■「ミニアルファード」を求める声はある!? トヨタは再び“エスクァイア”を出すのか?
高級ミニバンの代名詞的存在であるトヨタ「アルファード」ですが、より手に入れやすい「ミニアルファード」の登場を望む声は多いといいます。
では、実際に「ミニアルファード」が登場する可能性はあるのでしょうか。
【画像】超カッコいい! これが「ミニ・アルファード」です!(71枚)
国産車としてはかなり高価なモデルであるアルファードですが、2024年度上半期(4~9月)の新車販売台数ランキングで乗用車全体の第7位にランクインするなど、高い人気を誇っています。
実際、近年のアルファードは姉妹車である「ヴェルファイア」とともに高級ミニバンの代名詞的存在として君臨しており、ファミリーユースはもちろん、いわゆるVIPの送迎車両としても一般的に使用されるようになっています。
アルファードが多くのユーザーにとってあこがれの存在となりつつある一方、その巨大なボディやベースグレードでも500万円を優に超える価格など、実際に手に入れるためには乗り越えなければならない多くのハードルがあるのも事実です。
そこで思い起こされるのが、2023年8月におこなわれた「ランドクルーザー250」および「ランドクルーザー70」の記者発表会で、トヨタの取締役・執行役員 デザイン領域統括部長であるサイモン・ハンフリーズ氏が述べた「(ランドクルーザーを)より手に入れやすくできないか、なども考えているのです」という言葉です。
この言葉が述べられた際、ハンフリーズ氏の後ろにはコンパクトなランドクルーザーと思われるクルマ、いわゆる「ミニランクル」のシルエットが映し出されていました。
2024年11月現在、「ミニランクル」の市販は実現していません。ただ、ハンフリーズ氏の発言から、近い将来にそれが登場する可能性は高そうです。
もし「ミニランクル」が実際に登場するのであれば、同じように「ミニアルファード」の計画があっても不思議ではありません。
実際、あるトヨタ販売店関係者は「アルファードの購入を検討されるお客様のなかにはボディサイズや価格がネックとなるケースもあり、『ミニアルファード』には一定の需要があると思います」と話します。
■「ミニアルファード」が登場する可能性は?
では、実際に「ミニアルファード」が登場する可能性はあるのでしょうか。
前出の販売店関係者は次のように話します。
「『ミニアルファード』が登場すれば、大きな注目を集めることは間違いありませんが、実現する可能性は低いというのが正直なところです。
そもそも、これまで『ミニアルファード』と呼べるモデルがなかったわけではありません。
2014年に登場した『エスクァイア』は、『ノア』や『ヴォクシー』とプラットフォームなどを共有したミドルクラスミニバンですが、ノア/ヴォクシーにはない高級感を持ったモデルでした。
しかし、ノア/ヴォクシーが2022年にフルモデルチェンジを果たしたなかで、エスクァイアは1代限りで生産終了となってしまいました。
そこにはいくつかの理由が考えられますが、アルファードを求めるお客様は、多少無理してでもアルファードを購入されるということが大きな要因になったのだと思います。
特に、アルファードはリセールバリューが高いため、残価設定ローンを利用すると月々の支払額を驚くほど抑えられます。
また、アルファード/ヴェルファイアはもちろん、ノア/ヴォクシーも需要に対して供給が追いついていない状態です。
そのような状況のなかで、あえて『ミニアルファード』あるいはエスクァイアの後継モデルをトヨタがリリースするとは思えません」
※ ※ ※
一方、別の販売店関係者は「『ミニアルファード』の可能性がまったくないわけではない」と言い、次のように続けます。
「高級ミニバンというカテゴリーではアルファード/ヴェルファイアが他を圧倒しています。
ただミドルクラスミニバンでは、ノア/ヴォクシーとホンダ『ステップワゴン』や日産『セレナ』が拮抗しています。
ステップワゴンとセレナには、ノア/ヴォクシーにはない高級グレードが設定されており、一定の人気を博しています。
現状はノア/ヴォクシーも好調を維持していますが、もし今後テコ入れが必要な事態となった際、具体的にはマイナーチェンジなどのタイミングで、ノア/ヴォクシーの高級版を投入する可能性は十分に考えられます。
そして、それは事実上の『ミニアルファード』と言えるのではないでしょうか」
※ ※ ※
ノアやヴォクシーのマイナーチェンジは、2025年後半から2026年頃になると予想されています。
もしかしたら、そのタイミングで「ミニアルファード」が登場する可能性は無いとは言えなそうです。
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