スタイリングも中見もバリエーションもすっかり変貌した新型クラウンは、どの順番で、何を基準にセレクトしていけば良いのか。選択するべき順番に、分かりやすく解説していこう。
新型クラウン選びの要点チェック1.ボディを選ぶ2.駆動方式を選ぶ3.パワーユニットを選ぶ4.ホイールサイズを選ぶ5.グレードを選ぶ6.ボディカラーを選ぶ
トヨタ新型クラウンの衝撃 クラウンスポーツはBEVで決まり? セダンは?
1.ボディを選ぶ
・クロスオーバー・スポーツ・セダン・エステート
新型クラウンは驚くことに、4つもの異なるボディバリエーションを掲げて登場した。クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートの4種である。ということはつまり「まずどのボディを買うのか」をはじめに決めなければならない。とはいえ、7月15日のワールドプレミアとともに車両詳細データや価格が発表されたのは「クロスオーバー」のみである。他の3機種については、詳細データも価格も現時点では示されず、展示車両もモックアップ。発売は2023年とされている。
クラウン クロスオーバークラウン スポーツクラウン セダンクラウン エステートそして何よりも、まず第一弾として発表された「クロスオーバー」が、トヨタが次世代クラウンとして自信を持って投入する先鋒と位置づけられている。というわけで、現段階ではまずこの「クロスオーバー」を購入検討してみたい。次世代サルーンの新提案としてクラウン・クロスオーバーが、写真で見る以上に豊かな面構成の魅力的なスタイリングをしていることは確かだ。
全長4930mm、全幅1840mm、全高1540mm。FFプラットフォーム、リフトアップしたクロスオーバースタイル、個性の強いリヤエンドのまとめ方など、従来の「クラウン的なイメージ」はどこにもない。躍動的で存在感があり、新鮮さや高揚感をもたらすスタイリングだ。2.駆動方式を選ぶ
・四輪駆動
これまでのクラウンは、長らく後輪駆動を採用していたが、新型クラウンでは一転、これまでのFRプラットフォームから、FFのGA-Kプラットフォームへと変更。これまでのクラウンの歴史の中で初めてFFベースへと一新された。今回、発表されたクロスオーバーは、全グレードがFFベースのE-Fourすなわち電気式四駆が採用される。つまり、現状新型クラウンは全車が四輪駆動になるため、「駆動方式を選ぶ」という項目は立てたものの、四駆のみという意味ではその選択肢はない。(パワートレーン別に、二タイプの電気式四駆が用意されている)
E-Four Advavced 電気式4WDシステム(2.4Lターボ デュアルブーストハイブリッド)E-Four 電気式4WDシステム(2.5L ハイブリッド)3.パワーユニットを選ぶ
・2.4Lターボ(デュアルブーストハイブリッドシステム)・2.5L(シリーズパラレルハイブリッドシステム)
PHEV、BEVなど、今後発展の可能性は考えられるものの、現状新型クラウンのパワーユニットは、ハイブリッドのみだ。ハイブリッドを構成するエンジンは2種類。直4 2.5Lと、直4 2.4Lターボである。とくに上級に位置する2.4Lターボハイブリッドは、デュアルブーストハイブリッドシステムと呼ばれるまったく新しいハイブリッドシステムを採用。フロントに2.4Lターボエンジン、モーター、6速ATが組み合わされたパラレルハイブリッドであり、リヤ側には、モーター、トランスミッション、インバーターを一体化した「eAxle」を採用した電気式四駆を構築する。新世代クラウンらしい先進性をフルで味わいとなれば、上級2.4Lターボを選択したいところか。
2.4Lターボエンジン2.5Lエンジン2.4Lターボエンジンエンジン種類 直列4気筒エンジン型式 T24A-FTS総排気量 2393cc最高出力 200kW(272ps)/6000rpm最大トルク 460Nm(46.9kgm)/2000~3000rpmトランスミッション 6ATフロントモーター型式 1ZM最高出力 61kW最大トルク 292Nmリヤモーター型式 1YM最高出力 59kW最大トルク 169Nm
2.5L NAエンジンエンジン種類 直列4気筒エンジン型式 A25A-FXS総排気量 2487cc最高出力 137kW(186ps)/6000rpm最大トルク 221Nm(22.5kgm)/3600~5200rpmトランスミッション 6ATフロントモーター型式 3NM最高出力 88kW最大トルク 202Nmリヤモーター型式 4NM最高出力 40kW最大トルク 121Nm
4.ホイールサイズを選ぶ
・21インチ・19インチ
225/45R21タイヤ装着車225/55R19タイヤ装着車新型クラウンは、トヨタ初の21インチ大径タイヤを採用しているのもトピックだ。グレードによって225/45R21か、225/55R19が装着される。開発者によると新型クラウンは、まず最初のパッケージ検討の時から、「21インチを入れる」ことが前提とされ、そのためにプラットフォームがGA-Kになり、結果横置きのFFに決まったと言う。また、45扁平の21インチとは想像がつかない乗り心地であると開発陣は自信を見せる。ミシュランの新ブランドタイヤを履くなど、何しろ今回の21インチにはトピックが多い。2.4Lターボ車は、全車21インチで、2.5L車は、グレード仕様の選択によって、19インチ、21インチをセレクトできる。(※グレード仕様によりレスオプションで18インチも装着可能)
5.グレードを選ぶ
・CROSSOVER RS・CROSSOVER G・CROSSOVER X
クラウン クロスオーバーには、上から「RS」「G」「X」の3グレードが用意される。構成はシンプルだ。「X」「G」は2.5Lのみ。「RS」は2.4Lターボのみなので、まず、エンジンを選ぶとグレードは限定される。ベースグレードの「X」は1仕様のみの設定で価格は435万円。ディスプレイオーディオレスで、インパネセンターの12.3インチHDディスプレイも唯一付かないのが上級モデルとの違い。
4仕様を用意することから見ても、クラウン クロスオーバーのメイングレードは「G」だ。価格は475万円から用意される。「RS」は、エンジンが2.4Lターボとなり、パワフルかつ新開発のデュアルブーストハイブリッド搭載のぶん、価格は605万円からと跳ね上がる。
「X」はファブリックのみ、「RS」は本革のみだが、メイングレードの「G」ではその両方が選べる。「レザーパッケージ」(65万円高)を選択すると、本革内装となる他、21インチホイールが装着される点が大きな違いだ。また、「G」と「RS」では、「アドバンスド」(35万円高)も選択できる。見た目上の大きな違いはないが、「アドバンスド」を選ぶと、デジタルキー、ハンズフリーパワートランクリッド、イージークローザーなど快適装備が充実する。
6.ボディカラーを選ぶ
・バイトーン(6カラー)・モノトーン(6カラー)
新型クラウンならではの特徴として、ボディカラーにも触れておきたい。クラウン クロスオーバーは、ツートーン前提で、デザインされている。ボンネットのカットライン、プレスライン、フロントエンド、リヤエンドなど、かなり大胆なツートーンを採用しているが、塗り分け前提でスタイリングしたというのは珍しい。実車でも、たとえばレッド×ブラックなどは非常に馴染みも良くツートーンがボディに映えている。大胆過ぎるという意見もあるだろうが、ボディカラー選択ではまずツートーンにするかどうかから悩んで見るといいだろう。モノトーン、ツートーンともに、6色が用意されている。
バイトーン カラーラインナップモノトーン カラーラインナップクラウン CROSSOVER RS全長×全幅×全高 4930mm×1840mm×1540mmホイールベース 2850mm最低地上高 145mm車両重量 1900kg駆動方式 四輪駆動サスペンション F マクファーソンストラット式 R マルチリンク式タイヤ 225/45R21エンジン種類 直列4気筒エンジン型式 T24A-FTS総排気量 2393cc最高出力 200kW(272ps)/6000rpm最大トルク 460Nm(46.9kgm)/2000~3000rpmトランスミッション 6ATフロントモーター型式 1ZM最高出力 61kW最大トルク 292Nmリヤモーター型式 1YM最高出力 59kW最大トルク 169Nm価格 6,050,000円
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