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なぜ日産新型「スカイライン」は手放しOK? ハンズオフ走行が道交法に抵触しない理由とは

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なぜ日産新型「スカイライン」は手放しOK? ハンズオフ走行が道交法に抵触しない理由とは

 マイナーチェンジした日産の新型「スカイライン」は、新たに運転支援技術「プロパイロット2.0」が搭載され、『ハンズオフ』と呼ばれる手放し走行をアピールしています。普通の人が手放し運転しても交通違反にならないのでしょうか。結論から書くと「なりません」。

 もちろん普通のクルマで手放し運転をしたら、「安全運転義務違反」で捕まってしまう可能性があります。なぜ新型スカイラインでは手放し運転が違反にならないのでしょうか。

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新型スカイラインは本当に手放し運転しても問題ないのか まず、道路交通法の『安全運転の義務』を読むと「手放し運転はいけない」とは書かれていません。

「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と書かれています。法令は悪文のため意味不明ですね。

 肝心な内容をまとめれば「確実に操作して他人に危害を及ぼさないこと」となっており、ハンドルだけじゃなくブレーキ操作も同列なのです。つまりハンドルから手を離すことと、ブレーキから足を離すことは同じといえます。

 さらに「その他の装置」とあり、これも運転に必要な操作系だと考えたらアクセルしかありません。つまり、「確実に運転しなさい」と書かれているワケです。

 車間制御機能&先行車に追従しブレーキ掛けて停止までおこなう「アダプティブクルーズコントロール」は、皆さん問題無いと考えていることでしょう。ハンドル制御もこれと同じ。加減速(前後方向)と左右方向の違いでしかありません。

 なぜアダプティブクルーズはアクセルやブレーキから足を離していいかといえば、車両側が確実に操作してくれるからにほかなりません。

 もう少し具体的に書くと、アダプティブクルーズコントロールをセットし、確実に稼働しているときのみアクセルやブレーキから足を離すことが可能。ただし稼働しなくなったら、ただちに運転者は自分で操作しなければなりません。

 ステアリングをクルマに任せるときのルールも同じ。レーンキープを稼働させ、緑のハンドルマークが点いたときだけOK。

「技術の日産」他メーカーとの違いとは 現状だと、さまざまな要因で緑ランプが消えることもあります。そうなった際、瞬時にハンドルを運転者が握れないと安全運転義務違反ということになります。

「技術の日産」を象徴する新型スカイライン 具体的には、ジュネーヴ条約締結国の協定により「離した手はハンドルのすぐ外側またはヒザの上」に置くこととなっています。腕を組んだり、頭の後ろ側に回したりしたら、すぐに握れません。

 ハンドルから手を遠い位置に置いたら、緑ランプが点いていても違反。アダプティブクルーズコントロールをセットして“あぐら”かくのと同じです。

 ここまで読んで「自分のクルマもハンドルマークの緑ランプが点いている」と思った人がいるに違いありません。スバルの「アイサイト・ツーリングアシスト」やボルボの「パイロットアシスト」、日産の現行プロパイロットなどにも同じマークが付いています。

 答えは緑ランプ点いているときのみハンズオフして問題無い。ただ、新型スカイラインから採用されるプロパイロット2.0のセンサー機能を見ると、既存のクルマより圧倒的に優れています。

 さすがこの分野で世界No.1の技術者といわれる飯島徹也さん(日産の『AD/ADAS先行技術開発部』の部長)の作だと感心しきり。

 念を押しておきますが、プロパイロット2.0を搭載した新型スカイライン以外でハンズオフ走行するのは絶対に止めてください。

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