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オペル、次世代EVのデザイン予告 テクノロジー満載、スポーティなクーペSUV登場

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オペル、次世代EVのデザイン予告 テクノロジー満載、スポーティなクーペSUV登場

次世代EVを予告するデザインコンセプト

ドイツの自動車ブランドであるオペルは、新たなEVコンセプト「エクスペリメンタル」を公開した。2028年の全面的な電動化に向け、デザインがどのように進化していくかを予告するものである。

【画像】未来を予告するクーペSUV【オペル・エクスペリメンタル・コンセプトを写真で見る】 全14枚

エクスペリメンタル・コンセプトは、比較的高い車高と曲線的なルーフを持つクーペSUVで、親会社ステランティスのSTLAプラットフォームをベースとする。優れた空力性能、軽量シート、次世代のヘッドアップディスプレイなど、オペル最新の設計思想を反映している。

最も重要なのは「コンパス(Compass)」と呼ばれる要素で、ボンネット中央を貫くような力強い折り目と、横に伸びるLEDライトによって東西南北を表現している。「北」と「南」を表すセンターライン、「東」と「西」のLEDライトはいずれも交差せず、オペルのブリッツ・エンブレムを指す。

オペル/ヴォグゾールの新たな方向性を示す

オペル/ヴォグゾールのデザイン責任者であるマーク・アダムス氏によると、このコンパスは単に見た目のインパクトを追求するものではなく、「ブランドとしての今後の方向性に対する自信」を表現しているという。

「フロリアン・ヒュットルCEOが会社の方向性について語るとき、この言葉とコンパスの原理を使います。オペル/ヴォクスホールにとって、コンパスは単なるデザイン要素ではありません。コンパスは、わたし達がどこに向かっているのかを確信を持って示しているのです」とアダムス氏は言う。

一方で、これまでフロントグリルなどで強調されてきた「バイザー(Vizor)」デザインは控えめなものとなった。アダムス氏によれば、バイザーはもともと先進運転支援システム(ADAS)のセンサーとカメラをすっきりと隠すために考案されたものだという。

しかし、機器の小型化、柔軟化が進んだことで、黒いパネルの後ろに隠す必要はなくなった。そのため、バイザーは透明なパネルとなり、コンパスを強調する要素の1つとされている。

注目すべきはクロームメッキが使われていないことである。クロームメッキはボディの装飾としてよく見られる素材だが、製造時に発がん性物質が排出されるとして、廃止を検討するメーカーも出てきた。

物理的要素を排したデジタル中心のインテリア

インテリアでは、現行車とは明らかに一線を画したものとなっている。例えば、車載スクリーンはホログラフィック・インターフェイスに置き換えられ、ヘッドアップディスプレイをフロントガラス全幅にわたって投影させるなど、「インテリアを非物質化」している。

重要な機能はセンターコンソールのボタンパネルで操作し、インフォテインメントはジェスチャーと音声で使用する。

ダッシュボード、シート、ドアカードなどには、細いLED繊維を織り込んだ白いファブリック素材が使用されている。すべての面を好きな色に光らせ、パーソナライゼーションを高めるものである。理論上は、単一のインテリアカラーで車両を製造した後、ドライバーに色の設定を任せることができる。

エクスペリメンタル・コンセプトはまた、高度な自動運転機能も搭載しており、ステアリングホイールをダッシュボードに格納できる。アダムス氏は、自動運転モードでは窓ガラスが不透明になり、プライバシーを保護することができると示唆したが、そのような技術が実用化されるのはまだ何年も先のことだろう。

エクスペリメンタル・コンセプトのデザイン要素が最初に採用されるのは、2025年に予定されているグランドランドの後継車となる見込み。同年にはDセグメント・クロスオーバー、マンタの発売が期待される。

デザイナーに訊く:コンセプトの意図とは

AUTOCAR英国編集部はオペル/ヴォグゾールのデザイン担当副社長、マーク・アダムス氏に独占インタビューを行った。

――エクスペリメンタルの中であなたが気に入っている要素は何ですか?

「それは、自分の子供で一番好きなのは誰かと聞くようなものですよ! わたしにとって、どんなデザインでも最も重要なのは、プロポーションだと思います。当社が使う『大胆かつ純粋』という言葉において、『純粋』な作品を作る唯一の方法は、素晴らしいプロポーションを持つことです。もしプロポーションが良いものではなく、もっと単純化された形をしていたら、少し退屈に見える傾向がありますからね」

――現行モデルよりも意図的にスポーティに仕上げているのでしょうか?

「当社はスポーティでダイナミックなクルマにしたいと考えているため、スポーティという表現は適切だと思います。しかし、ポートフォリオのことも考えなければいけません。どのクルマも見た目が同じで、サイズが違うだけというのは望まない。クローン・エフェクトはいりません。個性の違いを出したいのです。コルサやモッカは楽しくて若々しく、エクスペリメンタルのようなクルマは(たぶん中間くらいだと思いますが)、他車よりもスマートでスポーティでダイナミックです。もっと機能的なクルマも必要ですから、余地を持たせなければなりません」

――なぜクロームを廃止するのでしょうか?

「持続可能性とは、単なるリサイクルのことではありません。悪いものを取り除くことですよね。地球の未来のために、超ハイレベルで正しいことをしながら生きていく必要があるのなら、小さな一歩でも踏み出さなければならない。しかし、わたし達はそのようなステップを踏まなければなりません。だからこそ、そのような類のものから離れようとしているのです。今の(オペル/ヴォグゾールの)クルマにそういったものがないということではありませんが、わたし達は将来的に、間違いなくそういったものから遠ざかろうとしています」

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