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日産「GT-R」に未来永劫乗り続けるために。日産ワークス「ニスモ」だからできるリフレッシュメニューとは?

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日産「GT-R」に未来永劫乗り続けるために。日産ワークス「ニスモ」だからできるリフレッシュメニューとは?

RB26DETT/VR38DETTにNISMOのエッセンスを投入!

『日産自動車』のモータースポーツ活動を受け持つ『NISMO』にとって、GT-Rというクルマは特別な存在である。同社では長年培ってきたノウハウを元に、GT-R専用エンジンRB26DETT(R32/R33/R34)とVR38DETT(R35)向けのリフレッシュメニューを用意している。メーカー直系ワークスの確かな技術力と豊富な経験が注入される至高のエンジンメニューを紹介しよう。

開発者が語る! 日産「R35 GT-R」搭載の「VR38」エンジン開発秘話。レース仕様「RB26」エンジンのノウハウが活かされていた!

(初出:GT-R Magazine 167号)

分解オーバーホールが前提のメニューで純正部品でのリフレッシュも可

 日産ワークスとしてスーパーGTなどのレースを担う『NISMO』は、長年にわたり一般ユーザー向け高性能パーツの開発/販売を手掛けてきた。今では製造廃止になった純正部品を再販する「NISMOヘリテージ」に加え、直営ショップの『大森ファクトリー』内にはレストア部門を新たに立ち上げ、第2世代GT-Rの再生活動にも力を入れている。

 大森ファクトリーでは1990年代中盤にRB26DETT用の「オーバーホールメニュー」を確立し、早い段階からユーザーをサポートしてきた。その延長にあるのが「S-tune」「R-tune」というふたつのコンセプト名を冠したエンジンメニューである。

 RB26用の「S1エンジン」/「R1エンジン」をリリースしたのは平成13(2001)年。2011年には進化版の「S2」/「R2」を発売し、2021年には「R3」と「R4」が発売された。

熟練メカニックが一基ずつ丹精込めて組み上げる

 2017年にはR35のVR38用S1エンジンメニューも発売。S1の指定オプションとなるスポーツチタンマフラーとスポーツキャタライザーもラインアップされ、R32からR35まで幅広いGT-Rユーザーに向けたメニューが構築されている。

 同社のエンジンメニューはオーバーホール作業を前提としており、専任メカニックが一基ずつ分解/点検/計測を行い、加工/修正/バランス取りなどを施した上で高精度の組み付けを実施する。かつてはコンプリート販売も扱っていたが、RB26DETTのベアエンジンの入荷に2~3年掛かるようになったこともあり、現在はユーザーの車両からエンジンを降ろし、必要に応じて劣化した部位を新品に交換。熟練メカニックによる各部修正や重量合わせを行った上で、専用パーツを組み込むのが基本となっている.

「現在、RB26用としてはS2/R3/R4の3種類、VR38用としてS1をラインアップしています。施工の依頼は第2世代のRB26が圧倒的に多く、VR38は今後需要が増えていくと考えています」と語るのは大森ファクトリーの鷹巣孝行店長。

 現時点でかなりの受注が入っているため、納期はそれなりに掛かるということだが、鷹巣店長いわく、

「まずは気軽に相談していただければと思います。エンジンのリフレッシュ作業に際して純正部品を使用する関係で、部品価格の改訂などにより施工費用が変動する場合もありますが、お客さまの要望や車両診断で概算の見積もりを提示することも可能です」

 現在人気なのは2.8L仕様のR4エンジンメニュー。排気量が変わるため車検証の記載事項変更手続きが必要になるが、最初はR3で商談を開始しても、いろいろと比較検討するうちにR4に変更するユーザーが多いのだとか。

 なお、同店ではRB26/VR38ともに純正部品のみを使用したオーバーホールメニューも用意している。S/Rまでは必要ないというユーザーでも、親身になって相談に乗ってくれる。同社のメニューはすべて保証付きで、ワークスならではの安心感が手に入る点も魅力だ。

(この記事は2022年9月30日発売のGT-R Magazine 167号に掲載した記事を元に再編集しています)

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みんなのコメント

5件
  • ニスモはエンジンだけでS2でも511万~。R4に至っては616万~だぞ。
    気軽に相談できるシロモノではないと思う。
  • Gマガまだ頑張ってんだなぁ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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