2024年シーズンのロードレース世界選手権は、第10戦イギリスGPを皮切りに中盤戦へと突入した。MotoGPクラスにおいては、2025年シーズンのシート争奪戦はすでに始まっており、22席のうち17席が埋まっている状況だ。現時点でのシート状況と今後のライダー市場の動きについてチェックしよう。
第10戦イギリスGPでは、最高峰で初王者を狙うホルヘ・マルティンと3連覇防衛に挑むフランセスコ・バニャイアがランキングをまたも入れ替えることとなった。中盤戦以降は王座決定戦にも注目を置きたいところだが、来年の移籍状況や今後のライダー市場の動きも気になるというファンも多いだろう。
10月2日に東京都・浅草寺で実施の日本GP直前イベント『MotoGP in Tokyo』の参加ライダー発表。3クラス計15名が勢揃い
2025年におけるシートは、ブラッド・ビンダーのレッドブルKTMファクトリー・レーシング残留が2023年8月に一番乗りで発表された。今年に入ってからは3月にフランセスコ・バニャイアとドゥカティ・レノボ・チームの契約更新が決まって以降、ファクトリー(ワークス)チームのシートが決定していき、8月7日時点では17名のライダーがすでにシートを獲得している。今後も体制や移籍情報が続々と発表されることが予想されるが、残る5席は一体誰が手にするのだろうか。
現状では、16名のライダーは起用されるチームが決まっているが、ドゥカティと2年契約を結んだフェルミン・アルデグエルのみチームについての言及はされていない。ところが、プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チームからフランコ・モルビデリが起用されることが噂されており、アルデグエルはグレシーニ・レーシングMotoGPとなりそうだ。
アルデグエル以外では、Moto2クラスから2名がMotoGPクラスに昇格するのではと海外メディアでは報じられている。小椋藍のトラックハウス・レーシング入りと、ソムキャット・チャントラのホンダ・イデミツLCR入りだ。
ホンダ・イデミツLCRは中上貴晶を擁して参戦しているが、2025年に向けては新たなライダーを迎え入れることも視野に入れているようだ。まずは小椋とコンタクトを取っていたようだが上手く話がまとまらず、次にチャントラの採用を検討していると第10戦イギリスGPのパドックで噂になっていたとのことだ。
残り5席あるとはいえ、中上がホンダから移籍する可能性は低い。もちろん中上の継続もあるだろうが、2025年シーズンの継続は例年以上に厳しい状況となる。中上に限ってではなく、ジャック・ミラーもすでにKTMにおける2チーム4席が全て埋まっており、来シーズンの移籍先が心配されている。
また、ドゥカティからヤマハに移るプラマック・レーシングの2席も決まっておらず、こちらにもMoto2から昇格し、MotoGPクラスのシートを獲得するライダーが現れるかもしれない。MotoGPライダーの大シャッフルとなるのか、今後のライダー市場にも目を向けていきたいところだ。
【2025年シーズンにおけるMotoGPシート状況】※8月7日時点
TeamRiderドゥカティ・レノボ・チームフランセスコ・バニャイア/マルク・マルケスグレシーニ・レーシングMotoGPアレックス・マルケス / –プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チームファビオ・ディ・ジャンアントニオ/ –アプリリア・レーシングホルヘ・マルティン/マルコ・ベゼッチトラックハウス・レーシングラウル・フェルナンデス/ –レプソル・ホンダ・チームルカ・マリーニ/ジョアン・ミルLCRチーム・ホンダ– / ヨハン・ザルコモンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームファビオ・クアルタラロ/アレックス・リンスプリマ・プラマック・レーシング– / –レッドブルKTMファクトリー・レーシングブラッド・ビンダー/ペドロ・アコスタレッドブルKTMテック3エネア・バスティアニーニ/マーベリック・ビニャーレス
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みんなのコメント
VR46はフランキーとドカ幹部が口滑らしたし、ソレに伴ってアルデゲルはグレジーニ預かりでしょうし。
プラマックはオリベイラ確定、もう1席もどうやらミラーに決定したっぽい。
LCR もチャントラの様ですし。
中上選手は3人目のテストライダーに就任なのかな…?
情報古過ぎる