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メーカーの純正採用も増加中! クルマ酔いまで減らせる「パフォーマンスダンパー」は一体何が凄い?

掲載 更新 30
メーカーの純正採用も増加中! クルマ酔いまで減らせる「パフォーマンスダンパー」は一体何が凄い?

2001年にトヨタ・クラウンの限定車「アスリートVX」に初搭載!

 ボディ系チューニングパーツとして近年注目を集めている「パフォーマンスダンパー」。クルマ好きならば、一度はこの名前を耳にしたことがあるんじゃなかろうか。

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 このダンパーはバイクメーカーであるヤマハ発動機が開発し、2001年にトヨタ・クラウンの限定車「アスリートVX」に初搭載。そして2004年に日欧米のカローラのトップグレードに標準装着されたことで多くのメーカーから注目を集めることとなった。

 現在はトヨタ/レクサス/日産/ホンダ/スバルなどの国産車のみならず、VW/アウディをメインにチュー二ングを行うCOXから「COXボディダンパー」として欧州車用がリリースされている(2011年からはバイク用も発売)。

車体に発生する微振動を早めに収束させ、車体と人の一体感を高める

 またスポーツカーだけでなく、ミニバンやSUVまでラインアップが広がったことで、2020年1月までに累計200万本以上が製造、販売された。ちなみに量産車としてはトヨタ/レクサス、アフターマーケットではTRDが力を入れているのは、質感を高める効果もさることながら、トヨタとヤマハの関係性が強く影響しているからだろう。

 一見するとリアゲートを支えるダンパーのようだが、タワーバーのようにボディを繋いで車体を補強するアイテムではなく、車体の制振が目的。内部構造はサスペンションのダンパー(高圧窒素ガス封入)に近似。わだちや穴、段差などを通過するとき、ボディは大なり小なり変形をするが、その後、正常な位置に戻ろうとする反発力が発生。それは波のように何度も細かく揺れながら収束していくのだが、余計な振動が続くと視点が安定せずに疲れやすくなったり、クルマ酔いを起こしやすくなる。

 パフォーマンスダンパーは揺り返しで車体に発生する微振動を特殊なダンパーの減衰力を用いて穏やかに整え、早期収束させる効果がある。また、その微振動で発生する歪み(変形)を抑えることで直進安定性も向上。それにともなって操縦性も高まり、乗り心地が良くなるなどいいことずくめなのだ。

ミニバンや1BOXなど室内空間が広いクルマの方がより効果を体感できる

 取り付けも車体フレームなどボディの前後(一部車種は片側だけでもOK)に取り付けるだけと簡単なのも人気の秘密。ただ、どの位置にセットしても効果はあるのだが、車種ごとにテストを行い、もっとも良い結果が得られる場所を決めているので、説明書のとおりに付けること。

 また、取り付けブラケットの厚みや形状も車種専用なので、オークションやユーズドショップで他車種用を購入して流用しても効果は期待できるほどではないそうだ。また、取り付ける際のトルク管理も適正に行わないと旨味が薄れるなどいくつか注意点はある。パフォーマンスダンパーに精通したショップでの取り付けが最大限性能を発揮するキモとなる。

 どのクルマでも効果は感じられるが、特にファミリーカーとしての使われるミニバンや長距離移動の多いハイエースやキャラバンといった1ボックスは高い評価を得られている。それは背が高く、室内空間が広大なボディゆえに、振動が長く続きやすいものを早めに収束させるのが理由で、ハンドリングに落ち着きがでて、疲労の軽減にも貢献。静粛面もアップするので同乗者の快適性を高めるアイテムとしてもオススメできる。

数多くの自動車メーカーが採用しており、性能はお墨付きだ!

 ネックとなるのは価格で、ほとんどの車種が前後セットで10万円。車種によってはバンパーやトリム類の脱着が必要となるため、そこそこの出費となるのだが、ドライバーだけでなく、パッセンジャーも満足(を説得)できるチューニングパーツは数少ない。

 しかも前述したとおり、多くの自動車メーカーが純正採用しているのだから、その性能はお墨付きだ。ノーマルの乗り味を損なわず、愛車との一体感ある走りをより楽しみたいと考えているオーナーは論より証拠、騙されたと思ってぜひ試していただきたい! 

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