独創の3モーターハイブリッド搭載。システム出力581ps
日本が誇るミッドシップスーパースポーツ、NSXの2ndモデルは、世界をリードするキャラクターで登場した。スーパーな部分はスタイリングだけではない。メカニズムでもスーパーぶりを主張する。3基のモーターと3.5リッターV6ターボエンジンで構成するスポーツハイブリッドSH-AWDによるハイレベルな動力性能とハンドリング性能は圧倒的だ。しかも、スーパースポーツとしてはおよそ無縁に思える高い環境性能を備えている。まさにスーパーなスポーツカーに進化した。
進化版ホンダ・シビック・タイプRがついに発売。合わせて限定モデルのシビック・タイプR リミテッド・エディションを11月30日に発売すると予告
過去の日本車が示した数多くの先進技術と同様に、最先端のメカニズムと緻密な制御技術を展開した最新NSXは、海外メーカーの研究開発部門に大きなヒントを与えたに違いない。
世界に先駆けた3モーターハイブリッドシステムは、驚きのパフォーマンスを披露する。峠道に行けば、その自在に曲がるステアリング特性にわれを忘れて没頭する。常識的には考えられない速度でも、ヒラリと曲がれるのだ。
前輪左右それぞれ独立したモーター駆動によるベクタリング機構が、驚きの旋回特性を生む源泉である。
背中の3.5リッターV6ツインターボは9速DCTを介して、前後モーターと合わせて581ps/646Nmのシステム出力を発生。文字どおり背中を蹴飛ばされるような猛烈な勢いでロケットダッシュする。強烈なスピードは、世界のスーパースポーツに勝るとも劣らない。
驚くべきコーナリング性能。最新モデルはより忠実な走りを実現
何度もいうが、「曲がりすぎるくらい曲がる」超絶ハンドリングである。正直、2018年秋に改良が加えられるまで、初期型のステアリング特性は過敏だった。レーシングドライバーにはコントロール可能でも、そうした動きに慣れていない一般ユーザーには難物だった。
驚くべき旋回速度で曲がるから、さらにアクセルを踏み込むと後輪がスライドする。必然的にカウンターステアを当てると、前輪のモーターベクタリングはその前輪の方向に瞬時にクルマを曲げにいき、そこでクルマの挙動は右往左往してしまった。
最新モデルはタイヤを含む足回りと、SH-AWDの制御系が見直された。ドライバーの感性に自然で忠実な動きを示すようになり、ハンドリングカーとしては日本車で、いや世界的に見ても最高峰といって過言ではない完成度を手に入れた。
NSXでただひとつ残念な点は、日本車として最高額の2420万円というプライスタグ。1st・NSXのように、無理をすれば何とか手が届くか!?……と夢を描ける存在とかけ離れてしまったのは事実だ。
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みんなのコメント
後ろから見た大衆車的デザイン処理が最悪
この車買える財力ある人は他へ流れるでしょ。
初代の方がスーパーカーオーラに満ちていて憧れた(半額以下なのに・・)
余程の金持ちか、ホンダオタクしか欲しがらないだろう。