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バレンティーノ・ロッシ現役引退を発表 ヤマハ日高社長「非常に寂しいが、決断を尊重」

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バレンティーノ・ロッシ現役引退を発表 ヤマハ日高社長「非常に寂しいが、決断を尊重」

■26年間の選手生活にピリオド

 ロードレース世界選手権参戦以来、9回のワールドチャンピを獲得したレジェンドライダー、バレンティーノ・ロッシ選手が2021年シーズンをもって引退することを発表しました。

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 1996年より世界選手権に参戦しているV・ロッシ選手は、アプリリア、ホンダ、ヤマハ、ドゥカティなど、複数のメーカーのマシンで参戦を続け、2021年シーズンはヤマハのサテライトチーム「ペトロナス・ヤマハSRT」から参戦しています。

 レギュラー参戦から26年と、長いキャリアを築いたV・ロッシ選手ですが、中でも関係の深いヤマハとは16年間の間に142回の表彰台、56回のGP優勝、そして2004年、2005年、2008年、2009年と4度のMotoGP世界選手権タイトルを獲得。「レジェンド」と呼ぶに相応しい記録を残しています。

 今回の発表に際し、ヤマハ発動機の日高 祥博社長は次のようにコメントしています。

「はじめに、この場をお借りしてロッシ選手との素晴らしいパートナーシップに感謝の意を表します。ロッシ選手がコースやパドック、そして私たちとともにいないことは非常に寂しいことですが、私たちはロッシ選手の決断を尊重します。同時に、ともに築き上げてきたグランプリでのレガシーは大きな誇りです。

 私たちがパートナーとして過ごした16年間は、壮絶な戦いと勝利に満ち溢れていました。ヤマハはファンやお客さまに“感動”をお届けすることを企業理念としていますが、ロッシ選手のヤマハにおける全キャリアは、特別な価値のあるものに出会ったときに感じる強い満足感と、大きなエキサイトメントそのものでした。今回、ロッシ選手がMotoGPキャリアの最後までヤマハのライダーであり続けてくれたことを、社員一同、大変うれしく思っています。

  当社とロッシ選手の間には素晴らしい思い出がたくさんあり過ぎて、最もうれしかった瞬間をあげようとしてもひとつに絞ることはできません。困難なこともありましたが、信頼関係は決して揺らぐことなく、長年にわたって強固なパートナーシップを継続してきました。その間のロッシ選手の功績は、サーキットの内外に広がり、ヤマハのレース史における重要な役割を果たしてくれました。

 信じがたいほどの努力と類まれなスキル、そして尽きることのない情熱に感謝し、そのサクセスストーリーをともに歩むことができたことを誇りに思います。私たちは、ともに築き上げた貴重な思い出を永遠に大切にしながら、今後も当社との関係性を維持し活躍していただくことを期待し、その思い出をさらに増やしていきたいと思います」。

※ ※ ※

 ヤマハによると、今後は「VR46 Riders Academy」や「Yamaha VR46 Master Camp」といったトレーニングやレースプログラムなど、様々なコラボレーションを通じて、V・ロッシ選手との緊密な関係を維持していくといいます。

■バレンティーノ・ロッシ選手が残した記録 26シーズンにわたってグランプリに参戦し、42歳の今もなお戦い続けているロッシ選手は、史上最も偉大なライダーの一人です。そのキャリアのなかでマイク・ヘイルウッド選手、カルロ・ウッビアーリ選手と並ぶ全クラスで合計9回のチャンピオンを獲得。ジャコモ・アゴスチーニ選手とアンヘル・ニエト選手だけがその数を上回っています。

 ヤマハで264戦中56勝のロッシ選手は、ヤマハの歴代チャンピオンの中で最も成功したライダーです。さらには、5種類のレーシングマシン(500cc4 気筒2ストローク、990cc 5気筒4ストローク、ヤマハ990cc 4気筒4ストローク、ヤマハ800cc 4気筒4ストローク、ヤマハ1000cc 4気筒4ストローク)で最高峰クラスのチャンピオンを獲得した唯一のライダーです。

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