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SUV風スーパーハイト軽の元祖は車中泊も快適「スズキ・スペーシアギア」【最新軽自動車 車種別解説】

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SUV風スーパーハイト軽の元祖は車中泊も快適「スズキ・スペーシアギア」【最新軽自動車 車種別解説】

室内は快適装備&機能を備え 車中泊にも対応する広大空間

ワゴンRと並び、今ではスズキのドル箱モデルとなっているのがスーパーハイト系軽自動車であり、全車マイルドハイブリッドとなったスペーシア。標準車とエアロ系のカスタムのほか、今ではアウトドアに似合うクロスオーバーSUVテイストのスペーシアギアが加わっている。ハスラー同様、思わず海へ、山へ出掛けたくなるよりアクティブでマルチパーパスな〝ギア〞というわけだ。

遊び心とツール感溢れる内外装デザインが人気!「スズキ・スペーシア/スペーシアカスタム」【最新軽自動車 車種別解説】

エクステリア

アクティブな印象のグリルやサイドアンダーガーニッシュなどを標準装備。ホイールのデザインは写真のものから変更され、よりスポークが強調されたものへとイメチェンされた。最小回転半径は4.4m。スペーシアとの違いは、エクステリアでは専用の丸形ヘッドライト、フロントグリル、前後バンパー、ルーフレールなど装備類。インテリアではメーターやシートステッチなどにオレンジのアクセントカラーを施し、ツールボックスをモチーフにしたメタリックなインパネアッパーボックスを採用。アウトドアテイスト&遊び心満点の世界を演出している。また、ホワイトのルーフ、ドアミラー、ホイール、サイドパネルによるツートーンカラーが施された、ワイルドさを抑えた特別仕様車のMY STYLEも加わっている。

乗降性

前席後席ドア開口部は前後席ともに極めて広く、ほとんど身を屈める必要もなく乗り降りすることが可能。便利な後席両側ワンアクションパワースライドドアは全車に標準装備されている。ただし、最低地上高はハスラーの180mmに対して、スペーシアの標準車と同じ150mm。ハスラーのような悪路に強い走行性能はもち合わせていない、見た目重視のクロスオーバーモデルなのである。とはいえ、運転席まわりはギア感あるもので、専用撥水ファブリックシート、防汚タイプのラゲッジフロアやシートバック背面を採用。アウトドアユーザ ーに響くに違いない。後席でも一年中、快適なドライブが楽しめる天 設置のスリムサーキュレーター、ワンアクションパワースライドドアといったスペーシアならではの快適装備、機能はそのまま継承されている。

インストルメントパネル

収納にツールボックスを思わせるデザインを採用するなど、道具っぽさを演出。内装の加飾も変更され、インパネカラーはマットブラック、メーターリングはグリーンになった。スーパーハイト系軽自動車ゆえに、室内空間は広大そのもの。身長172cmの筆者のドラポジ基準で150mmスライドする後席に座れば、頭上に28cm、膝まわりに最大約34cmものスペースがある。ハスラーが同約13cm、最大27cmだから、その差は歴然。車中泊にも対応する。

居住性

後席前席前席は視界が広く、安心して運転できる環境を実現。撥水加工が施されたシート表皮を採用しており、水に濡れてもサッと拭き取ることができる。後席の空間も広くて快適。シートには左右独立スライド機構が備わる。シート表皮のステッチもメーターと同様のグリーンに変更済み。走行性能はスペーシアそのものだ。特にアウトドアライフのための遠出も楽々になるターボモデルともなれば、乗り心地はしっとりしなやかで快適そのもの。段差や荒れた路面でもショックの角は丸められ、終始フラットかつ上質な乗り味を披露。

うれしい装備

後席をワンタッチで格納できる上、助手席のシートバックを前倒しすることも可能。カ ーペットやサーフボードのような長尺物も運べる。後席右側には折り畳み式のパーソナルテーブルを標準装備。 ドリンクホルダー二個とショッピングフック三個が備わり物を置くのにも便利。

4 つのカメラで車両周辺を映し出す全方位モニターをオプション設定。前後左右をぐるりと表示する3Dビュー機能も備わる。後席に送風するスリムサーキュレーターを標準装備。季節を問わず空調の効率を高め、後席乗員の快適性を高める。助手席の前方にはリッド式のアッパーボックスと引き出し式のロワボックスを装備。ドリンクホルダーもインパネ内蔵式を採用。二基の充電用USBと12Vソケットを標準装備。オプションのメモリーナビゲーション装着車にはデータ転送用USBも備わる。月間登録台数   7452台 スペーシア、スペーシアカスタムを含む (21年8月~22年1月平均値)現行型発表    18年12月(一部改良 21年12月)WLTCモード燃費 21.2km/l ※「ハイブリッド XZ」のFF車

ラゲッジルーム

通常時後列格納時荷室も大開口かつ低床を実現し、大きな荷物も積み込みやすい。後席シートをスライドさせると奥行きは約520mmまで拡大。荷室側から操作することができるので、とても便利だ。動力性能にしても、ターボエンジンとマッチングの良いCVT+マイルドハイブリッドの相乗効果でトルキーかつパワフル。巡航中を含めエンジンが低い回転数を保つため、車内は速度に関わらず軽自動車らしからぬ静かさをキープ。カーブや山道では、意外なほど低重心感のある安定感たっぷりのフットワークを見せつけてくれるのだから、安心・安全だ。パドルシフトも備わり、スピードコントロールがしやすく、走りやすさも抜群と言っていい。一方、自然吸気モデルは街乗りメインのキャラクター。2名乗車でも動力性能はギリギリという印象ではある。ちょっと残念なのは、ACCは備わるものの、その機能を高めるタントやN-BOX、ルークスなどに用意される電子パーキングブレーキ&オートブレーキホールド機能が、スペーシアだけ未採用であることだ。

※本稿は、モーターファン別冊ニューモデル速報統括シリーズVol.140「2022年軽自動車のすべて」の再録です。

http://motorfan-newmodel.com/integration/140/

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みんなのコメント

7件
  • スズキって、他社より技術が秀でてる訳ではないけど、持ってる引き出しを巧みに組み合わせて、ひとつのモデルを横展開するのが上手いよね。

    ノーマルとカスタムしか無かったハイト系の市場に、SUVの一手を打つフットワークの軽さよ。
  • 元祖では無いわな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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