現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「駐車違反」で出頭すると「損」するのは本当? 駐車しただけで放置車両? 知らなかったでは済まされない交通ルールの真偽を検証します

ここから本文です

「駐車違反」で出頭すると「損」するのは本当? 駐車しただけで放置車両? 知らなかったでは済まされない交通ルールの真偽を検証します

掲載 17
「駐車違反」で出頭すると「損」するのは本当? 駐車しただけで放置車両? 知らなかったでは済まされない交通ルールの真偽を検証します

知っているようで知らない? 駐車禁止の交通ルールを解説

クルマを運転するドライバーにとって犯しがちな違反行為として挙げられるのが、駐車違反です。駐停車の違反行為をすると罰則があるだけでなく、事故にも繋がりかねないのでドライバーであれば気をつけなければなりません。そこで、基本的な駐停車のルールや違反行為の罰則について解説していきます。当然知っているから必要ない、と言わずに、安全運転のために改めて復習しておきましょう。

エンジンルームにシャワーで水をかけて大丈夫!? スチームでなくても水洗いできるエンジンの洗浄方法について解説します

意外と知らない駐車と停車の違い

単なる減点や反則金が課せられるだけじゃなく、重大な事故の引き金になりかねない駐停車違反。自分はもちろん他の車両や歩行者に危険を及ぼさないよう、禁止されている場所や罰則などを改めてリサーチしてみた。

まずは混同されがちな「駐車」と「停車」の違いから。ひと言で説明すると「すぐにクルマを動かせるかどうか」による。例えば自分がクルマを運転しており、誰かしらと待ち合わせしている場合。自分が先に到着して相手がまだ来ていなければ、継続的にクルマを停止するため駐車として扱われる。いっぽう相手が先に到着しており、乗降のため停止するのは停車だ。

トイレや買い物でクルマから離れれば当然ながら駐車だし、故障でやむを得ず停止するケースも駐車になるので要注意。主な停車は、貨物の積み下ろしで5分を超えないときや、車内でごく短時間だけカーナビの操作をするなど。たまに「エンジンを止めず人が乗っていれば駐車じゃない」と考える人もいるようだが、上で書いたように人を待つための継続的な停止は停車じゃなく駐車だと理解しておこう。

駐停車禁止場所じゃなくても12時間を超えて停めてはいけない

続いて駐車や停車が禁止されている場所について。ビジュアルで分かりやすいのは標識があるところで、赤く縁取られた青い円に赤の斜線が1本なら駐車禁止、交差する斜線が2本あれば駐停車禁止という意味だ。時間帯や曜日を指定する補助標識が付随するときは、そちらもしっかりと理解したうえでルールに従おう。

他に駐車が禁止される場所は、火災報知器から1m以内/駐車場や車庫などの出入り口から3m以内/消火栓や指定消防水利の標識から5m以内など。駐停車禁止は、交差点や横断歩道や踏切の内側/交差点の端または道路の曲がり角から5m以内/横断歩道や自転車横断帯から5m以内など、多々ある。詳しくは道路交通法の第44条に記載されているので、時間があるときにでもひととおりチェックして欲しい。

ちなみに駐車禁止のいずれにも該当しない場所であろうと、同じ場所に12時間(夜間は8時間)を超えて停めれば違反。では違反した際の点数と反則金はどうだろう。普通車なら「駐車禁止場所等」が2点/1万円で、「駐停車禁止場所等」は2点/1万2000円だが、ただしドライバーがその場におらず即座に車両を移動できなければ「放置駐車違反」になり、駐車禁止場所等が2点/1万5000円で駐停車禁止場所が3点/1万8000円と重くなってしまう。

放置車両になってしまうとどうなる? 出頭したら「損」はホント?

放置駐車違反を犯したクルマには黄色の「放置車両確認標章」ステッカーが貼られ、そこに記された交番や警察署に出頭していわゆる青キップと反則金の納付書を受け取り、指定された金融機関で納付(現在はスマホの決済アプリでも可能)すれば終了となるが、ウワサで「出頭しなければ点数は引かれず反則金だけ」と聞いたことはないだろうか。

2006年に改正される以前の道路交通法では運転者責任、すなわちクルマを運転していた人の責任だけが問われていた。ところが出頭せずダンマリを決め込む違反者が多かったため、車両の持ち主に責任を負わせる使用者責任に変更されたのだ。そして出頭は任意で強制力があるわけじゃなく、放置しておくと「放置違反金」の納付書が届く。使用者責任に対する制裁は金銭のみで点数が引かれることはなく、出頭しないほうが結果的に「得」という話はあながち間違いじゃない。法の抜け道をひとつ塞ぐために改正したら、皮肉にも別の抜け道ができてしまったのだ。

ただし同じクルマが何度も放置違反金の処分を受けると、車検が受けられないという重いペナルティを課せられる。いずれにせよ身勝手な駐停車違反は事故や渋滞の原因になりかねず、ルールを熟知しつつマナーとモラルを持ったドライバーを目指したい。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
AUTOSPORT web
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
AUTOSPORT web
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
くるまのニュース
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
AUTOCAR JAPAN
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
AUTOSPORT web
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
AUTOSPORT web
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
乗りものニュース
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
くるまのニュース
ホンダが大型スクーターの「X-ADV」をアップデート! 新型ヘッドライトや先進装備の採用で「カッコよさ&快適性」が大幅アップ
ホンダが大型スクーターの「X-ADV」をアップデート! 新型ヘッドライトや先進装備の採用で「カッコよさ&快適性」が大幅アップ
VAGUE
輪留めは物理的なブレーキであると共に気もちのブレーキとしても重要! 輪留めがプロドライバーの意識を高めていた
輪留めは物理的なブレーキであると共に気もちのブレーキとしても重要! 輪留めがプロドライバーの意識を高めていた
WEB CARTOP
グーマガ 今週のダイジェスト【12/14~12/20】池田直渡氏、吼える!
グーマガ 今週のダイジェスト【12/14~12/20】池田直渡氏、吼える!
グーネット
[DSP大全]「イコライザー」をプロ並みに使いこなすスペシャル・テクを紹介!
[DSP大全]「イコライザー」をプロ並みに使いこなすスペシャル・テクを紹介!
レスポンス
ホンダウエルカムプラザ青山が本社ビル建て替えのため2025年3月31日で休館。最後のイベントを開催へ
ホンダウエルカムプラザ青山が本社ビル建て替えのため2025年3月31日で休館。最後のイベントを開催へ
AUTOSPORT web
F1タイヤの34%が未使用で”ムダ”に。ピレリのデータから浮き彫りになる対策の必要性
F1タイヤの34%が未使用で”ムダ”に。ピレリのデータから浮き彫りになる対策の必要性
motorsport.com 日本版
どうして隣の車にビタ付きで走るの…? 謎の「トナラー運転」の行動心理を交通心理士がズバリ解説
どうして隣の車にビタ付きで走るの…? 謎の「トナラー運転」の行動心理を交通心理士がズバリ解説
乗りものニュース
レクサスの“小さな高級車”「LBX」がスゴい! 全長4.2mの小型ボディに“クラス超え”高級インテリア採用! どんなモデル?
レクサスの“小さな高級車”「LBX」がスゴい! 全長4.2mの小型ボディに“クラス超え”高級インテリア採用! どんなモデル?
くるまのニュース
マルチスズキ、『ワゴンR』発売25周年を祝う…3年連続インドベストセラー車に
マルチスズキ、『ワゴンR』発売25周年を祝う…3年連続インドベストセラー車に
レスポンス
新たなF1公認番組の製作が進行中か。ダニエル・リカルドのHuluシリーズに似た作品に?
新たなF1公認番組の製作が進行中か。ダニエル・リカルドのHuluシリーズに似た作品に?
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

17件
  • junon
    いや損得勘定じゃなくて駐車違反するなと記事で書けよ
    これだからメディアは無能なんだよ
  • dhy********
    〇〇じゃない、〇〇じゃなく、という
    子供っぽい書き方に違和感感じるのは私だけ?
    〇〇ではない、〇〇でなくと書いたほうが
    いいと思うのは私だけ…?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村