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メルセデス・ベンツ 新型「Sクラス」を発表

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メルセデス・ベンツ 新型「Sクラス」を発表

メルセデス・ベンツ日本(MBJ)は2017年8月9日、最高級セダン「新型Sクラス」を発表し、全国の正規ネットワークを通じて予約注文の受付を開始した。なおデリバリーは9月上旬より順次開始するが、S560long/S600long/メルセデスAMG・S63long/メルセデスAMG・S65longの4モデルについては12月頃からを予定している。

Sクラスは、いつの時代も世界の自動車の指標とされてきたメルセデスのフラッグシップモデルだ。2013年には6代目となる現行のW222型がデビュー。時代の最先端を行く「インテリジェントドライブ=知能を備えた革新的テクノロジー」「究極の快適性」「徹底した効率向上」をコンセプトに、新時代のプレステージカーを標榜。すでに全世界での累計販売台数が30万台を超えて、最も選ばれているラグジュアリーセダンの1台となっている。

今回の改良では、安全性と快適性、効率性を高次元で融合する「インテリジェントドライブ」がさらに進化したのをはじめ、クルマが通信機能を持って利便性を飛躍的に向上させる「Mercedes me connect(メルセデス・ミー・コネクト)」をSクラスにも初導入。特に運転手が車外からスマートフォンの操作により、車庫入れ&車庫出しができる「リモートパーキングアシスト」は注目の新機能だ。さらに気筒休止システムを導入したV8直噴ツインターボを含む新開発のパワートレインの導入などがトピックとなっている。

エクステリアでは、光ファイバーによる3本のラインが特徴的なヘッドライトを採用。全車ツインルーバーとなったフロントグリルやエアインテークのワイド化で、精悍でダイナミックな印象を演出。LEDリアコンビネーションランプには満天の星空の輝きを想起する「クリスタルルック」を採用し、見た目の華やかさだけでなく、安全性にも寄与。解錠&施錠時に、LEDリランプが内側から外側へ、下側から上側へと流れるようにに点灯する「カミングホームファンクション機能」も新たに導入している。

インテリアでは大型のコックピットディスプレイや、タッチコントロールボタン付きのマルチファンクションステアリング、カラーがゆっくりと変化し続けるマルチカラーアニメーションを搭載したアンビエントライト(64色)などの装備により、フラッグシップモデルにふさわしいエレガントでエクスクルーシブな室内空間を演出。さらに一部車種に「designoスタイルパッケージ」を新たにオプション設定。シルクベージュのシートに3色のサブカラーを備え、5または6種類のインテリアトリムとのコンビネーションから選択可能となっている。

自動運転の実現に向けたインテリジェントドライブの進化の中では、「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック」に自動再発進機能を追加したことに注目したい。これは追従走行中に停車した時に30秒以内であれば、先行車が再発進したら、ドライバーがアクセルを踏まなくても自動的にこちらも発進し、追従走行を再開するようになったとのこと。

ステアリング操作を補助する「アクティブステアリングアシスト」も機能を強化している。車線が不明瞭だったり検知できない場合でも、周囲の車両やガードレールなどを検知してアシストを続行。また高速道路上での車線変更をアシストする「アクティブレーンチェンジングアシスト」では、ドライバーがウインカーを操作すると、その方向の車線に車両がいないことをシステムが確認し、自動的に車線変更してくれるという優れた機能を発揮する。

さらに緊急時のステアリング操作をアシストする緊急回避補助システム、衝突時の衝撃音から乗員の耳を保護するPRE-SAFEサウンド、歩行者に加えて交差点での車両飛び出し時にも自動緊急ブレーキが作動するアクティブブレーキアシストなどを新たに備えている。

インテリジェントドライブ以外でも、セグメント最長の照射距離を誇るマルチビームLED(ウルトラハイビーム付き)をメルセデスとして初導入。さらに快適な乗り心地を実現するサスペンションシステムの「マジックボディコントロール」に、コーナリング時にバイクのライダーのように車体を内側に最大2.65°傾けるダイナミックカーブ機能を追加。乗員に働く横加速度を軽減し、より安定した爽快なコーナリングを実現している。

自動車が通信することにより、利便性を向上する先進的なテレマティクスサービスが「メルセデス・ミー・コネクト」となる。具体的には、24時間緊急通報などを最長10年間無償で提供する「安心安全サービス」、リモートパーキングアシストなどを3年間無償で提供する「快適サービス」、24時間体制のコンシェルジュを1年間無償で提供する「おもてなしサービス」の3つのカテゴリーから構成される。この「メルセデス・ミー・コネクト」の詳細については後日、実車での体験をもとに報告する機会を設けたいと思う。

新型Sクラスのラインアップには、3.0LのV6直噴ツインターボを搭載する標準ホイールベースの「S400」、低負荷での走行時に4気筒を休止して燃料消費量とCO2排出量を抑制する新型4.0LのV8直噴ツインターボエンジンを搭載する「S560long」、4輪駆動システムを搭載した「S560・4MATIClong」、V12エンジンによるスムーズなフィーリングと高出力を実現する「600long」を展開している。

さらにAMGラインとして、AMGシリンダーマネジメントを採用した4.0LのV8直噴ツインターボエンジンを搭載した「メルセデスAMG S63long」、トルク可変型4輪駆動システムを装備し、0-100km/h発進加速タイムが3.5秒という「メルセデスAMG S63・4MATIC+long」、V12エンジン搭載のトップパフォーマンスモデル「メルセデスAMG S65long」の3モデルを設定している。


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