MotoGPは2月6~8日にセパン・インターナショナル・サーキットで今シーズン初のプレシーズンテストを実施。ブラッド・ビンダー(KTM)はテストを通じてポジティブな感覚を得られたという。
3日間行なわれたセパンテストではドゥカティ陣営がかなり速さを示しており、トップタイムを記録したフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)を筆頭にサテライトチームを含めた4人のライダーが1分56秒台のタイムを記録。上位に並んで注目を集めた。
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それと比較するとKTMは目立つ存在ではなかったかもしれない。陣営で最速であるビンダーのベストタイムも1分57秒365で、トップからは0.6秒差の7番手だった。
ただ、ビンダーはテスト結果が実際の競争力の序列を反映したモノではないと考えており、新型RC16の開発においてKTMは前進していると主張する。
「とても良いテスト最終日だったし、全体としてもかなり良かったよ」とビンダーは言う。
「たくさんの事を試したし、最終日も色々と異なることを数多くテストしていたんだ」
「1日を通じて、何が機能して何が上手くいっていないのか、そして僕らが気に入っているものと気に入っていないもの、それを深堀りし始めた」
「午後には将来に向けた方向性をもう少し見つけられるようになっていったんだ」
「だからとても良かったよ。皆が見ているタイムシートよりも、ずっと良い感じだ。ひとたび全てをまとめ上げれば、僕らにはまだポテンシャルがある」
またチームメイトのジャック・ミラーは1分57秒851で14番手タイムでテストを終えた。彼はKTM移籍初年度だった昨年よりも、マシンに自信を持てるようになったと感じているという。ただ、開幕戦カタールGPまでに、まだバイクから引き出せるパフォーマンスがあると感じているとも語った。
「このバイクはかなり上手く機能してくれているよ」
セパンテストを終えたビンダーは、そう語った。
「この冬の間に僕らが進めてきた改善には、本当にハッピーだ」
「ファステストラップでは僕は1分57秒8となっていて、まだトップ層からは1秒近く離されている。だからもう少し余地を見つけていく必要がある。レースまでに見つけていけるだろう」
「昨年よりも、今年はもっと自信を持ってレースに挑めると思うよ。このパッケージをより理解するために必要な、いくつかの物事を解決することができたんだ」
ミラーは今回、リヤのグリップを失い不安定になる瞬間が何度か見られていたが、これは電子制御が意図した形で働かなかったことが原因だと語っている。
「木曜日(テスト3日目)の僕の弱点は、特にタイムアタックのときだ。リヤをいい調子で保とうとしていたんだけど、ハイサイドしそうな瞬間が何度もあった」
「色々な要因がここには絡んでくる。でも、なによりも電子制御が関わっている」
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