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ニッポンの「かわいい文化」は偉大! キュン死不可避のキュート沼な国産車5台

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ニッポンの「かわいい文化」は偉大! キュン死不可避のキュート沼な国産車5台

 この記事をまとめると

■「かわいい」軽自動車を独断でピックアップ

「しょせん軽自動車」の不安もあり! 軽スポーツは本当に楽しいのか?

■かわいいデザインの鉄板路線としてレトロ調なモデルが多い

■軽自動車という限られたスペースに創意工夫を詰め込んだところも見所だ

 可愛いの上を行く「カワイイ」軽自動車をピックアップ

「かわいい」このひと言で決定される事案の多いこと、大人の男としては目を覆わんばかりです。が、世の中たいていのことが「かわいい」で回っていることは百も承知。そこで、今回は「かわいい軽自動車選手権」として、憎めないモデルをピックアップ。どんな偏屈カーマニアだって、見ているうちに「かわいいマーケティング」に丸め込まれていくこと請け合いですよ。

 ダイハツ・ミラジーノ

 軽自動車のフロントマスクをデザイン変更して、レトロチックというか、ずばり旧型ミニのような愛嬌ある顔にする手法、いつの頃からか大人気です。ミニの偉大さ、普遍性の表れだと改めて感心させられますね。そんなデザインをアレンジしてオリジナリティを出すというのはそれほど易しいものではありません。「丸いランプを引っぱり出してきて、それっぽいグリルを貼りこんじまえ!」と、こんな雑な仕事では目玉のデカい深海魚みたいなブサイクになるのがオチ。世のなかのミニ風カスタムはたいていこんな雰囲気。そこへいくと、こちらのミラジーノはわりかし整っているのではないかと。

 よく見ると丸目は丸目でも昔のマーシャルとかシビエ、はたまた小糸のまんまるでもなく、しかもグリル形状は旧ミニでなく新型ミニの形状を意識しているかのようです。確信犯的なデザインではありますが、軽自動車というガラパゴス製品においては、国内だけ、あるいは女子にだけ通じる「商品価値」すなわち「かわいい」が勝利する典型的なサンプルかと。

 ホンダ・ステップバン

 70年代の現役当時こそ「かわいい」という評価は少なかったものの、世の中マーケが追いついたのか「レトロ・かわいい」の総本山かのような存在に。軽自動車の寸法規格も旧いものですから、現代のトールボーイ型ともひと味違う「かわいい存在感」となるかと。また、「じいちゃんの形見」といった手巻きアナログ腕時計がしばしば「かわいい」レッテルを貼られるのと同様、旧車感もまた「かわいい」の大きな要素となっていること間違いありません。アップルウォッチしてて「かわいい」なんて言われないのと同じ理屈でしょう。

 もっとも、今ではバモスなんかをステップバン風のマスクにカスタムするキットなども多数発売されているので、お手軽で現実的なチョイスはこちらで間違いありません。ただし、存在感は多少大きくなってしまうので「かわいい、けどチョイ大きめ」てなジャッジとなるはずです。じいちゃんの腕時計でなく、柱時計を背負っているようなもの、と言ったらさすがにオーバーでしょうが、これはこれで「かわいい」のかもしれません。

 創意工夫を詰め込んだ結果「かわいい」の塊に

 スズキ・マイティボーイ

「エル・カミーノが欲しいよぉ~」と、孫に泣きつかれたじいちゃんが「なにそれ?」とカタログ覗いたらピーンと閃いちゃったわけですよ。じいちゃんの名は鈴木修、ご存じ元スズキ自動車の社長その人。で、閃いた修社長が「これ、作ろうやん」てな陣頭指揮で出来上がったのが何を隠そう、マイティボーイ! 名車セルボのリヤセクションを大胆にカットして、本家エルカミよろしくピックアップトラック化した「かわいくて涙出そう」なクルマです。

 孫とじいちゃんのくだりはもちろんフィクションですが、商品開発の要となった「ピックアップトラック=かわいい」というのはいまだ通用するロジックではないかと。しかも、見た目は旧規格サイズですから、かわいさも二乗! 強気な市場価格が、それを雄弁に語っています。

 ダイハツ・ミゼットII

 確信犯的な「かわいい」に定評あるダイハツですが、ミゼットIIは想像できない狭さでも運行できる商用トラックという商品を作った結果「かわいい」となったレアな1台。訳知りな評論家あたりが「ミニマルデザイン」などと呼ぶひとり乗り、そして軽規格をはるかに下まわるサイズなど、ハードとしてもじつによく考えられているかと。そこへもってきて、縦長フェイスに丸目ランプというどことなく「働き者のロバくん」といったニュアンスですから、かわいくないはずがない。

 調べてみてわかったのですが、あとから2人乗り、AT仕様というのが追加されていてですね「ははぁ、ひとりで配達するのがツラタンなじいちゃんが『ばあさんも乗せてケロ』かなんかダイハツに陳情したか」と納得した次第。また、ご承知のとおり同社には初代ミゼットという3輪トラックが存在しました。強引ながら、これを旧ミニに例えると、ミゼットIIはさしづめ新型ミニ(笑)。じつはレトロ転じて「かわいい」となす手法は、ダイハツにとってお家芸のようなものかもしれません。

 スバル・ヴィヴィオ T-TOP

 カリフォルニアにはゴルフ・カブリオレ、ニースにはフィアット500ビーチカーが似合うように、表参道でキャピキャピするのが「超かわいい」ヴィヴィオのT-TOP、いわゆるタルガトップでしょう。これは、フェラーリが創立40周年を祝ってF40をリリースしたのと同じく、スバルブランド40周年を記念して作られた堂々3000台限定のスペシャルモデル。

 軽自動車のオープンモデルは数あれど、しっかり4人乗りというのはレアな存在。しかも、ルーフのアレンジがフルオープンからTバー、ルーフのみのオープン、リヤウインドウのみのオープン(しかも電動)まで4通りものアレンジができるというのはピニンファリーナも腰抜かすパッケージにほかなりません。

 もちろん、リヤシートはミニマムもいいところですが、窮屈を苦にするどころかあえて楽しんでるJDでも乗ってたら、キュン死マニア続出もいいところ。スバルの底力、見直しますよね。さらに、3000台さばいたあとにはお得意のスーパーチャージャー搭載の「GX-T」を1000台限定で追加するなど商売上手な一面も! 赤いボディはまだしも、北関東テイストあふれるグリーンなんて一歩間違えれば「ブサかわ」になりかねないスバルのセンスそのもの。だが、それが「かわいい」。

 こうしてみると、日本の「かわいい」マーケティングというのはもしかしたら普遍的な強さにみちているのかもしれません。惜しむらくは、軽自動車が滅多なことでは輸出されないこと。アニメだけにクール・ジャパンを独占させるのでなく、かわいい軽自動で世界をリードするというのも楽しげではないでしょうか。

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