現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > なぜ新型登場まで売らない? スバルBRZが早々に生産を終了した理由

ここから本文です

なぜ新型登場まで売らない? スバルBRZが早々に生産を終了した理由

掲載 更新 23
なぜ新型登場まで売らない? スバルBRZが早々に生産を終了した理由

「BRZを売れないのは困る」という販売店の声

 スバルBRZは人気の高いスポーツカーだが、今は実質的に売られていない。スバルの販売店によると「生産はすでに終了しており、在庫車もほとんど残っていない。次期型は2021年には発売されるが、詳細な時期は聞いていない」という。

タマ数は豊富なのになぜ? いま86&BRZの中古価格が上昇している理由

 トヨタ86はBRZの姉妹車だが、対応は異なる。販売店では「86のGRとGRスポーツは終了したが、一般のグレードは今でも販売されている。2020年10月下旬に注文を入れた場合、生産は1月下旬で、納車されるのは2月になる。現時点で86の受注を終了する時期などは知らされていないから、おそらく2020年内は販売している」と述べた。

 最終的には86も生産を終えるが、BRZが早く終了した。背景には販売店舗数の違いもある。スバルは約460店舗だが、トヨタは10倍の4600店舗だ。スバルのほうが機敏に対応しやすい。

 それにしてもBRZを販売できないのでは、スバルの販売店として困らないのか。この点についても尋ねた。「次期型のBRZでは(次期86も含めて)、燃費規制への対応が求められる。そのために開発にも時間を要して、正確なスケジュールも立てにくいと思われる。事情はわかるが、人気の高いBRZを新車として販売できないのは困る」。

 次期型の受注が可能になってから販売を終了すべき

 86とBRZの登場は2012年だから、すでに8年を経過する。しかしスポーツカーには熱心なファンも多く、フルモデルチェンジを挟まなくても、前期型のユーザーが後期型に乗り替えることもある。つまりスポーツカーは、基本設計が古くなっても、少数ではあるが安定的に売れるわけだ。

 また販売が中断されると、ユーザーが待ちくたびれたり今後の対応に不安を感じて、ほかの車種に乗り替える心配も生じる。そうなるとユーザー、販売店ともに、途中で生産や販売が中断されるのは困る。

 トヨタはそこに配慮して、86の生産を絶やさず、販売を続けているとも受け取られる。逆にBRZは、メーカーの都合を優先させたことになってしまう。

 最近はスポーツカー以外のカテゴリーも、メーカーの都合を優先するようになった。フルモデルチェンジの直前まで従来型の生産を続けるのは、国内販売台数の多い軽自動車程度だ。ほかのカテゴリーでは、従来型の販売終了と新型の発売時期に開きが生じるが、在庫車はある程度確保しておき、生産を終えてから少なくとも1カ月程度は売り続ける。

 そして販売が終了したときには、次期型の受注を開始する。新型の受注開始と発売の間に数カ月の間隔が生じると、顧客を待たせるから好ましくはないが、ユーザーが購入計画を立てることは可能だ。

 その点でBRZは、次期型が登場することは確実なのに、従来型の生産と販売を終えながら今後のスケジュールは明らかにされていない。このパターンは珍しい。熱心な顧客に支えられているクルマなのだから、現行型の販売を終えて次期型が控えているなら、今後のスケジュールを概略でも良いから明らかにして欲しい。それが顧客に対する礼儀でもあるだろう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

F1ラスベガスGP予選速報|ラッセルPP獲得! ガスリーが驚きの3番手。角田裕毅も7番手と好結果
F1ラスベガスGP予選速報|ラッセルPP獲得! ガスリーが驚きの3番手。角田裕毅も7番手と好結果
motorsport.com 日本版
ヒョンデ、旗艦EVの『アイオニック5』を刷新。次世代800V電源システムで航続距離は703kmに延伸
ヒョンデ、旗艦EVの『アイオニック5』を刷新。次世代800V電源システムで航続距離は703kmに延伸
AUTOSPORT web
名神ICに直結! 「彦根お城トンネル」が12月開通 高速道路から市中心部へ一気にワープ
名神ICに直結! 「彦根お城トンネル」が12月開通 高速道路から市中心部へ一気にワープ
乗りものニュース
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」に大反響! 「V6ワゴン」から進化の“最上級クーペSUV”に「カッコイイ」「モダンな見た目」の声も! 13年ぶりの「アヴァンシア」がスゴイ!
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」に大反響! 「V6ワゴン」から進化の“最上級クーペSUV”に「カッコイイ」「モダンな見た目」の声も! 13年ぶりの「アヴァンシア」がスゴイ!
くるまのニュース
ロバート・クビサ、2025年も3台目のフェラーリ499Pをドライブへ。AFコルセ残留が決定
ロバート・クビサ、2025年も3台目のフェラーリ499Pをドライブへ。AFコルセ残留が決定
AUTOSPORT web
アルファ・ロメオ・トナーレでジュリエッタ乗りに出会う【新米編集長コラム#9】
アルファ・ロメオ・トナーレでジュリエッタ乗りに出会う【新米編集長コラム#9】
AUTOCAR JAPAN
ル・マン優勝のポルシェ「917K」がなんと550万円!? ホンダエンジンを搭載した子供向けジュニアカーの大きさは実車の7割…おもちゃにしては高すぎる!?
ル・マン優勝のポルシェ「917K」がなんと550万円!? ホンダエンジンを搭載した子供向けジュニアカーの大きさは実車の7割…おもちゃにしては高すぎる!?
Auto Messe Web
ライバルかつ僚友のトヨタWRC育成ふたりがラリージャパン初参戦。お互い「負けたくない」と意識
ライバルかつ僚友のトヨタWRC育成ふたりがラリージャパン初参戦。お互い「負けたくない」と意識
AUTOSPORT web
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
レスポンス
【特許画像リーク!】来年デビュー予定の新型「BMW iX3」のリーク画像を入手!コンセプトモデルのほぼそのまま量産される
【特許画像リーク!】来年デビュー予定の新型「BMW iX3」のリーク画像を入手!コンセプトモデルのほぼそのまま量産される
AutoBild Japan
【中国メーカー初受賞】BYDシール 「Euro Car Body 2024」車体構造デザイン部門で第3位
【中国メーカー初受賞】BYDシール 「Euro Car Body 2024」車体構造デザイン部門で第3位
AUTOCAR JAPAN
アルファロメオ『33ストラダーレ』新型、「ベスト・イン・クラシック2024」の最高賞を受賞
アルファロメオ『33ストラダーレ』新型、「ベスト・イン・クラシック2024」の最高賞を受賞
レスポンス
新車77万円! ホンダ革新的「コンパクトカー」に「安くて広くて最高!」の高評価! 全長3.7mで「フィット」より小さい“街乗り最強”モデルとは! デザイン&乗り心地も大満足
新車77万円! ホンダ革新的「コンパクトカー」に「安くて広くて最高!」の高評価! 全長3.7mで「フィット」より小さい“街乗り最強”モデルとは! デザイン&乗り心地も大満足
くるまのニュース
トヨタ新型「最小級SUV」登場か!? 「ヤリスクロス」より小さい“静音モデル”に「カッコいい!」と反響アリ! 「bZ1X」かもしれない新型車に期待大!
トヨタ新型「最小級SUV」登場か!? 「ヤリスクロス」より小さい“静音モデル”に「カッコいい!」と反響アリ! 「bZ1X」かもしれない新型車に期待大!
くるまのニュース
エバンスが0.7秒リードの接戦。トヨタ2台がパンク、ヌービルに“ノーパワー”トラブル/ラリージャパン デイ2午前
エバンスが0.7秒リードの接戦。トヨタ2台がパンク、ヌービルに“ノーパワー”トラブル/ラリージャパン デイ2午前
AUTOSPORT web
ええええぇついに最後か!? 鮮明なボディカラーに思わず見とれる!!!!!!!!! 爆速2Lターボのホットハッチ[AMG A45 S]の魅力度がマシマシ
ええええぇついに最後か!? 鮮明なボディカラーに思わず見とれる!!!!!!!!! 爆速2Lターボのホットハッチ[AMG A45 S]の魅力度がマシマシ
ベストカーWeb
なんちゃってセレブ、ヒョンデ新型「アイオニック5N」の「ファーストエディション」を激オススメ! 限定50台のうち22台が「マガリガワ クラブ」に集合!
なんちゃってセレブ、ヒョンデ新型「アイオニック5N」の「ファーストエディション」を激オススメ! 限定50台のうち22台が「マガリガワ クラブ」に集合!
Auto Messe Web
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
くるまのニュース

みんなのコメント

23件
  • 理由を書かず勝手な意見だけを書いた記事。読むだけ時間の無駄でした。
  • 相も変わらずカートップは
    無責任な報道ばかりするな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

332.2381.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

75.0550.0万円

中古車を検索
BRZの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

332.2381.7万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

75.0550.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村