三菱自動車は2022年10月13日、1ボックスタイプの軽商用電気自動車(EV)「ミニキャブ ミーブ」の一般販売を11月24日から再開すると発表した。
ミニキャブ ミーブは、2011年12月に発売。世界初の量産乗用EVであるアイ ミーブのメカニズムを活用した軽商用EVである。16.0kWhの容量を持つ駆動用リチウムイオンバッテリーと小型・軽量・高効率なモーターなどのコンポーネントを、ミニキャブ バンのボディと組み合わせてEV化を実現。広く平らな荷室など、商用車として高い実用性を持つ点もポイントである。
そんなミニキャブ ミーブも2021年3月、発売から10年を経てモデルライフの観点から生産終了(2011年~2021年3月までに累計で9304台を生産)。アイ ミーブとともに生産を打ち切った。
その後も一部の法人向けには販売を続けてきたが、世の中はカーボンニュートラル社会の実現に向けて脱炭素化の流れが加速、EVシフトへの流れが顕著になっていた。ミニキャブ ミーブもじつは2019年度から販売増に転換。サステナブルな事業活動を展開する物流関係や自治体などで軽商用EVへの需要が高まっていることを受けて、一般販売を再開することになった。
再開にあたっては、いち早くお客様にお届けすることを目指して取り組んできたが、約1年半のブランクを経ての再販となった。時間がかかったのは、法規対応に向けた車両開発が必要だったことや、一旦生産・販売を止めてしまったことから、サプライヤーなども含めた生産設備の立て直しに時間を要したためである。
再販モデルは安全性と機能を強化。ASC(アクティブ スタビリティ コントロール)やオートライトコントロールを新たに装備、荷室にユーティリティナット(片側5個、合計10個)を採用して使い勝手に配慮した。また、ルームミラーやドアミラーも形状変更している。
電費モードはJC08モードからWLTCモードに変更し、一充電走行距離は150kmから133kmになった。軽商用バンの77%のユーザーが1日あたりに走行する距離が65km未満という三菱社内の調査結果もあり、おもに移動範囲が限定される配送業などで活用されているという。なお、AC200V(15A)での普通充電では約7時間で満充電、業務終了後に充電すれば翌日の業務開始時には満充電状態で使用できる。
グレード体系は、16.0kWh仕様のCDグレードのみで、2シーター車は243万1000円、4シーター車は245万3000円。ラインアップや価格は生産休止時からの据え置きとなる。ちなみに、かつて存在した電池容量が小さな10.5kWh仕様やミニキャブ ミーブ トラックは今のところ復活させる予定はないとのこと。
販売目標は月販400台を想定しており、三菱では徐々に増やしていきたいと意気込みを語っている。2022年年初の東京オートサロンでは再販後を見据えてアウトドア仕様の提案も行っていたが、こうした使い方の広がりに対してもミニキャブ ミーブの可能性を感じさせる。
なお、こうした「生産終了からの再販」事例はそれほど多くない。乗用車では初代シエンタ、ランドクルーザー70(海外向けに生産中のモデルを再投入)、商用車ではいすゞの中型トラックの初代フォワード(セミキャブタイプ)が1979年に「フォワードS」として復帰した例がある。
〈文=ドライバーWeb編集部〉
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みんなのコメント
エアコン・ヒーター付けると
50km限界ですな