現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 大幅改良したメルセデス・ベンツ Cクラスの直4は静かに、でもV6が直噴化でもっと良くなっていた【10年ひと昔の新車】

ここから本文です

大幅改良したメルセデス・ベンツ Cクラスの直4は静かに、でもV6が直噴化でもっと良くなっていた【10年ひと昔の新車】

掲載 更新 2
大幅改良したメルセデス・ベンツ Cクラスの直4は静かに、でもV6が直噴化でもっと良くなっていた【10年ひと昔の新車】

「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前のクルマは環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、メルセデス・ベンツ Cクラスだ。

メルセデス・ベンツ Cクラス(2011年:3代目 マイナーチェンジ)
プレミアムDセグメントは、世界的にドイツ車の独占状態。BMW 3シリーズとメルセデス Cクラスを双璧に、アウディ A4が割って入ろうとしている。その一角を担うCクラスが、登場から4年を経て初の大掛かりなマイナーチェンジに踏み切った。高級車のマイナーチェンジは以前のユーザーにショックを与えないように?控えめに行われることが多いが、今回のCクラスは違う。内外装の2000カ所が新しくなっているというのだ。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

外観を見ても一目瞭然。ヘッドライトが横長になってグリル近くまでまわり込んだ。これに伴いボンネットフードのプレスラインも変更され、しかも軽量化と前後重量の最適化もあって素材をアルミニウムに換えている。中央のロアグリルも大きくなって、精悍さがさらに高まった感じだ。リアまわりは一見して大きく変わっていないが、これまでブレーキランプのみLEDだったリアコンビネーションランプはフルLED化された。デザインだけでなく消費電力を抑えるというのも目的のひとつだ。

もっと変わったのがインテリアだ。ダッシュボードはシボの質感も含め完全な新デザイン。従来型ではスイッチONとともに飛び出して来るポップアップ式だったナビ画面が、新型ではメーターナセルから流れたハウジング内に固定式となった。

アバンギャルドはシルバー系、エレガンスはマット系木目となるメーター下のトリムも、これまでになかったアイテム。空調の吹き出し口は台形のスマートな意匠になり、その下のオーディオパネルもスイッチが丸形から角形に一新。さらに空調ダイヤルやコマンドシステムのノブ、ステアリングデザインなど、ことごとく新しくなっている。

直4は静かになったが、V6はもっと良かった
今回、国際試乗会で乗ることができたのは、1.8L 直噴ターボで204psと310Nmを発生するC250と、3.5L V6自然吸気で306psと370Nmを発生するC350。いずれもアイドリングストップ機能のECOスタート/ストップが標準装備されている。中でもニュースなのは、V6がついに直噴化されたことだ。

ご存知のように、近年多くの欧州車はCO2排出抑制にエンジンのダウンサイジング戦略を取っている。例えば、これまで6気筒が担当していた車種を直4に置き換え、ターボによってパワーサプリを行う手法だ。ところが、今回メルセデスがCクラスに積んだV6は、前記の出力を実現しつつ、ECOスタート/ストップの助けもあって欧州の燃費モードで14.3~14.7km/L(セダン)を実現している。C250が14.9~15.6km/L(同)だから、大きな差はない。

パワーフィールも頼もしい。これまではC300しか日本に導入されていないので直接的な比較は難しいけれど、どこか眠たげだった300に対し、350はトルクも厚みがあるし、何より回り方がダイナミック。グイグイと引っ張りながら、かつスムーズなのは大排気量マルチシリンダーならではの魅力だ。

一方、C250のATが7速になった恩恵で、極低速域のトルクの薄い領域が気になることもなく、動き出してしまえば実にトルクフル。実用上はこれで十分以上。それに4気筒系はエンジンの遮音対策が進んだのか、抜群に静かになっているのに感動した。

フットワークは変わらず、直進安定性が高いくせに、切り込んだ時の接地感やスムーズな回頭性は天下一品の出来。乗り心地も上質で、Cクラスの価値は確実に高まったようだ。

■メルセデス・ベンツ C250セダン(欧州仕様) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4591×1770×1444mm
●ホイールベース:2760mm
●車両重量:1505kg
●エンジン種類:直4 DOHCターボ
●排気量:1795cc
●最高出力:150kW<204ps>/5500rpm
●最大トルク:310Nm<31.6kgm>/2000-4300rpm
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:FR
●EU総合燃費:14.9~15.6km/L
●タイヤ:205/55R16

■メルセデス・ベンツ C350ワゴン(欧州仕様) 主要諸元
●全長×全幅×全高:4606×1770×1463mm
●ホイールベース:2760mm
●車両重量:1670kg
●エンジン種類:V6 DOHC
●排気量:3498cc
●最高出力:225kW<306ps>/6500rpm
●最大トルク:370Nm<37.7kgm>/3500-6250rpm
●トランスミッション:7速AT
●駆動方式:FR
●EU総合燃費:13.7~14.1km/L
●タイヤ:225/45R17

[ アルバム : メルセデス・ベンツ Cクラス(3代目マイナーチェンジ) はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

角田裕毅、お台場で大暴れ!? Red Bull Showrun開催。F1マシンが東京都心の公道コースを駆け抜ける
角田裕毅、お台場で大暴れ!? Red Bull Showrun開催。F1マシンが東京都心の公道コースを駆け抜ける
motorsport.com 日本版
HRC、8月からコレクターズアイテム販売事業開始へ。まずはセナが走らせたマクラーレン・ホンダMP4/5B搭載エンジンを販売
HRC、8月からコレクターズアイテム販売事業開始へ。まずはセナが走らせたマクラーレン・ホンダMP4/5B搭載エンジンを販売
motorsport.com 日本版
トヨタ「クラウン」特別モデル発売! メタルルーフが斬新な2トーンボディ採用! 誕生70周年記念車「クロスオーバー “THE 70th”」登場!
トヨタ「クラウン」特別モデル発売! メタルルーフが斬新な2トーンボディ採用! 誕生70周年記念車「クロスオーバー “THE 70th”」登場!
くるまのニュース

みんなのコメント

2件
  • 正にこの記事の後期が国内販売されて購入して、今も乗っています。
    9年経ちましが、買い替えようとは全く思わないほど魅力的です。
    W210から乗換えましたが、サイズ感が絶妙で手放せません。
  • マイナー前の2010年式ですが、リアの灯火類はウィンカーもLEDですが?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

718 . 0万円 1020 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

31 . 8万円 818 . 0万円

中古車を検索
メルセデス・ベンツ Cクラス セダンの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

718 . 0万円 1020 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

31 . 8万円 818 . 0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

申込み最短3時間後最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!

あなたの愛車、今いくら?
※1:本サービスで実施のアンケートより (回答期間:2023年6月〜2024年5月)
メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村

carview!新車見積もりサービス