ホワイトルーフとオーシャンウェーブグリーンのボディカラーも魅力的!
筆者(黒木美珠)は、30歳を迎えたら憧れの輸入車を手に入れたいという夢を抱いていました。この連載では、そんな夢を追いかける美珠が、輸入車の魅力を探求し、心を動かされたモデルを皆さんに紹介していきたいと思います。そして今、輸入車解禁を前に、未来の愛車を見つけるための旅に出ます。
果たして、美珠の心を奪う一台は見つかるのでしょうか? 第二回は、おしゃれでキュート、そしてスタイリッシュでもあるコンパクトカーの代表格、MINIクーパーS(3ドア)をお届けします。
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皆さんは「MINI」と聞いて、まず何を思い浮かべますか? クラシックミニと呼ばれる、レトロでかわいらしい往年のMINIでしょうか。それとも、丸みを帯びたフォルムにユニオンジャックなどの個性豊かなデカールが施された比較的年式の新しいMINIでしょうか。
私にとって、MINIといえば、クラシックミニも、現代のMINIも、どちらもオーナーに長く愛されて乗り続けられているクルマというイメージがあります。
MINIは街中でよく見かける人気の輸入車という印象を持っていましたが、実際に手に触れたのは今回が初めてでした。根強いファンが多いMINIが、現在どのようなクルマに進化し、時代とどのようにユニマッチさせているのか、とても興味深く感じました。
今回の試乗が筆者にとっての初めてのMINI体験ということもあり、「MINIといえばやはり3ドアのMINI COOPERだよな」というイメージから、王道のモデルを選択。グレードは、スポーティな走りも楽しめる魅力が詰まった、MINIクーパーSのガソリンモデル、最上位グレードです。
私自身、クルマを選ぶ際には、シビックタイプRやフォレスターSTIスポーツのように、同じ車種の中でもスポーツモデルを選ぶことが多いので、今回もそのこだわりを反映しました。
MINIクーパーSは、2L直列4気筒ガソリンエンジンを搭載しています。MINIの公式サイトでも掲げている「ゴーカートのような走り」を普通乗用車に見事に具現化したような乗り味でした。自分で操縦している感覚がしっかりと伝わってきて、操作感を楽しめるため、運転好きにはたまらない走りです。
エクステリアは、新鮮さや先進感がありながらも、MINIらしさをしっかりと受け継いだ印象を受けました。短いフロントオーバーハングが特徴で、コロンとしたMINIらしい丸みをおびたフォルムがとても魅力的です。
さらに、八角形のフロントグリルや丸型LEDヘッドライトは、キュルンとウルウルした表情や瞳のようにも見え、MINIの可愛らしさを強調しています。リヤフォルムも遊び心があり、特にテールランプはユニオンジャックをモチーフにしたデザインが印象的でした。
今回試乗したMINIで、特に魅力的だったのがボディカラーでした。ホワイト・ルーフ&ミラー・キャップとオーシャン・ウェーブ・グリーンの2トーンカラーがMINIの愛らしさをさらに引き立てていて、見た瞬間に心を奪われてしまいました。出会ってものの数秒で、すでにテンションが上がってしまったほどです。将来、愛車としてMINI を選ぶことになったら、このボディカラーをぜひ選びたいなと思うほど気に入りました。
ボディサイズは、全長3875mm、全幅1745mm、全高1455mmですが、数字だけを見ると思った以上に大きい印象を受けました。1959年に誕生した初代MINIに位置する「オースチン・セブン/モーリス・ミニマイナー」は、現在の軽自動車よりも小さく、全長3050mm、全幅1410mm、全高1350mmでした。誕生当時と比べると、かなり大きくなったことがわかります。
インテリアの最大の特徴は、高品質なガラス製の世界初の円形有機ELセンター・ディスプレイで、これはメーターと各種インフォテイメント機能が一つに集約されています。特に気に入ったのは、気分に合わせてディスプレイの雰囲気を変えられる機能です。中でも「TIMELESS」モードは往年のクラシックミニを彷彿とさせるレトロなメーター表示で、おしゃれな雰囲気がとても魅力的でした。
ステアリングは、コンパクトなサイズで、3本スポークのシンプルなデザインが特徴です。ボトム部分のスポークにはファブリック素材が採用されており、目を惹くデザインでした。
また、印象に残ったのは、エンジンスタートボタン、シフトスイッチといった操作スイッチです。トグル・スイッチが採用されており、直感的に操作できるため、操作性が非常に優れていると感じました。
私がシートで1番気に入ったのは動物性素材を使用していない点です。MINIでは、レザーに代わる画期的な素材を採用し、動物性素材を使用しない取り組みを進めているそうです。100%リサイクルのニット織物で作られたシート表面は、言われるまで見た目も感触も本物のレザーと信じていたほど、レザーに近い作りだったのです。
さらに、ダッシュボードとドアのアームレストにも再生ポリエステル系を使用したニット・スタイルが採用されています。ユーザーの満足度を損ねずに、こうした代替素材を上手く取り入れたクルマ作りに好感が持てました。
後部座席は特別広いという印象はありませんが、60/40分割可倒式リア・シートをたためば、最大725Lの荷室スペースが確保できます。想像以上に広い荷室空間を確保できるため、使い方の幅も広がりそうです。2人乗車を前提とした活用方法であれば、十分に快適に過ごせると思います。
今回試乗したMINI COOPER Sは、ガソリン車の中では最上位グレードに位置し、車両本体価格は465万円です。
一方で、EVモデルの標準モデルMINIクーパーEを選べば、メーカー希望小売価格は463万円となります。補助金を利用すれば、400万円代前半で輸入車EVを手に入れることができるため、購入を検討する際には、EVも選択肢に入ってきます。
さて、皆さんはMINIはどんな人に似合うクルマだと思いますか?
私は、自分のスタイルや個性を大切にし、移動手段としてだけでなく、MINI COOPERと過ごす時間すらも楽しめる人にぴったりだと思います。一人でもカップルでも、使い勝手がよく、飽きのこない長く愛されるデザインなので、長く愛されるクルマなのではないでしょうか。
そんなMINIに乗って、私はどこへ行ってみたいかと考えたとき、まず思い浮かんだのは横浜みなとみらいでした。赤煉瓦倉庫のようなレトロな雰囲気の場所にも似合いそうですし、夜景を見ながら夜の街をドライブも素敵だと思います。
MINIクーパーS 5段階評価
個性・ユニーク:⭐⭐⭐⭐
使い勝手:⭐⭐⭐
デザイン:⭐⭐⭐⭐⭐
サイズ感:⭐⭐⭐⭐⭐
価格:⭐⭐⭐⭐️
走り:⭐⭐⭐⭐
総評
ガソリンとEVに2種類の選択肢が用意されている点が特に魅力的だと感じました。MINIは、おしゃれでかわいいデザインに加えて、乗り味も想像以上にキビキビとしていて、そのギャップがとても気に入りました。
将来の購入可能性:95%
MINIのクルマに初めて乗りましたが、長年多くのユーザーに愛され続けている理由が少しわかったような気がします。街乗りや、片道100kmくらいの取材の足としても選びたいクルマでした。
長距離移動や、私の趣味であるサーフィンやスキーなどのアクティビティは別のクルマに任せるとして、近場や都内を走る普段使いのクルマとしては、EVモデルのMINIクーパーEやMINIクーパーSEを選ぶのも良さそうだな、なんて想像が膨らみます。
まとめ
未来の愛車探しの旅を通じて、これからどんな車に出会い、どんな車に惹かれていくのか、ワクワクが止まりません。もし皆さんのおすすめの輸入車があれば、ぜひX(旧Twitter)にて「#輸入車デビューへの道」をつけて教えてください! みなさんの感想やおすすめ輸入車を聞かせていただくのを楽しみにしています!
それでは、また次の車でお会いしましょう。
【SPECIFICATION】ミニ クーパーS(3ドア)
■車両本体価格(税込)=4,650,000
■全長×全幅×全高=3875×1745×1455mm
■ホイールベース=2495mm
■車両重量=1320kg
■エンジン形式/種類=直4DOHC16Vターボ
■総排気量=1998cc
■最高出力=204ps(150kW)/5000rpm
■最大トルク=300Nm(30.6kg-m)/1450-4500rpm
■燃料タンク容量=44L(プレミアム)
■燃費(WLTC)=15.3km/L
■トランスミッション形式=7速DCT
■サスペンション形式=前:ストラット/コイル、後:マルチリンク/コイル
■ブレーキ=前後:Vディスク
■タイヤ(ホイール)=前後:215/45R17
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