唯一無二のコンパクト、MINIがマイナーチェンジを実施。今回は3ドア、5ドア、コンバーチブルがアップデートを図った。可愛いキャラクターに潜む、走りの魅力をレポートする。TEXT◎佐野弘宗(SANO Hiromune)PHOTO◎平野 陽(HIRANO Akio)
BMW MINIのハッチバック系モデルが、デビューから丸4年でフェイスリフトを受けた。そのキモは大きく3つある。
ひとつめは内外装のブラッシュアップだが、オーナーでないと気づきにくい細部のみ。たとえば半円だったデイタイムライトが完全な円になり、リヤのコンビランプにユニオン・ジャックが仕込まれた。そして助手席前パネルにもユニオン・ジャックが浮き出るようになった。
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2つめは“つながる”の充実。ONEを除く全車に車載通信モジュールを標準装備。自動SOSコールやメンテ情報、ニュースや天気予報の入手、オペレーターサービス(有償)などが可能となった。さらにiPhoneなら専用アプリでドアロックやクルマ位置確認、ナビ設定などの遠隔操作もできるという。
3つめはガソリン用2ペダル変速機の刷新で、従来の6速ATから新開発の7速DCTに換装された。ただ、ジョン・クーパー・ワークス(JCW)は例外で、許容トルクの都合からかハッチバック系では唯一8速ATを新搭載する。ちなみにディーゼルは従来通りの6速ATのままだ。
これらの3つのポイント以外に、エンジン本体やシャシーの変更は特別にアナウンスされていない。せっかくの4年ぶりの手直しなのに……とも思うが、考えてみれば4年前に登場したのは3ドアのクーパー/クーパーSのみ。以降、ONE、5ドア、JCW、ディーゼル、コンバチ……と追加される間に、細かい手直しも入ってきたはずで、基本性能の熟成は進んでいるのだろう。
というわけで、今回の試乗は新しい7速DCTを積むクーパーSコンバーチブルだが、セレクターレバーもBMW風のジョイスティック型に変わっていた。これがMINIの内装に似合っているかはともかく、新機軸感があるのは間違いない。
MINIのDCTはとにかく滑らか。DCTは一般的にキレがよくなるかわりにカキコキ感が出がちな機構だが、少なくとも今回のような短時間の試乗では、従来の6速ATより明らかにスムーズでシームレス。変速ショックも小さい。変速のキレはDCTとしては物足りない面もあるが、「減速しかけて……の素早い再加速」といったDCTの苦手科目も無難にこなしてくれるのは嬉しい。
こうした印象のとおり、今回のDCT化はスポーツ指向というより燃費対策のほうが大きいらしい。日本のJC08モード値は逆に悪化したが、実用燃費は確実に向上しているとか。
そういえば、MINIのコンバチに乗るのも個人的に2年ぶりだったが、アシさばきはさらに柔らかく滑らかになった感あり。それが2年間での熟成なのか、DCT化の重量増に応じた再セッティングによるものかは確認できなかったが……。
※本記事は『GENROQ』2018年8月号の記事を再編集・転載したものです。
SPECIFICATIONS
MINI クーパーS コンバーチブル
■ボディサイズ:全長3860×全幅1725×全高1415mmホイールベース:2495mmトレッド:Ⓕ&Ⓡ1485mm■車両重量:1370kg■エンジン:直列4気筒DOHCターボボア×ストローク:82.0×94.6mm圧縮比:11.0総排気量:1998cc最高出力:141kW(192㎰)/5000rpm最大トルク:280Nm(28.6kgm)/1350~4600rpm■トランスミッション:7速DCT■駆動方式:FWD■サスペンション形式:ⒻマクファーソンストラットⓇマルチリンク■ブレーキ:ⒻベンチレーテッドディスクⓇソリッドディスク■タイヤサイズ:Ⓕ&Ⓡ205/45R17■環境性能(JC08モード)15.5ℓ/km■車両本体価格:425万円
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