現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 高性能車って見た目もイイ! 1990年代デビューのスタイリッシュなターボセダン3選

ここから本文です

高性能車って見た目もイイ! 1990年代デビューのスタイリッシュなターボセダン3選

掲載 更新 44
高性能車って見た目もイイ! 1990年代デビューのスタイリッシュなターボセダン3選

■1990年代に登場したイケてる高性能セダンを振り返る

 近年、セダンはニーズの低下とともに、各メーカーともラインナップが減少してしまいました。一方、昭和の時代には、セダンはファミリーカーやパーソナルカーの代表であり、平成になると新世代の高級モデルや高性能モデルが次々に登場し、まさに隆盛を極めていました。

「速いのは俺だ!」 最速は時速325キロ!? 速すぎる国産車3選

 スペース効率という点でセダンはミニバンやSUVに敵いませんが、ドライビングプレジャーという点ではセダンに大きなアドバンテージがあります。

 優れた走りの国産セダンはこれまで数多く輩出されてきましたが、とくに注目したいのが1990年代にデビューしたモデルで、高性能なターボエンジンを搭載し、さらにスタイリッシュなデザインのモデルが存在しました。

 そこで、1990年代にデビューしたハイパフォーマンスで見た目にイケてるセダンを、3車種ピックアップして紹介します。

●トヨタ「アリスト」

 トヨタは1989年に、次世代のラグジュアリーカーとして初代「セルシオ」を発売しました。「クラウン」と「センチュリー」の間に位置するセダンで、パーソナルカーとしてはトヨタの最高峰のモデルとなり、好景気を背景にたちまちヒット作となりました。

 そして1991年には次の一手として、それまでとはベクトルの異なる高級セダンである初代「アリスト」が登場。

 アリストは当時の「クラウン マジェスタ」と主要なコンポーネンツを共有するかたちで開発され、外観はロー&ワイドでスタイリッシュなクーペフォルムを採用したことが特徴です。

 このデザインの原案を手掛けたのは、巨匠ジョルジェット・ジウジアーロが主宰するイタルデザインで、プロトタイプをベースにトヨタ社内でブラッシュアップし、市販モデルが完成したといいます。

 さらに、アリスト最大の特徴はエンジンで、トップグレードの「3.0V」には最高出力280馬力を誇る3リッター直列6気筒ツインターボの「2JZ-GTE型」を搭載。

 また、足まわりには4輪ダブルウイッシュボーンを採用し、電子制御サスペンションの「ピエゾTEMS」やトルセンLSDを設定するなど、優れた乗り心地だけでなくコーナリング性能も追求されました。

 1992年にはセルシオと同型の4リッターV型8気筒自然吸気エンジンを搭載した4WDモデル「4.0Zi-Four」が追加されましたが、アリストのキャラクターを印象付けたのはツインターボエンジンによる圧倒的な加速力であり、3.0Vの人気は不動でした。

 その後、1997年に2代目にスイッチされましたが、外観デザインや動力性能など、初代からキープコンセプトとされました。

●スバル「レガシィ B4」

 1989年に、スバル初代「レガシィ」が誕生。高性能なエンジンとフルタイム4WDシステムを組み合わせたモデルはそれまでにも存在しましたが、「ツーリングワゴン」の設定や、優れたスタイリング、走行性能の高さを積極的にアピールしたことでヒット作となりました。

 その後代を重ね、1998年に発売された3代目レガシィは、初代、2代目に続き5ナンバーサイズのスリムなボディで登場。一方で、初代、2代目の薄型ヘッドライトから上下2灯式の大型ヘッドライトとしたことで、フロントフェイスのイメージの刷新がおこなわれました。

 3代目では全車4WDとなると同時に、セダンは車名を「レガシィ B4」に変更。さらにグレード構成は自然吸気エンジンの「RS」とターボエンジンの「RSK」と、ともにスポーティモデルに特化。

 RSKには2代目から継承された2リッター水平対向4気筒2ステージツインターボの「EJ20型」が搭載され、最高出力は280馬力を誇りました。

 1999年には、RSKをベースに「ポルシェデザイン」が開発したエアロパーツなどが装着された「ブリッツェン」が登場。2002年にはSTIが開発したコンプリートカーで、293馬力を発揮するエンジンに6速MTが組み合わされた「S401 STiバージョン」が400台限定で発売されました。

 これらの高性能モデルとは異なるアプローチで、2002年に特別仕様車「B4 RSK Sエディション」や、3リッター水平対向6気筒エンジンを搭載する「RS30」が登場するなど、バラエティに富んだ高性能モデルが登場し、3代目は後のレガシィシリーズの方向性を確立したモデルといえます。

●日産「スカイライン 25GTターボ」

 日産「スカイライン」はこれまで60年以上もの歴史があり、現行モデルが13代目にあたります。

 とくに注目されているのが歴代の「スカイラインGT-R」シリーズですが、スタンダードなスカイラインにも魅力的なモデルがあり、なかでも1998年に発売された10代目の「R34型」は、直列6気筒エンジン搭載モデルの最終進化形として今も高い人気を誇っています。

 このR34型のFR(2WD)モデルでは、最高峰に位置する「25GTターボ」がラインナップされていました。

 ボディは4ドアセダンと2ドアクーペの両方に設定され、エンジンは2.5リッター直列6気筒DOHCターボの「RB25DET型」を搭載。最高出力はスカイラインGT-R以外ではシリーズ初となる、280馬力を発揮しました。

 トランスミッションは5速MTと4速ATが設定され、駆動方式は前述のとおりFRのみです。

 その後、2001年にR34型は生産を終了して、11代目となる「V35型」へとバトンタッチ。以降はV型北米市場を見据えたラグジュアリー志向の強いモデルとなったこともあり、

 その後、2001年にR34型は生産を終了して11代目の「V35型」へとバトンタッチすると同時に、直列6気筒エンジンは廃止されV型6気筒エンジンを主力とし、北米市場を見据えたラグジュアリー志向の強いモデルとなりました。

 25GTターボは直列6気筒エンジンのFRというスカイラインの伝統的な系譜のなかで、名実ともに頂点を極めたモデルだったといえるでしょう。

※ ※ ※

 セダン全盛期だった1990年代には、今回紹介した3台以外にも魅力的なモデルが多数存在しました。

 なかでも1.6リッターエンジンを搭載した高性能小型セダンは若い世代からも人気となって、各メーカーがラインナップしていました。

 しかし、ニーズの変化からこのクラスのモデルはほとんど淘汰されてしまい、現行ではわずかな車種が生き残っている状況で、今後、国内市場でセダンの復活は残念ながら難しいといわざるを得ません。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
インディカー初体験の角田裕毅、インディ500への挑戦に現状関心ナシも「もう少し歳をとって考えが変われば……」
motorsport.com 日本版
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
ベントレーCEOの旧私邸を改装。ベントレー本社近隣の特別な顧客体験スペース「The Mews」を発表
LE VOLANT CARSMEET WEB
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
スズキ「最上級SUV」新発表! トヨタ「ヤリスクロス」サイズの“豪華仕様”! 精悍顔もカッコイイ「グランドビターラ ドミニオンE」印国に登場
くるまのニュース
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
アドベンチャースタイルの“軽二輪スクーター”ホンダ「ADV160」に2025年モデル登場! ふたつの新色をプラスした「全3色のカラバリがスポーティ」
VAGUE
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
「RS」最新モデル日本上陸!! アプリリア「RS457」発売
バイクのニュース
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
「ルノー・セニック E-Techエレクトリック」が「モーター・トレーダー・インダストリー・アワード2024」で「ニューカー・オブ・ザ・イヤー」受賞
LE VOLANT CARSMEET WEB
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
BMW R1300GSアドベンチャーをイギリス人レーサーが斬る「30Lタンクの巨体で攻めの走りができる…そのシャシーと電子制御に驚愕だ」
モーサイ
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
「シボレー コルベット E-Ray」は4WD化の恩恵が絶大!もっと刺激的な電気エイの襲来に喝采を【新車試乗】
Webモーターマガジン
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
軽さと居住性を両立したバックパッキングテント「Thouswinds サジタリアスシングルテント」が発売!
バイクブロス
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」  理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
「緊急車両が来て道を譲らないとどうなりますか」 理由に「『聞こえんかった』は通用するのですか」 譲るのはマナー?義務? 具体的にどう譲ればいいのですか。
くるまのニュース
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
レスポンス
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
ハミルトンFP2も首位、メルセデス好調も上位は接戦模様か。RB角田裕毅は10番手|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
スズキ、フラッグシップ『ハヤブサ』のカラーリングを変更した最新モデルを発表。11月22日より発売
AUTOSPORT web
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
まだまだ続きます 北近畿豊岡道の「有料トンネル」料金徴収期間を延長 背景に老朽化
乗りものニュース
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
700万円超え! スバル新型「SUV」発表! 2リッター「水平対向」×マイルドハイブリッド搭載! 全長4.7m級の「新フォレスター」欧州に登場へ
くるまのニュース
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
F1ラスベガスFP2速報|FP1に続きメルセデスのハミルトンが最速。角田裕毅10番手
motorsport.com 日本版
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
スズキ『V-STROM 250SX』がカラーリング変更、新価格は59万1800円
レスポンス
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
約3000万円で落札されたポルシェ「911 カレラRS アメリカ」は何か変! 実は新車の頃からシュトロゼックのボディキットが装着されていました
Auto Messe Web

みんなのコメント

44件
  • 当時の評価を知らない人が記事を書いてるね。
    R34なんて当時は酷評に次ぐ酷評だったじゃん。主にデザイン面で。
    R32のボツ案の使い回しだしな。
    R34が再評価されたのは販売終了してからしばらく経った後だよね。
  • R34は出た当時スカイライン史上一番格好悪いといわれた車でした。但し車の出来は良かったと思います。レガシィは未だにこのB4が一番好きですね。5ナンバーで後方視界も良く不等長EXサウンドも好きでしたね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

384.3483.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

42.8568.0万円

中古車を検索
アリストの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

384.3483.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

42.8568.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村