はもはや多いのが当たり前なので、オドメーターの数値を気にする必要はない。その代わり、定期的なメンテナンスを受けているかどうか点検履歴をチェックし、インテリアも前オーナーに手荒く使われていないかどうか確認しよう。4.5L車が人気だが、経済性は言うまでもないだろう。

三菱パジェロ(1991年)

初代パジェロ(英国名:ショーグン)の逞しさに加え、快適性を追求した2代目のV20系。やや丸みを帯びたルックスを持ち、オンロードでの快適性と確かな信頼性を兼ね備えた本格的なオフローダーを求める人々から支持を得ている。

お財布に優しいのはディーゼルエンジンだが、クラシックなSUVを低価格で手に入れたい方には、滑らかな3.0Lまたは3.5LのガソリンV6が魅力的だと思う。どちらにしても、カーミーティングに参加する上品な方法だ。

ジープ・グランドチェロキー(1993年)

ジープには、大きくていかついSUVを作る伝統があり、レンジローバーを打ち負かす高級SUVも展開しているが、ここで注目するのは初代グランドチェロキー(ZJ)だ。ガタガタと揺れる粗悪な2.5Lディーゼルではなく、真っ先にガソリン車を選ぼう。4.0Lの6気筒が最も一般的で十分パワフルだが、V8はその騒音と速さでわたし達を喜ばせてくれる。

グランドチェロキーを選ぶ際に最も気になるのはシャシーの腐り具合であり、重い車体を止めるために過酷な労働を強いられているブレーキが良好な状態であることを確認しよう。その後はレザーシートに座って、クラシックスタイルのジープを楽しむことができる。

トヨタRAV4(1994年)

トヨタは、ハッチバックに飽きたドライバーを惹きつける手段としてRAV4を思いついた。ランドローバー・ディスカバリーのような外観で、5ドアと3ドアが用意されていた。どちらも軽快なハンドリングと意欲的な2.0Lガソリンエンジンを備えており、運転する楽しさがある。

トヨタの製造品質と信頼性の高さから、初期モデルも数多く存在しているが、その中でも特に大切に使われてきたものを探そう。健全な個体であれば、1年を通して使用できるクラシックカーとなる。

レンジローバーP38A(1994年)

ロールス・ロイスやベントレーなどが高級SUVを投入するずっと前から、数少ない選択肢の1つとなっていたのがレンジローバーだ。2代目となるP38Aは、サスペンションや装備、機能がより洗練されたものとなり、ワンサイドゲームを進めていった。コスパがよく、有能な存在だ。

後年、P38Aは信頼性の問題とケチなオーナーによって、笑いものにされてしまった。しかし、市場には手入れの行き届いた個体と、信頼性を維持する豊富な知識がある。しっかり整備されたレンジローバーは、クラシックな世界にふさわしい、洗練されたモデルだ。

ホンダCR-V(1995年)

ホンダは、初代CR-VがライフスタイルSUV市場の起爆剤になったと主張しているが、ここではその主張を支持したい。CR-Vは4輪駆動ではなく、前輪駆動を採用し、トラクションが弱まったときにはオンデマンドでパワーを後輪に送るようにした。このシステムとハイライドな乗車位置により、CR-Vが正真正銘のSUVであることをドライバーに確信させた。

しかし、ヒットした大きな理由は、家族に優しいキャラクターにあった。子供と荷物を簡単に積み込むことができ、強固な製造品質を誇る初代CR-Vは、今でも多くの人に愛されている。機敏なハンドリングに加えて、2.0Lガソリンエンジンは適切なパフォーマンスを発揮してくれる。お買い得なライフスタイルSUVの定番として、CR-Vを選ぶのは間違いではない。

メルセデスML(1997年)

メルセデスMLの名前の由来は、「M」の名をつけることで最大のライバルであるBMWの鼻を明かそうとしたことによる。W163型の初代MLは、BMWのX5に2年ほど先行して発売されたことも手伝って、世界中で販売に成功した。

製造品質の低さに伴う初期モデルの評判は、後期モデルで改善され、1997年から2005年の間に62万8244台が売れたことからもわかるように、魅力は衰えていないのである。力不足の2.7Lターボディーゼルは、会社勤めのドライバーには魅力的だったが、ドライブを楽しもうとする人にはあまり受けなかった。そのため、V8ガソリンエンジンの人気は高い。

本当の楽しさを求めるなら、0-97km/h加速を6.9秒で駆け抜けるML 55 AMGがお勧めで、中古車の数もそれほど多くないので今のうちに購入しておきたいモデルだ。

ダイハツ・テリオス(1997年)

初代ダイハツ・テリオスの魅力は、何と言ってもそのシンプルさにある。非常にコンパクトで、日本ではボディを短縮したテリオスキッドが軽自動車として販売されていた。4輪駆動で1.3Lエンジンを搭載し、オンロードでの走りは決して良いものではなかったが、走り出せば想像以上の力を発揮してくれた。

2000年以降に発売されたモデルでは、エンジンが改良され、140psのターボ車も登場している。冬のドライブを楽しむための、シンプルで素晴らしいレトロ・クラシックだ。

ランドローバー・フリーランダー(1997年)

初代フリーランダーは、同クラスでは後発組だが、ランドローバーの名に恥じぬオフロード性能を発揮した。キャビンスペース、快適性、オンロードでの動力性能は、50万人以上の購入者を納得させ、一時期欧州で最も売れたSUVとなった。

現在では、モノコック構造、全輪独立サスペンション、横置きエンジンを備えた最初のランドローバーとして、クラシックカー好きの購買層にも興味を持たれている。1.8LのKシリーズエンジンは、ヘッドガスケットに問題があるが、これは簡単に解決できる。リアディファレンシャルの異音にも注意が必要だ。

交換は簡単なので、これを交渉材料にして、モダンSUVの名車を手に入れよう。ただし、できるだけ走行距離が少なく、点検履歴が豊富なものを買うことをお勧めする。

ランドローバー・ディスカバリー2(1998年)

1998年に発売されたランドローバー・ディスカバリー2は、一見すると1989年に発売された初代モデルのフェイスリフトに過ぎない。しかし、ほとんどの部分が刷新され、より大きく、より豪華なクルマになっていた。

ガソリンエンジンが必要な場合はローバーのV8を注文することもできたが、ほとんどの人は質素でトルクフルな2.5LのTd5ターボディーゼルを選んだ。このディーゼルエンジンは、ランニングコストを相殺するために選ぶものであり、鈍重なオートマチックよりもマニュアル・トランスミッションの方が優れている。

ディスカバリー2を探す場合は、シャシーが腐食していないか、特にリアをよくチェックした方がいい。また、サンルーフから水が漏れてこないかどうかも要確認。しかし、雨漏りや腐食のない個体を見つければ、オールラウンドなモダン・クラシックSUVを手に入れることができる。

BMW X5(1999年)

BMWはランドローバーを買収して4×4の経験を積み、E53型X5にたどり着いた。その道のりが功を奏し、1999年に発売されたX5は瞬く間に大ヒット。ハンサムなルックスと充実装備のキャビンで、SUVのマストアイテムとなった。

BMWはX5の魅力をさらに高めるためにエンジンをアップデートし、さらには専用の4.8Lエンジンを搭載するX5 Mも発売した。信頼性の面ではハードルがあるが、問題点はよく知られているため比較的簡単に克服することができる。また、人によっては、クリス・バングルのデザインの影響を受ける前のモデルであることにも魅力を感じるだろう。

スバル・フォレスターS/tb(1999年)

フォレスターS/tbは、スバルのSUVシリーズの中でも、苦労して探し出す価値のあるモデルだ。フォレスターのベースの良さはそのままに、240psを発揮する2.0Lターボエンジンを搭載し、スポーツカーのようなフィーリングを実現している。

4輪駆動なので、コーナリングでも十分なグリップ力を発揮する。エンジンも回すのが楽しい。加速性能は今日の基準でも十分に高く、その走りは多くの人を楽しませる。比較的安価で手堅い現代の名車と言える。

レクサスRX(2001年)

日本では初代・2代目がトヨタ・ハリアーの名で販売されていた、高級SUVの草分け的存在。海外ではレクサスRXとして1998年に発売され、ランドローバーで言うところのフリーランダーとディスカバリーの中間に位置する比較的コンパクトなサイズを持ち、豊富な標準装備が魅力だった。

優れた信頼性も購買意欲を高める要因となったが、外観やドライビングスタイルが味気ないと感じる人もいた。だが、BMWやメルセデスよりも「嫌味」が少なく、2代目のハイブリッド車はパワーと燃費性能を両立していることから、中古SUVの定番とも言える地位を確立している。

英AUTOCAR編集部がRXを気に入っているのは、休日にゆったりとした静けさの中で我々を運んでくれるからであり、また、日常の仕事にも十分対応できるからだ。比較的手頃な価格で、素晴らしい個体が手に入る。

レンジローバーL322(2002年)

4×4が高級車になり得るかどうか疑問を持っていた人にとって、3代目レンジローバーはその考えを一蹴するモデルとなった。メルセデスSクラスに匹敵する価格でありながら、その装備、快適性、存在感はドライバーを魅了した。

L322は、人気の高いディーゼルモデルが少々力不足のBMW製3.0L 6気筒エンジンを搭載していたにもかかわらず、大成功を収めた。2006年のマイナーチェンジで親会社のフォードがジャガー由来のエンジンを採用したため、BMWの血統は絶たれている。

しっかり手入れされた個体を見つけるのは困難になりつつあるが、ランドローバーの歴史の中で飛躍を象徴するこのモデルは、クラシックとしての地位を確立している。低走行で整備の行き届いた個体を得るために、より高い金額を支払うことをお勧めする。

ボルボXC90(2002年)

ボルボXC90が13年間、ほぼ変わらない形で存続したことは、当初の設計がいかに正しかったかを物語っている。これは現代の自動車業界では非常に珍しいことだが、初代XC90は最後まで好調な販売を続けた。この本質的な正しさこそが、今手に入れるべき理由である。

英国や欧州では、圧倒的に5気筒ターボディーゼルが主流であり、非常に強力なユニットである。6気筒のT6ガソリンはあまり信頼性が高くないが、ヤマハが設計した4.4L V8は希少ながらも非常に優れている。

購入する際はオートマチック・トランスミッションとリアデフが正常であるかどうか、レザーがひび割れていないかどうかを確認しよう。特に問題なければ、価値が上がり始める前のモダン・クラシックなSUVだ。

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みんなのコメント

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  • 日本だと税金が上がるのと日本車は、部品が手に入らない。それに、絶版車で人気車種は高額。
  • ランクル80に乗ってますが部品の欠品に閉口。紹介されていませんが、いすゞのミューが良いと思う。今でも新鮮なデザインです。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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