全高アップ でもノッポに見えない
執筆:AUTOCAR JAPAN編集部
撮影:Keisuke Maeda(前田恵介)
スズキが新型の軽乗用車「ワゴンRスマイル」を発表した。
定番の軽ワゴン車「ワゴンR」の後席ドアを、ヒンジ式からスライドドアに変更した派生モデルという位置づけだが、外観・内装まで大きく変わっている。
ワゴンRと比べると、全長・全幅は同じだが、全高は45mm高い。室内高は65mmもプラスされている。
実用性はアップしているのに、使い勝手重視の外観ではなく、スペシャリティを感じさせる姿なのが面白い。
そのデザインのポイントを、商品企画本部 四輪商品第一部 ワゴンRスマイル チーフエンジニアの高橋正志氏に伺うことができた。
ーーシートに座ると頭上に閉塞感がありません。それなのにルーフが低く見えるのは、なぜ?
「通常のスライドドア車から、ドアとウインドウのバランスを変えています。ガラスエリアを狭めるような見せ方にして、スタイリッシュに見せるのが今回のデザインの狙いでした」
「そのままだと見晴らし性が悪くなるので、ワゴンRより前席の着座位置を上げています(前席ヒップポイント地上高:70mmプラス)」
スライドドアは、ファミリー向け?
ーースライドドア車なのに、生活感を感じさせません。こだわりは?
「若い方に“どういうクルマがいいか”をヒアリングすると、皆さんミニバンなどのスライドドア車で育っていることに気づきました」
「ヒンジ式ドアをどう思ってるかお聞きすると、“ヒンジドアって何ですか?”と聞き返されてしまうほど(笑)」
「それでも、スライドドアを条件にすると、スーパーハイトワゴン(スズキではスペーシア)が中心になり選択肢が限られます。ファミリー向けのクルマになってしまうので、中高年の方からは“所帯じみていて嫌”というお声も届きます」
「スペーシアは自転車を積めるように高い全高にしていますが、その需要をスペーシアでしっかり押さえているのだから、他のことをやってみようと」
「スーパーハイトより背が低くなればスタイリッシュになりますし、違うクルマになります。いままでのスライドドア車にはなかったスタイリングや意匠を求めました」
ワゴンRとカラー/質感が違う理由
ーーインテリア/外装色は、色使い・質感を重視しているようですが。
「若い世代は、いろいろな価値観をお持ちです。性別でもないですし、SNSなどを見ても好みが多様だと思います。そのなかでクルマという商品は、飽和している状態」
「ワゴンRスマイルでは、カラーも含めてお客様が“これは面白い”と思って頂けるものを求めて開発をスタートさせました」
「女性でも大人っぽくて上質なものを求める方、あとは男性にも乗って頂きたい。内装・外装のカラーの組み合わせはそこを意識しています」
「今回撮影して頂いたコーラルオレンジメタリックという新色の車両は、(2トーンを構成する)ルーフ色にブラウン系を選んでいます。通常はブラックかなと思ったのですが、デザイナーがブラウンを勧めてくれました」
「オレンジというと可愛い感じになりそうですが、ブラウンとの組み合わせで落ち着いた色のオレンジに見えるんです」
「ワゴンRのオーナーには“次もワゴンRが欲しいけど、スライドドアがやっぱり欲しい”とおっしゃる方もいます。そんなお客様に、これで選択肢が増えたと思って頂けるとすごく嬉しいです」
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