世の中こぞって電動化へ突き進むなか、「ちょっと興味があって調べてみたけど、EVを買うには、カーライフどころか生活を丸ごと切り替えなきゃいけないのではないか……」、そんな不安を持っている人は多いのではないでしょうか。
本企画担当者もそのひとりで、「どうやら維持費は安くなっているみたいだけど、でもマンション(集合住宅)住まいだから、そもそも購入は無理、と考えております。
5代目スカイライン「ジャパン」は本当に「名ばかりのGT」だったのか?
そんなところへ、かの超有名天才DJピストン西沢さんから「日産アリア買ったよ」との連絡が。マジですか。マジで買ったんですか。充電どうするんですか。
そんな続々と湧き出る疑問に答えるため、「電気自動車インフラと自動運転ならこの人」という西村直人さんをお招きして、スペシャル動画を作成。
以下、西村さんに特別原稿も寄稿していただいたので、お送りします。
動画出演:ピストン西沢、西村直人/文:西村直人、ベストカーWeb編集部/写真:日産、トヨタ
【画像ギャラリー】魅力的なEV続々出るぞ!! あとは住環境さえ整えば……
■マジでいま都内のEV充電状況を調べてみる byピストン西沢&西村直人
■国内も国外もとにかく電動化 by西村直人
EVというと高級路線の車種が多い印象だがトヨタの「C+pod」など日常使いを想定した車種の登場も間近なのだ
2021年の後半戦、自動車社会の電動化は一気に進む! これまでも寄せては返す波のように電動化は僕らの前を行ったり来たりしてきたが、今回ばかりは違います。
なぜか? ずばり、魅力的な電動車が世界中からたくさん登場するからだ! まずは日産。新型SUVのEV「アリア」を筆頭に、シリーズハイブリッド方式のe-POWERもシステムの進化を図る。さらに2023年度にはNMKVとして軽自動車規格のEVが登場する。
協業先の三菱では次期型「アウトランダーPHEV」に注目。今が押し時と踏んだのか、当初の2022年度から前倒して2021年度内に国内市場へ投入する。
2022年ともいわれるトヨタ/スバル連合の共同開発EV「bZ4X/ソルテラ」も話題だが、交通コメンテーターとしては2020年12月に法人/自治体向けとして限定販売、そして2022年には個人向けの販売も開始されるトヨタの超小型モビリティ「C+pod」(165万円)に期待。
海外メーカーからもマイルドハイブリッドシステム搭載車が増加中。フォルクスワーゲン「ゴルフ」/アウディ「A3」では、新たに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた直列3気筒1.0lターボエンジンの売れ行きが絶好調だ。
メルセデス・ベンツでは事実上の6代目となった新型「Cクラス」にBSG方式改め、ISG方式となった48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載し、BMWもiXシリーズでは「電気エンジン」なる名称を用いて、「i3」からスタートした量産EVモデルの第二フェーズをスタートさせた。
プジョーやシトロエン、そしてDS各モデルにもEVやPHVモデルが次々に登場。ボルボは2020年内に国内市場に導入する全モデルの48Vマイルドハイブリッド化が完了している。
どこもかしこも電動化。しかし、そのイメージリーダー役としてのEVは走行性能こそずば抜けているものの、充電環境についての知識が必要になることから、いざ購入するとなるとHVやPHVのような気軽さにかけてしまうのも事実。
■集合住宅でも充電器設置OK??
最新のマンションなどには充電可能な駐車スペースも増えたが、近隣の公共施設やディーラーで充電している集合住宅居住者が多いのが現状だ
かくゆう筆者も初代リーフの登場時(2010年12月)から購入検討を繰り返してきた一人だが、集合住宅住まいであり、駐車場は地下収納型でパレット自走式の立体式だったからハードルは高かった。
今から11年も前だと、平置きであればなんとか充電器の設置が物理的に可能だったが、理事会への提案は見事に却下され、故に集合住宅派の充電環境といえば公共施設や日産&三菱ディーラーのみで心許なかった……。
それが今や、状況は一変。なんと機械式駐車場にも充電器が設置できるのです。
取材したのは神奈川県横浜市に本社を構える「ユアスタンド株式会社」。これまで100を超えるマンションをはじめとした集合住宅に充電器の設置を行ってきたという。
お話を伺ったユアスタンドのデニス・チアさん(マーケティング担当)によると、「集合住宅といってもさまざまな形態がありますので、まずは設置希望場所まで我々が赴いて、設置スペースの有無、配電システムの状況(分電盤からの距離など)を確認します」。
なるほど、確かに状況はそれぞれなので、現地確認が手っ取り早い。さらにデニスさんは、「マンションでは管理組合さんや理事会さんとの調整が必要になる場合も多く、そのアドバイスも行います」と心強い。
肝心の充電器だが、現時点では普通充電方式のみの対応ながら、地上階だけでなく地下にも設置可能で、いわゆる平置きの住民専用スペースや、個人の駐車スペースでも交渉次第では設置可能とのこと。
さらに、充電課金システムのマネージメントや、充電予約が可能なスマートフォン向けアプリも独自に開発。使う側に立ったサービス体制に頭が下がる。
そしてうれしいことに、「上下可動式の機械式駐車場であれば、機械式の駐車場メーカーさんとの協議の上、パレットに充電器を設置することが可能です」と胸を張るではないか。
そこで鼻息荒いデニスさんに、筆者の駐車場環境(地下収納型でパレット自走式の立体式)でも対応可能か聴いてみると……。「もう少し、時間をください!」。うーん、交通コメンテーターの愛車がEVになる日まで、あとちょっとか!?
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みんなのコメント
誰々が買ったよーなんて、そんなの令和の時代では
どーでもいい話だ。