現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 6人乗りのレクサスLMが追加! アルヴェルのレクサス版なんて「言えない」中身を開発者から聞き出した

ここから本文です

6人乗りのレクサスLMが追加! アルヴェルのレクサス版なんて「言えない」中身を開発者から聞き出した

掲載 22
6人乗りのレクサスLMが追加! アルヴェルのレクサス版なんて「言えない」中身を開発者から聞き出した

 この記事をまとめると

■レクサスLM開発責任者の落畑 学さんに6人乗りモデルと4人乗りモデルの違いを直撃

トヨタから超豪華な2大ショーファーレクサスLMと新型センチュリーが出そろった! 庶民には夢だがもしも買うならドッチがいい?

■アルファードやヴェルファイアに比べてボディ剛性が高められている

■6人乗りモデルは走りの面を重視したセッティングと仕立てとなっている

 6人乗りモデルは4人乗りモデルと何が違う?

 先日、待望の3列6人乗り仕様となる「version L」が追加となった、レクサスのフラッグシップMPVであるLM。そんなLMは先行して大型のパーテーションに48インチの大画面モニターが収まるラグジュアリーな4人乗り仕様の「EXECUTIVE」が存在しているが、3列モデルが登場したことで同じプラットフォームを使用するアルファード/ヴェルファイアとの違いが気になっている人も多いのではないだろうか。

 そこで今回は、レクサスLMの開発責任者である落畑 学さんにお話をうかがい、気になるポイントをぶつけてみることにした。

 そもそも日本では現行型から販売されることになったLMだが、グローバルでは2代目となり、先代型は中国などのアジア諸国を中心に販売されていた。この初代LMは現地法人の強いラブコールによって生まれたもので、じつは「30系アルヴェルを開発しているときにはLMが登場する予定はなかった」とのこと。

 一方、現行型のLMは当初から登場することを前提に開発が進められており、40系のアルヴェルの走行性能が大きくアップしたのも、そこに秘密があったようだ。

 ただLMはそれだけではなく、生産工場となる田原工場に専用の少量生産のボディ溶接ラインを起こし、スポット溶接のピッチを詰めたり、適材適所のパネル接着剤を用いたりして徹底的にボディ剛性を高めている。そのボディ剛性の高さはモータースポーツベース車であるGRヤリス並みというから、そのこだわりっぷりがうかがえる。

 また、ボディパネルを溶接する際には、地面を基準にどのくらいの高さで溶接するかを定めており、これによってより精密で狙いどおりのボディを作り上げることができるのだそう。

 ちなみに専用ラインを使用するのは溶接作業のみで、それ以外の部分は他の車両と同じくラインで組付けをするため、大量生産にもそこまで影響しないレベルとなっている(海外向けも含めLMはすべて田原工場製)。

 4人乗りと6人乗りでは足のセッティングを変更

 こうして生まれた高剛性ボディに、ヴェルファイアの一部グレードにも採用されているフロントのブレースに加えてリヤまわりにもブレースをプラスすることで、大開口部を持つミニバンボディながらも高いボディ剛性を実現し、それによって足まわりが狙った動きをすることでフラットな乗り味を実現しているというワケなのだ。

 さらに足まわりには周波数感応バルブ付きのアダプティブ・バリアブル・サスペンションを採用し、上下の振動のほか、横揺れや縦揺れを感知して4輪の減衰力を自動的にコントロールするほか、モーター駆動式AWDのダイレクト4は、安定した走行性能を担保するだけでなく、綿密な駆動力のコントロールで車両姿勢までも制御してくれるので、乗員の姿勢変化を少なくできるというのもLMならではのポイントとなる。

 そしてこういったモデルは、基本的に後ろに乗ることが多いVIPを優先して作られているものだが、LMでは後席の快適性はいうまでもないが、快適な乗り心地を提供するにはドライバーの意のままに車両が動く操縦性も重要と考えており、前述の高いボディ剛性やこだわりの足まわりと駆動方式に加え、ドライビングポジションをアルヴェルに対して10mmステアリングの位置を近づけているほか、ステアリングポストの剛性も高めて雑味のないステアリングフィールと操舵性を実現しているとのこと。

 また、4人乗りと6人乗りではわずかながら足まわりのセッティングなども変えているそうで、4人乗りはショーファー寄り、6人乗りはドライバーズカー寄りとなっているとのことなので、乗り比べる機会があればぜひ試してみたいところである。

 このようにフラッグシップMPVとして、こだわれるところはとことんこだわりまくったといっても過言ではないレクサスLM。詳細を聞けば聞くほど「アルヴェルのレクサス版」とは口が裂けてもいえない1台に仕上がっていることを窺い知ることができたのだった。

文:WEB CARTOP 小鮒康一
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

ポルシェ『パナメーラ ターボ』、究極のカスタム「ゾンダーヴンシュ」仕様を公開…後席にシャンパンクーラー
ポルシェ『パナメーラ ターボ』、究極のカスタム「ゾンダーヴンシュ」仕様を公開…後席にシャンパンクーラー
レスポンス
165万円! スズキ「アルト “ニャパン”」!? 丸目ライト&ヒゲデザイン採用の「“ネコ”モデル」! ウサギやめた「斬新モデル」とは
165万円! スズキ「アルト “ニャパン”」!? 丸目ライト&ヒゲデザイン採用の「“ネコ”モデル」! ウサギやめた「斬新モデル」とは
くるまのニュース
プロフェッショナル仕様のルーフラゲッジとスペアタイヤホルダーを装備したメルセデスAMG G 63の限定モデルが日本上陸
プロフェッショナル仕様のルーフラゲッジとスペアタイヤホルダーを装備したメルセデスAMG G 63の限定モデルが日本上陸
カー・アンド・ドライバー
三菱ふそう『eキャンター』15台、スペイン運送企業に納車…国営郵便サービスで配送に使用
三菱ふそう『eキャンター』15台、スペイン運送企業に納車…国営郵便サービスで配送に使用
レスポンス
「ワクワクが伝わってくる!!」折りたたんで連れ出せる電動バイク「タタメルバイク」の魅力に迫る! ~高梨はづきのきおくきろく。~
「ワクワクが伝わってくる!!」折りたたんで連れ出せる電動バイク「タタメルバイク」の魅力に迫る! ~高梨はづきのきおくきろく。~
バイクのニュース
滴滴出行、中国広州で24時間体制の完全無人運転パイロットサービス開始
滴滴出行、中国広州で24時間体制の完全無人運転パイロットサービス開始
レスポンス
2025年《冬》注目モデル購入情報『ルークス』
2025年《冬》注目モデル購入情報『ルークス』
グーネット
新車236万円! 日産「“新”実用コンパクトバン」発表に反響殺到! 「終売じゃないんだ」「おしゃれ!」 「セレナより小さいサイズ」で「7人乗り仕様」も設定! 「快適シート」新装備の「NV200バネット」発売
新車236万円! 日産「“新”実用コンパクトバン」発表に反響殺到! 「終売じゃないんだ」「おしゃれ!」 「セレナより小さいサイズ」で「7人乗り仕様」も設定! 「快適シート」新装備の「NV200バネット」発売
くるまのニュース
ギャップとスチャダラパーの限定コラボ第2弾が登場!
ギャップとスチャダラパーの限定コラボ第2弾が登場!
GQ JAPAN
「ハーレー」から新たなシングルエンジン・ネイキッド登場!! 「X350」「X500」「X440」に続く新たな“X”「X440T」インドで発表
「ハーレー」から新たなシングルエンジン・ネイキッド登場!! 「X350」「X500」「X440」に続く新たな“X”「X440T」インドで発表
バイクのニュース
NXインド、Uno Mindaから「最優秀統合サプライチェーン支援賞」受賞…物流部門で2社のみ選出
NXインド、Uno Mindaから「最優秀統合サプライチェーン支援賞」受賞…物流部門で2社のみ選出
レスポンス
「水素30円の壁」を突破できるか? JERA×デンソーが挑む排熱活用SOECと地産地消モデルの戦略
「水素30円の壁」を突破できるか? JERA×デンソーが挑む排熱活用SOECと地産地消モデルの戦略
Merkmal
持ち運ぶためにつくられた人気“電動アシスト自転車”「トランスモバイリーネクスト」シリーズに新色が登場! 普段使いにも輪行にもピッタリな一台とは
持ち運ぶためにつくられた人気“電動アシスト自転車”「トランスモバイリーネクスト」シリーズに新色が登場! 普段使いにも輪行にもピッタリな一台とは
VAGUE
コンチネンタル傘下コンチテック、年間1億5000万ユーロのコスト削減計画を発表…競争力強化へ
コンチネンタル傘下コンチテック、年間1億5000万ユーロのコスト削減計画を発表…競争力強化へ
レスポンス
広島~米子に最短ルート誕生!「江府三次道路」が整備中。長大トンネルの「貫通ラッシュ」でどう便利になる?【いま気になる道路計画】
広島~米子に最短ルート誕生!「江府三次道路」が整備中。長大トンネルの「貫通ラッシュ」でどう便利になる?【いま気になる道路計画】
くるくら
これがホントに引退した車両!? 「短命の名車」が廃車前に美しい姿を披露 “粋なイベント”で最後の花道飾る
これがホントに引退した車両!? 「短命の名車」が廃車前に美しい姿を披露 “粋なイベント”で最後の花道飾る
乗りものニュース
ヒョンデ、次世代バッテリー研究開発拠点を韓国に建設…2026年末完成へ
ヒョンデ、次世代バッテリー研究開発拠点を韓国に建設…2026年末完成へ
レスポンス
都会に疲れたあなたへ! 沖縄・本部に「絶景プライベートサウナヴィラ」が誕生 “沖縄県産素材”をふんだんに採用した地産地消の建築とは
都会に疲れたあなたへ! 沖縄・本部に「絶景プライベートサウナヴィラ」が誕生 “沖縄県産素材”をふんだんに採用した地産地消の建築とは
VAGUE

みんなのコメント

22件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1500 . 0万円 2010 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1350 . 0万円 2220 . 0万円

中古車を検索
レクサス LMの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1500 . 0万円 2010 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1350 . 0万円 2220 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村