現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > フェラーリがル・マン24時間を制しトヨタの6連覇を阻む 100周年記念大会の勝者は約50年ぶりに復活したフェラーリだった!

ここから本文です

フェラーリがル・マン24時間を制しトヨタの6連覇を阻む 100周年記念大会の勝者は約50年ぶりに復活したフェラーリだった!

掲載 3
フェラーリがル・マン24時間を制しトヨタの6連覇を阻む 100周年記念大会の勝者は約50年ぶりに復活したフェラーリだった!

フェラーリ優勝!スリリングなカオスレースでセンセーショナルな勝利!素晴らしい!ル・マン24時間レース100周年記念大会は、どんなレースになったのだろう。どのハイパーカーも問題なくレースを終えることができなかった。

ル・マン24時間レースは、その100周年記念として、これ以上ないほどのレース展開を呈した。終始トップを複数のメーカーが入れ替わり、11年前と同じように事故やリタイアが相次ぎ、トップクラスの16台が問題を抱え、伝説的なブランドが勝者となった。

レンジローバー史上最もパワフル!「レンジローバー スポーツSV」登場

ポルシェの次にル・マンを象徴するブランドはフェラーリである。しかし、そのほとんどがGTカテゴリーに限定されている。1973年にアルトゥーロ メルザリオとカルロス ペースが2位になって以来、フェラーリは総合優勝が可能なクラスには入っていない。その100歳の誕生日に、50年ぶりに伝説のブランドが帰ってきた。

しかも、その方法は: ハイパーカー史上最速のラップでポールポジションを獲得。そして、その勝利は当然のものだった。フェラーリはライバルの不運を利用したのだが、フェラーリもまた最速のクルマを持っていた。ル・マン事前のBoP(Balance of Performance)の変更が役立ったというのは、下馬評通りだ。ル・マン24時間レースの公式テストを前に、BoPの変更により、ハイパーカークラスの性能調整が大きく変更されることになった。これにより、各車の最低重量が引き上げられた。フェラーリ499Pはトヨタより15kg軽かったが、4馬力も少なかった(692馬力)。そして: BoPはル・マンの一部である。コンセプトの異なるメーカーが同じ土俵で戦うことを目的としている。

ル・マン24時間レースでの壮絶なバトル

そして、それが功を奏した。トヨタ、ポルシェ、そしてプジョー・・・。ほとんどすべてのメーカーに勝つチャンスがあった。そして、最後にはそれぞれの方法で立ち向かった。

フェラーリも。たとえば51号車の優勝車は、アレッサンドロ ピエル グイディがステアリングを握り、序盤にグラベルベッドに取り残された。そしてピットストップ中にエンジンがかからなくなった。どちらも合わせて4分半の時間を費やした。2台目のフェラーリは、冷却の問題でペースが落ちてしまった。

最大の挑戦者はトヨタだった。5連勝していた日本チームが負けたというのは、センセーションだ。予選で負けたとはいえ、タイヤの摩耗が少ないことはトヨタに有利な条件であった。しかし、変わりやすい天候は、トヨタにこのカードを使わせることはなかった。そのうえ、アクシデントもあった。 残り2時間を切った時点で平川亮がトヨタ車をガードレールに衝突させ、3分をロスした。もう1台のトヨタが完全に脱落したこともあった。チーム代表の小林可夢偉自身もハンドルを握っていたが、他の車両3台が絡む事故に巻き込まれた。

プジョー、センセーションを感じる

キャデラックは3位と4位を獲得した。淡々と周回を重ねているように見えたが、アメリカ勢はスタート直後からセッティングが決まらずトラブルや、アクシデントに悩まされていて、スムーズに事が運んだのは、日曜日になってからだった。

プジョーは長い間、レースのセンセーションを巻き起こしていた。雨のパフォーマンスが強かったので、サプライズ勝利も可能だった。1分のリードがセーフティカー導入で帳消しになり、その後2台ともドライビングエラーで後退した。技術的な問題が出てきたのは最後になってからだった。プジョーCEOのリンダ ジャクソンは、AUTO BILD MOTORSPORTに「それまで2台とも問題なく走れたことが、私たちを最も喜ばせている」と語った。

一方、ポルシェは大失敗に見舞われている。ペナルティ、アクシデント、テクニカルブレイクダウン。ベストのポルシェは6位。イオタチームのカスタマーポルシェは、アクシデントにより勝利のチャンスをすべて失った - レースをリードしながら。すべてのワークスポルシェは、技術的な問題や様々なアクシデントのために、問題なく走ることはできなかった。

フェラーリ、10勝目

というわけで、歴史的なレースの勝者はフェラーリに決定した。フェラーリにとっては10回目の総合優勝であり、これ以上の勝利はポルシェ(19回)とアウディ(13回)だけである。ドライバーにとっては、ル・マン初優勝となる。ジェームス カラドとアレッサンドロ ピエル グイディは、それぞれAFコルセのチームに9年間、8年間在籍している。2019年と2021年、彼らはGTクラスの勝利を手にした。そして今回、彼らは総合優勝という栄冠を手にした。

ル・マンではすでに142人のドライバーが優勝しており、フェラーリでは18人が優勝している。1人目は1949年のルイジ キネッティで、彼は23時間近く自らマシンに座り続けた!2023年のドライバーたちは、そこまで疲弊していなかった。しかし、ドライビングエラーの多さは、ドライバーにいかに大きなプレッシャーがかかっていたかを物語っている。何しろ100回目の記念大会であり、5つのメーカーによる厳しい戦いである。

来年は、アルピーヌ、ランボルギーニ、BMW、アキュラと、さらに4つのメーカーが加わり、さらに盛り上がりを見せることだろう。

GTクラスでは、10分間の修理休憩を挟み、2周遅れとなったものの、コルベットが勝利!2023年のル・マン24hレースは、とても特別なレースだった。100回目の誕生日だからというだけでなく・・・。

Text: Michael ZeitlerPhoto: Ferrari

こんな記事も読まれています

日産『エルグランド』、15年目の大変身へ! 燃費倍増も、BEV化はおあずけ?
日産『エルグランド』、15年目の大変身へ! 燃費倍増も、BEV化はおあずけ?
レスポンス
ラリージャパンはヒョンデを駆る首位のタナクがクラッシュでトヨタのエバンスが優勝! 日本の勝田は惜しくも表彰台を逃す4位で終幕
ラリージャパンはヒョンデを駆る首位のタナクがクラッシュでトヨタのエバンスが優勝! 日本の勝田は惜しくも表彰台を逃す4位で終幕
WEB CARTOP
スズキが新型「カタナ」発売! めちゃ“レトロ感”あふれる「旧車風デザイン」に反響殺到! “鮮烈ブルー”採用した「レジェンドバイク」最新モデルが凄い人気!
スズキが新型「カタナ」発売! めちゃ“レトロ感”あふれる「旧車風デザイン」に反響殺到! “鮮烈ブルー”採用した「レジェンドバイク」最新モデルが凄い人気!
くるまのニュース
F1シート喪失ボッタスのメルセデスリザーブ復帰は「時間の問題」トト・ウルフ代表認める
F1シート喪失ボッタスのメルセデスリザーブ復帰は「時間の問題」トト・ウルフ代表認める
motorsport.com 日本版
約100万円! トヨタ最新「軽トラック」は使い勝手サイコー! 斬新モデル「エクストラ」は“豪華装備”がすごい! めちゃ「過酷な環境」で愛用される“超タフ軽トラ”の魅力とは!
約100万円! トヨタ最新「軽トラック」は使い勝手サイコー! 斬新モデル「エクストラ」は“豪華装備”がすごい! めちゃ「過酷な環境」で愛用される“超タフ軽トラ”の魅力とは!
くるまのニュース
これがなくっちゃ被っちゃいけない!?「SG規格」とは?【バイク用語辞典】
これがなくっちゃ被っちゃいけない!?「SG規格」とは?【バイク用語辞典】
バイクのニュース
パンク知らずで空気圧チェックも不要! ブリヂストンの夢のタイヤ「AirFree」に乗ったらアリだった
パンク知らずで空気圧チェックも不要! ブリヂストンの夢のタイヤ「AirFree」に乗ったらアリだった
WEB CARTOP
ステーションワゴン専用モデルに刷新した新型フォルクスワーゲン・パサートが日本で販売開始
ステーションワゴン専用モデルに刷新した新型フォルクスワーゲン・パサートが日本で販売開始
カー・アンド・ドライバー
いすゞ、EV路線バス「エルガEV」の量産を開始
いすゞ、EV路線バス「エルガEV」の量産を開始
日刊自動車新聞
【オープントップ ランクル】ピックアップトラックにも転換可能!トヨタ、SEMAでオープントップ ランドクルーザー コンセプトを初披露!
【オープントップ ランクル】ピックアップトラックにも転換可能!トヨタ、SEMAでオープントップ ランドクルーザー コンセプトを初披露!
AutoBild Japan
「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
「日本一大きい交差点」立体化完成いよいよ“秒読み段階”へ!? 「合計40車線」で“大渋滞エリア”の仙台バイパスに悲願の高架道路
くるまのニュース
トヨタ『カローラツーリング』などリコール…後方カメラが映らなくなるおそれ
トヨタ『カローラツーリング』などリコール…後方カメラが映らなくなるおそれ
レスポンス
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
【新車価格情報】国産車 デビュー&改良情報(ダイジェスト)※2024年11月20日時点
カー・アンド・ドライバー
トライアンフの大排気量バイク「ロケット3」に“伝説のスタントマン”に敬意を込めた特別仕様車が誕生! 日本限定15台の超貴重モデルです
トライアンフの大排気量バイク「ロケット3」に“伝説のスタントマン”に敬意を込めた特別仕様車が誕生! 日本限定15台の超貴重モデルです
VAGUE
DSの新型電動SUVクーペ、年内デビューへ…ボディに描かれた「750」の意味
DSの新型電動SUVクーペ、年内デビューへ…ボディに描かれた「750」の意味
レスポンス
いま路線バスのサバイバルが始まっている! 電動バス・小型バス・二階建てバスで細かなニーズに対応することが鍵か
いま路線バスのサバイバルが始まっている! 電動バス・小型バス・二階建てバスで細かなニーズに対応することが鍵か
WEB CARTOP
大人の遊び心をくすぐるクラシックデザイン!「CRONOS」と「YADEA」がコラボ車両を発売
大人の遊び心をくすぐるクラシックデザイン!「CRONOS」と「YADEA」がコラボ車両を発売
バイクのニュース
トヨタ新型「ハイラックス“ミカン”」公開! タフ顔&オシャベージュ幌の「チャンプ」! 大注目の「新モデル」日本導入ありそう!?
トヨタ新型「ハイラックス“ミカン”」公開! タフ顔&オシャベージュ幌の「チャンプ」! 大注目の「新モデル」日本導入ありそう!?
くるまのニュース

みんなのコメント

3件
  • ジャニタレ忖度しかり 自動車分化が貧弱な日本のメディアは腐っている、フェラーリが50年振りの参戦で 勝利したのに
    TVニュースにはトヨタが敗れたから 全く報道されない、そんなのは日本位だ 酷い
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1880.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1880.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村