■欧州を代表するコンパクトベストセラーカーの2台
フレンチコンパクトの代表格であるルノー「ルーテシア」とプジョー「208」が新型になり、2020年に日本に上陸した。
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ヨーロッパでいう「Bセグメント」というカテゴリーに入るこれらのコンパクトカーは、日常の足として使えるし、まだ子どもが小さいファミリー層にも人気が高い。
そのコンパクトさゆえに駐車場の出入りに苦労することなく、狭い道でも運転が楽だ。フランスへ行くと、混雑したパリ市街をたくさんのBセグメントのクルマが走っているのを見るが、日本の市街地にも似合っている。
このように、便利に使えるコンパクトカーであっても、乗り心地やハンドリング性能にこだわりを持って作られているところも、個性を大事にするフランスのお国柄だろう。Bセグメントカーは、けっして我慢するクルマではなく、十分に楽しめるクルマなのだ。
フルモデルチェンジするにあたり、新型ルーテシアはCMF-Bプラットフォーム、新型208はCMP(コモンモジュラープラットフォーム)というそれぞれ新しい軽量、高剛性のプラットフォームを採用してきた。
このフレンチコンパクト2台を比較すると、ルーテシアの方がハンドリング指向で、208の方が乗り心地指向という感じだ。もちろんルーテシアの乗り心地もいいし、208のハンドリングも良いのだが、ルーテシアはワインディングロードを攻めて走ったときにサスペンションの良さを感じ、208は表面の荒れた舗装やうねりのあるような道路で抜群の乗り心地を味わえる。
2台に共通していえるのは、ハンドル応答性が正確だということだ。ニュートラル付近の遊びが小さく、小舵角から中舵角、さらに大舵角まで舵角に比例したヨーが出る。そこに応答遅れも感じることなく、ハンドルを切っていったときの回転感に余計なフリクションを感じない。さらに操舵力は軽めなのに路面のフィードバックは正確に伝わる。
こうした走りの基本性能を思い切り引き上げておいて、装備の面でもBセグメントという制約に縛られずに先進技術を投入してきている。
208に採用されている「3D iコクピット」は、小径のハンドルの上に視線を持っていけば、立体的に見えるインストルメントパネルがある。さまざまな表示モードがあり、もし新型208を購入したら友人に自慢したくなるようなコクピットなのだ。
ルーテシアもドライブモードを切り替える「Multi Sense」を使ってインストルメントパネルのデジタルメーターの表示も変えることができる。
■迎え撃つ国産コンパクト トヨタ「ヤリス」と「マツダ2」の特徴とは?
こうしたフレンチコンパクトを迎え打つのは、トヨタ「ヤリス」、マツダ「マツダ2」という、ワールドワイドに展開している国産コンパクトカーだ。
ヤリスの売りは、なんといっても燃費だろう。通常のガソリン車でもWLTCモードで21.6km/Lをマークし、ハイブリッド車ではそれが35.4km/Lに跳ね上がる。燃費といえば、マツダ2もガソリン車で19.0km/Lから19.8km/L、ディーゼル車では21.6km/Lから25.2km/Lと優秀な数字を出している。
高速道路を使った長距離ドライブでは満タンで1000km以上走れるディーゼル車は、ユーザーのライフスタイルによっては魅力的なモデルである。
ランニングコストを抑えられるだけでなく、イニシャルコストが安いのも日本車のメリットといえる。マツダ2の車両価格は165万円から始まり、ディーゼルエンジンで高くなってもFWDなら250万円に届かない。
またマツダ独自のGベクタリングコントロールはおもしろい技術だ。上手いドライバーになると、ハンドル操舵を効かせたいときには少しアクセルを抜いて、ほんの少しでも前荷重にすることで曲がりやすくするテクニックを使って走っているが、それをクルマが自動的にやってくれるというものだ。
このGベクタリングは、高速道路を直進するときも、車線内でほんの少し進路を修正しようとしたときにもわからないように働いてくれるから、ベテランドライバー以上のテクニックを持っているといえる。
ただしヤリスもマツダ2も、パーキングブレーキはシートサイドにある手で引くハンドブレーキを使っている。これを使っている限り、新型のフレンチコンパクトに付いているACC(アダプティブクルーズコントロール)には敵わない。
ルーテシアも208も、ストップ&ゴー機能付きのACCが付けられるのは、EPB(電子パーキングブレーキ)を標準にしたからだ。
EPBはACCで自動的に停止したときにその状態を維持するために必要なのだ。ステアリングスイッチでコントロールできる最近のACCはよくできていて、慣れると使いやすいし疲れずに運転できるから、ここは新型フレンチ2台に分がある。
さらに208はシフトバイワイヤー、つまり電子シフトレバーも採用している。これまで上級車にしか採用されていなかった機能が、ついにBセグメントにまで広がったということだ。
フレンチコンパクト2台は、これでもかというほどコストを惜しまずに最新技術を投入してきているし、ハンドリングと乗り心地といった基本性能も大幅に引き上げている。
新型ルーテシアは236万9000円から276万9000円(消費税込、以下同様)、新型208は239万9000円から293万円と、日本車と比べると若干イニシャルコストは高くなるが、充実した先進運転支援システム(ADAS)を含む装備内容や、優れた走り、そしてデザインまで考えると、決してコストパフォーマンスが悪いわけではないと思う。
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