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【試乗】フリードスパイクはアクティブライフに対応する「走るベースキャンプ」だった【10年ひと昔の新車】

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【試乗】フリードスパイクはアクティブライフに対応する「走るベースキャンプ」だった【10年ひと昔の新車】

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、ホンダ フリード スパイクだ。

ホンダ フリード スパイク(2010年:初代)
高人気を持続しているホンダのコンパクト ミニバン、フリード。その前身であるモビリオ時代に派生モデルとして生まれた「スパイク」が、現行のフリードにも追加設定された。7人乗りだったモビリオを5人乗り仕様にしたことで「広い室内」を標榜していた。そのコンセプトはマーケットに受け入れられ、モビリオ シリーズの累計販売台数の約半数をスパイクが占めるほどの人気を集めた。

●【くるま問答】ガソリンの給油口、はて? 右か左か、車内からでも一発で見分ける方法教えます(2020.01.21)

今回のフリード スパイクでも、そのコンセプトは継承されているが、テーマはさらに深化し、いかに広い室内スペースを、どう「遊ぶ」のか?と考え、「趣味に使う便利な道具」として見立ててきた。つまり、フリード スパイクが目指すのは「趣味や遊びの基点となる走るベースキャンプの創造」。ワクワクするような遊び心をテーマに掲げている。

その目玉となるのが、アイディア装備の反転フロアボードだ。ラゲッジスペースのフロアボードをひっくり返すことで、カーゴルームの床をフラットにも、スロープ付きの低いものに変えることができる。実際に反転フロアボードを試してみると、思った以上に軽量かつ剛性感があることに驚いた。重量は小さい右側(運転席側)で2.7kg、大きな左側で4.7kg。樹脂製のボード本体にはアルミの補強材が内蔵されているので、少々重いものを載せても、床がヘナヘナとしなることもない。

また、2列目シートの背もたれはワンモーションで倒れ、しかも、倒れたシートバックが反転フロアボードと同じ高さでフラットになる。この状態で全長180cmほどのエアベッドを敷き詰めることもできる。つまり、フラットな床で車中泊も快適至極というワケだ。もう少し上下方向にスペースが必要な場合は、反転フロアボードをクルリとひっくり返せばOK。マウンテンバイクだって分解不要、立てたまま搭載が可能だ。

アクティブなオーナーの、頼もしい相棒に
そんなカーゴルームに、さらなる便利さをプラスするのが、室内リアサイドのユーティリティたち。テーブルからライト、トレイ、ポケット、ドリンクホルダー、フックなどが用意されている。クルマを停めて、リアゲートを開ければ、そこには即座に収納や作業をするスペースが現れる。荷物を運ぶだけでなく、目的地に着いてリアゲートを開ければ、そこに遊びのベースキャンプが開設できる。これぞ、フリード スパイクならではの魅力だ。

走りは、ベースとなるフリードそのもの。パワーユニットは定評のある1.5Lのi-VTECエンジンとトルクコンバーター付きCVT(4WDモデルは5速AT)との組み合わせで、俊敏さと低燃費を両立。FFモデルは燃費基準+25%を達成している。4210mmの全長と5.2mの最小回転半径も、フリードと変わらない。狭い場所での取り回しの良さも、フリード スパイクの美点のひとつだ。

しかも、両側スライドドアはスイッチひとつで開閉可能なパワースライドドアを設定(左右両側はGiエアロのみ標準装備)。荷物を抱えたままでの乗り降りを手助けしてくれる。

パッケージングと走り、取り回しの良さに定評のあるフリードに、「遊び」というスパイスを加味したフリード スパイク。先代のモビリオ スパイク同様、いや、それ以上に、アクティブなオーナーにとって出かけるのが心待ちになる、頼もしい相棒になるだろう。

フリードスパイク Gエアロ 主要諸元
●全長×全幅×全高:4210×1695×1715mm
●ホイールベース:2740mm
●車両重量:1290kg
●エンジン種類:直4 DOHC
●排気量:1496cc
●最高出力:87kW(118ps)/6600rpm
●最大トルク:144Nm(14.7kgm)/4800rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:横置きFF
●10・15モード燃費:16.4km/L
●タイヤ:185/65R15
●当時の価格(税込み):198万8000円

[ アルバム : ホンダ フリードスパイク はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

1件
  • フリードってバックミラーで見ると結構オラオラ車に見えて迫力がある。
    追い越されてバックを見ると、顔に較べて後ろ姿が貧相で思わず苦笑い。
    竜頭蛇尾とはこのこと。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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