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N-BOXの次に売れるホンダ車はフィットじゃなくて…

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N-BOXの次に売れるホンダ車はフィットじゃなくて…

ホンダはスライドドアのクルマがワンツーで売れている

2019年度、軽自動車と登録車をあわせてもっとも売れたのはホンダ「N-BOX」でした。その販売台数は24万7707台、総合2位のダイハツ「タント」に7万台以上の差をつけ、圧倒的な売れっぷりです。ちなみに、総合ランキングの5位までが軽自動車、登録車のトップは11万4358台のトヨタ「カローラ」です。

では、ホンダのラインナップで「N-BOX」の次に売れたのも軽自動車でしょうか? いえ、そうではありません。コンパクトカーの「フィット」なのかといえば、それも違います。ホンダのセールス2番手はスライドドアのコンパクトミニバン「フリード」なのです。

2019年度ホンダラインナップの販売台数トップ5
1:N-BOX 24万7707台
2:フリード 8万4407台
3:フィット 7万6101台
4:ヴェゼル 4万8669台
5:N-WGN 4万1447台
※登録車は自販連、軽自動車は全軽自協調べ

軽自動車と5ナンバー(小型乗用車)のスライドドアモデルがワンツーで並んだのは、ホンダがこのカテゴリーで評価されているというのもありますし、市場トレンドとして小さなスライドドア車が支持されているので当然といえます。

しかし、この2台に共通しているのはスライドドアだけではありません。いずれも国内専用プラットフォームをもっているのです。軽自動車のN-BOXが国内専用なのは当然としても、フリードも専用といわれると、疑問符が浮かぶかもしれません。

フリードの場合、パワートレインは他のグローバルモデルと共通しているように見えますが、プラットフォームについてはフリード専用といえる贅沢なモデルなのです。スライドドアというだけでなく、3列シートのフリードと、2列シートでラゲッジフロアを低くした「フリード+」という2種類のラインアップをもち、それぞれFFと4WDを設定しています。そのためリアのフロアが4種類も必要で、結果として専用プラットフォームとなったのです。

実質的には国内専用といえるフリードに専用プラットフォームを与える理由は、このカテゴリーは売上が期待できるからといえます。軽自動車にもいえることですが、ある程度の販売ボリュームがあるから専用プラットフォームが開発でき、魅力的な商品に繋がり、結果として販売台数が増えるという好循環が起きているのです。逆に言うと、日本のユーザーも日本専用に開発されたモデルを積極的に選んでいるわけです。

マニアックですが、フリードはスライドドアをもつ背の高いミニバンとしては走りのレベルも高く、特に60~80km/hの中速域におけるスタビリティの高さは印象的です。リアタイヤのすき間からサスペンションを支える部分をのぞき込むと、そこに大きなアルミ製の部品を使っていることが確認できますが(FWDの場合)、こうした凝ったつくりにも専用プラットフォームの恩恵があるといえそうです。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

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みんなのコメント

86件
  • 現行フリードと現行シエンタ両方乗りましたが、フリードはとても1.5L車とは思えないくらいパワーがあり走りもこのクラスとしてはどっしりしています。対してシエンタはシートアレンジは優れていますが、エンジンパワーと剛性はやっぱり排気量相応のコンパクトカーだなといった感じですね。車の性能ならフリード、値段と手軽さならシエンタって感じでしょうか。
  • ホンダは、フィットで「快適性」という新しいコンセプトに大きく舵を切ってきました。
    問題は、このコンセプトが、次期フリードやヴェゼルにどう反映されていくのか、いかないのかだと思います。
    一方で、e-HEVに関しては、確実にこれらの車にも搭載されていきますから、いずれにしても、これからのホンダは楽しみな会社だと思います。
    ま、テドロス武漢ウイルスの問題を別にすればの話ですけどね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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