現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > お礼のつもりの「サンキューハザード」も使い方次第で「イラッ」とさせる? 失礼な使い方はドレか考えてみた

ここから本文です

お礼のつもりの「サンキューハザード」も使い方次第で「イラッ」とさせる? 失礼な使い方はドレか考えてみた

掲載 54
お礼のつもりの「サンキューハザード」も使い方次第で「イラッ」とさせる? 失礼な使い方はドレか考えてみた

 この記事をまとめると

■周囲の人を嫌な気持ちにさせる、失礼なサンキューハザードの使い方について解説

サンキューハザードは海外でも通用する? 海外にも「合図のマナー」はあるのか

■編集部からは点滅時間が短すぎる、点滅開始が早すぎるなどの例が挙げられた

■しかし不快にさせられるか否かは、合流の仕方やコミュニケーションにひもづくはずだ

 サンキューハザードにイラっとするケースとは?

「割り込みをされたときなどに嫌な気持ちになる“失礼なサンキューハザード”の使い方について解説せよ」というのが、今回WEB CARTOP編集部様から私に下された命令である。

 ううむ、これはなかなか難しいテーマだと言わざるを得ない。

 まぁ「サンキューハザードっつーもんがそもそも失礼だしダサいから、俺は絶対やらないぜ! 手をサッと上げるのみさ!」という方もいらっしゃろう。お気持ちはわかるが、それは英語ネイティブに対して「お前んとこの言葉が“世界語”になってるのはズルい! 英語じゃなくてエスペラント語を世界共用言語に!」と迫るようなものだ。

 お気持ちや経緯はいろいろあるだろうが、サンキューハザードはもはや英語と同じくデファクトスタンダード(事実上の標準)になっていると観念したうえで議論を進めるのが、建設的な生き方というものである。

 で、今回編集部様が事前に挙げてくれた「失礼と思われるかもしれない例」のひとつに「点滅時間が短すぎる」というのがあった。具体的には、前方に入ったのちにハザードランプを1回だけチャッと点灯させる――という感じだろうか。

 確かにあれは、あまり感じの良いものではない。ナメられてる感じがするというか、「……本当はお前なんかにハザードランプを点灯させる義理はねえんだが、まぁいちおうやってやるよ。ほらよ、これで満足か?」とでも言われているような気分にさせられることは、確かにある。

 しかしこれも、正確には「入り方(入られ方)次第」であるような気はする。

 とくに何ら問題のない合流をしてきた前方のドライバーが一発だけチャッと点灯させたとしても、「……ナメてんのかコラ?」と怒りだす者はほとんどいないだろう。いるとしたら病院へ行き、血圧の薬などを出してもらったほうがいい。

 しかし「えっ? お前ココで入ってくるわけ?」みたいな入り方をしてきたクルマに1回だけチャッと点灯された際には、思わず「ナメてんじゃねえぞボケッ!」というようなマインドが頭をもたげるだろう。

 まぁ怒りのマインドは安全運転の敵なので、その場合は即座に「美味しいカレーライスやセクシーな異性のこと」などを考えるようにして、怒りの成分を雲散霧消させることが肝要となる。

 嫌な気持ちにさせられるかどうかは「合流の仕方次第」

 それはさておき、編集部様が挙げた例では「入る前からハザードランプを点滅させる」という行為も、失礼と認識される可能性ありとのことであった。

 ううむ、これはどうだろうか?

 これも、最初にまずはウインカーを点滅させたうえで、割と普通の入り方をしてくる限りにおいては、合流前から合流後まで10秒間ぐらいハザードランプを点滅させっぱなしにされたところで、少なくとも筆者は気にならない。気にならないというか、むしろ人混みの中を「よっ! ごめんなすって! ごめんなすって!」と手刀を切りながら横切っていくおっさんを見ているようで、若干微笑ましく感じることすらある。

 だが、結果として「問題あり」な入り方に終わったドライバーが、入る前からずっとチカチカ点滅させていたことを思い出すと、やはり結果としてムカつくものだ。「おう。この俺様が入りてえって意思表示してんだから、当然お前は譲るよな? ていうか譲れよ、のろま」とでも言われたかのような気分となり、例の「……ナメてんのかコラ?」となるのである。

 そのほかでは「点滅させる回数が多すぎる」というのも、“逆に失礼”と感じられる場合はあるだろう。

 サンキューハザードなどというのは2回か3回チャチャッと点滅させれば十分なはずなのに、5回も6回も、場合によっては10回も点滅されると、「……慇懃無礼なことはやめろ!」と叫びたくなる人もいるだろう。実際先日、そう叫んでいるドライバーを見かけた――というのは完全に嘘だが、じつはこれも「合流の仕方次第」なのではないかと思っている。

 筆者は普段、必要に応じて2回から3回ハザードランプを点滅させるか、もしくは「危険性も失礼性もいっさいない」と判断されるときには点滅させないことを常としている。だがごく稀に、5回ぐらい点滅させることはある。

 それは「やっちまったとき」だ。

 斜め後ろにクルマがいたのに、見えてなく、結果として失礼あるいは危険な割り込みになってしまった――というときには、「あーっ、すびばせん! 悪気はなかったのですが、正直見えてませんでした! 以後気をつけますー!」との意を込めて5回ほど点滅させ、その最中に左手を上げる。

 まぁこの場合はハザードランプの点滅はなしで「左手を上げるだけ」でもいいと思うし、逆にそちらのほうが正統であるとは思うのだが、いずれにせよ「失礼なサンキューハザード」というのは点滅のさせ方や回数にひもづくものではなく、「合流の仕方」や「コミュニケーション」にひもづくはずのものである。

 まっとうな運転および合流等を心がけてさえいれば、サンキューハザードなんて何でもいいのだ。2回でも3回でもいいし、場合によっては0~1回でいい。

 まぁさすがに「10回」は多すぎで、「……そんなこと気にしてないで、ちゃんと前見て運転しろ!」と叫びたくなるわけだが。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

スズキが新「ジムニー“XL”」発表! “旧車風デザイン”の「カクカクSUV」 レトロ仕様&素仕様の5ドアも!? 日本販売は? 海外事情とは
スズキが新「ジムニー“XL”」発表! “旧車風デザイン”の「カクカクSUV」 レトロ仕様&素仕様の5ドアも!? 日本販売は? 海外事情とは
くるまのニュース
アストンマーティン ヴァンテージ【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
アストンマーティン ヴァンテージ【1分で読めるスーパーカー解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【最新モデル評価】ホンダN-BOXはアイデア満載ベストセラー。「ないものをつくる」ホンダイズムの代表である
【最新モデル評価】ホンダN-BOXはアイデア満載ベストセラー。「ないものをつくる」ホンダイズムの代表である
カー・アンド・ドライバー
スバルの新型「“黒顔”SUV」初お披露目! タフ感高すぎる「AXIS GEAR」! 市販化検討の「クロストレック用パーツ」実車展示
スバルの新型「“黒顔”SUV」初お披露目! タフ感高すぎる「AXIS GEAR」! 市販化検討の「クロストレック用パーツ」実車展示
くるまのニュース
新型ホンダ・プレリュードがヨーロッパでも導入される──GQ新着カー
新型ホンダ・プレリュードがヨーロッパでも導入される──GQ新着カー
GQ JAPAN
“普通二輪免許”で乗れる230ccの「メグロS1」正式発表に期待! ブランド創設100周年の節目に「クラシックネイキッド」誕生
“普通二輪免許”で乗れる230ccの「メグロS1」正式発表に期待! ブランド創設100周年の節目に「クラシックネイキッド」誕生
VAGUE
【F1第12戦決勝の要点】ついにマシン“ダウングレード”敢行。戦闘力不足に悩むフェラーリの憂鬱
【F1第12戦決勝の要点】ついにマシン“ダウングレード”敢行。戦闘力不足に悩むフェラーリの憂鬱
AUTOSPORT web
[バイク雑学] 滑ってもダメ、グリップしすぎてもNG。シート座面の素材の求められる機能とは?
[バイク雑学] 滑ってもダメ、グリップしすぎてもNG。シート座面の素材の求められる機能とは?
WEBヤングマシン
プロ仕様のコーティングを家庭に! KeePerとカインズのダブルネーム製品第一弾はなんと、、、
プロ仕様のコーティングを家庭に! KeePerとカインズのダブルネーム製品第一弾はなんと、、、
月刊自家用車WEB
スズキ新「ビート」発表に大反響! タフ感高めな「コンパクトSUV」! MT設定アリ&4.1m級ボディの「ビターラ」豪に登場し「欲しい」の声
スズキ新「ビート」発表に大反響! タフ感高めな「コンパクトSUV」! MT設定アリ&4.1m級ボディの「ビターラ」豪に登場し「欲しい」の声
くるまのニュース
【ポイントランキング】2024年F1第12戦イギリスGP終了時点
【ポイントランキング】2024年F1第12戦イギリスGP終了時点
AUTOSPORT web
SYM「NH T 125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
SYM「NH T 125」【1分で読める 原付二種紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
回転する運転席と助手席! ホンダ フリードがベースのキャンパー
回転する運転席と助手席! ホンダ フリードがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
世界のEV市場をけん引! BYDの多様な事業展開の全貌とは
世界のEV市場をけん引! BYDの多様な事業展開の全貌とは
Merkmal
ハッチバック消滅も近いかも!? 1代限りの[レクサスCT]は超便利だったのに! 絶版ハッチバックイッキ見
ハッチバック消滅も近いかも!? 1代限りの[レクサスCT]は超便利だったのに! 絶版ハッチバックイッキ見
ベストカーWeb
【ポイントランキング】2024MotoGP第9戦ドイツGP終了時点
【ポイントランキング】2024MotoGP第9戦ドイツGP終了時点
AUTOSPORT web
ハミルトンが母国で3年ぶりの優勝飾り涙。角田裕毅は4戦ぶりの入賞果たす【決勝レポート/F1第12戦】
ハミルトンが母国で3年ぶりの優勝飾り涙。角田裕毅は4戦ぶりの入賞果たす【決勝レポート/F1第12戦】
AUTOSPORT web
くるまりこちゃん OnLine 「目のかたち」第104回
くるまりこちゃん OnLine 「目のかたち」第104回
ベストカーWeb

みんなのコメント

54件
  • ウインカー出さないアホか、
    ウインカーを出せば無条件で入れると思うバカか、
    最近そんなのばかり。
  • ハザード出しながら割り込んでくる奴。
    譲る気無くすんだよ!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

413.0838.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

350.0350.0万円

中古車を検索
テーマの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

413.0838.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

350.0350.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村