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素晴らしいバランス マツダCX-5 2.5 AWD フェイスリフト版を英国試乗 前編

掲載 更新 22
素晴らしいバランス マツダCX-5 2.5 AWD フェイスリフト版を英国試乗 前編

英国では6割を占めるクロスオーバー

クロスオーバーの初代CX-5が発売されたのは、2012年。その頃、英国におけるマツダのSUVの販売割合は、僅か2%に過ぎなかった。しかし約10年が経過した2021年、2代目CX-5の割合は約60%にまで上昇している。

【画像】フェイスリフト マツダCX-5 欧州でライバルとなるクロスオーバーと比較 全100枚

もちろん、CX-5が優れたモデルだったことも理由ではある。同時にここ10年間で、ファミリーカーとしてのクロスオーバーの支持が急速に高まったことも表している。

ライバルメーカーも、その人気を放ってはおかない。結果として、競争力の高いモデルたちと、CX-5は同じ土俵でしのぎを削っている。

現行のCX-5は2代目で、登場は2017年と時間が過ぎた。今後しばらくの競争に備えて、モデルライフ中期に当たるフェイスリフトが施された。

2022年仕様のCX-5が得た、わかりやすい見た目の変化は新しいフロントマスク。フロントグリルのフレームが太くなり、LEDヘッドライト・クラスターにも手が加えられた。

機能面では、オートマティック車に新しいドライブモードが追加されている。Miドライブと呼ばれるもので、ノーマルのほかにスポーツとオフロードの2モードが選択できる。

トリムグレードも見直され、今回試乗した英国仕様車はニューグラウンド・トリムという名称だった。ボディカラーは、メタリックの効いたグレーやソリッドホワイトの他、ジルコンサンド・メタリックという深みのある特徴的なブラウンも選べる。

非電動化のNA 2.5L4気筒で193ps

今回のフェイスリフトでは、ボディシェルに改良を加え、乗り心地の快適性と洗練性を高めたとマツダは主張する。横方向の剛性を高め、サスペンションはダンパーの設定を見直し、前後動のピッチと左右動のロールを減らしたという。

加えて、快適性の追求はシートにも及んだ。クッション性のある表面素材が骨盤全体を保持し、背骨のカーブを最適化できるとしている。腰痛持ちのドライバーが聞いたら、喜ぶに違いない。

今回の試乗会では複数のCX-5が用意されていたが、筆者が主に乗ったのは、2.5L自然吸気4気筒ガソリンエンジンを搭載した、欧州仕様のGTスポーツ。四輪駆動で最高出力193psを発揮する、CX-5のトップグレードになる。

近年のクロスオーバーはハイブリッド化が進んでいるが、CX-5はまだ取得していない。そのかわり、アイドリングストップ機能が標準装備され、この2.5L 4気筒エンジンには気筒休止機能も付く。燃費を抑えるために。

インテリアの仕上がりは素晴らしく、実際、世界中で高い評価を得ているという。CX-5のストロングポイントになっており、ライバルとの差別化ができている。

試乗車には、鮮やかなグリーンのアクセントトリムやシート・パイピングなどが施されていた。混戦気味のファミリー・クロスオーバーのなかで、車内空間は個性を発揮できる重要なポイント。開発陣も、それを意識しているようだ。

デザインポリシーが反映されたインテリア

日本ではディスプレイオーディオとも呼ばれるインフォテインメント・システムには、充分な大きさのモニターと、センターコンソールのロータリーダイヤルが用意されている。日常的に使用する機能のために、実際に押せるハードボタンも残された。

非常に扱いやすく、レイアウトも美しい。マツダの掲げるミニマルなデザインポリシーは、ボディのスタイリングだけでなく、視界に優れ居心地の良い、モダンなインテリアにも反映している。

車内空間は、前後席ともに広々。膝先や頭上の空間にも余裕がある。広い荷室のフロア下には、収納トレイが用意されている。スペアタイヤは装備されていない。

試乗車は、ブラウンのレザーと木目調トリムでコーディネート。プレミアムと呼びたい雰囲気があった。

メーターパネルは、スピードメーター部分が円形のモニター。直感的に必要な情報を確認でき、人間工学的にも良好。近年の自動車メーカーは、過多な情報をメーターパネルへ表示させようとする傾向がある。マツダくらいが丁度いい。

2.5L 4気筒エンジンは、比較的ノイズが大きい。6速ATが変速する度に、その存在を教えてくれる。高い段数を選べば静になるものの、加速しているという事実を耳でも教えてくれる。

カタログ燃費は、WLTP値で12.5km/Lがうたわれる。トヨタRAV4やホンダCR-V、日産キャシュカイなどのハイブリッド版と比べると、見劣りすることは否めない。CO2の排出量は、182g/km。英国では税制面でも不利だ。

この続きは後編にて。

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