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日産車の長寿高齢化が激しすぎる! モデルチェンジサイクル長すぎ問題に喝!

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日産車の長寿高齢化が激しすぎる! モデルチェンジサイクル長すぎ問題に喝!

 クルマ好きにとってモデルチェンジはワクワクする出来事。新型が出るたびに本誌も大騒ぎするが、最近、日産の新型車がなかなか出てこないな~、という声をよく聞く。

 2018年になって登場したセレナe-POWER、そして2017年に登場したのはリーフ。2018年は、まったくの新車は1台もないのだ。確かに新型車を出しているものの、ゴーン体制になる前から日産を知っているクルマ好きにとっては少々物足りない。

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 新車をなかなか出さない理由があるのだろうか? かつて日産も、2~3年でマイナーチェンジして、4~6年サイクルでフルモデルチェンジするのがフツーだったからだ。

 はたして本当に、日産車のモデルチェンジは長すぎるのか、徹底検証してみた。

文/ベストカー編集部


写真/ベストカー編集部


初出/2018年11月10日号

■予想以上に高かった日産車の平均年齢

 さてさて、最近の日産車のモデルチェンジサイクルが本当に長いのか? それを検証するために現行モデルの「平均年齢」を計算してみた。

 ここでいう平均年齢とは、各車が登場してから2018年まで何年経っているかを調べてそれを車種数で割って平均値を出したもの。

 ベストカー本誌では、26日号で毎回その月の販売台数を紹介しているが、それによると現在日産の乗用車は全部で21台。これをベースに計算すると日産車の平均年齢は、6.14歳という結果になった。

 最も年齢が高かったのは11歳のGT-R、生まれたてのセレナe-POWERは今年登場なので0歳だ。


 そのほか日産車で長寿なのは、フェアレディZの10歳、キューブの10歳、NV200バネットの9歳、フーガの9歳、このへんのクルマが平均値を上げている。

 確かにGT-Rみたいに年改を重ねているクルマもあるが、残念ながらここでは年改やマイナーチェンジはカウントしていないので、日産車の平均年齢は6.14歳という結果になった。

■平均年齢1.8歳のスズキに比べ、日産は6.14歳!

 では、ほかのメーカーはどうなんだということでまずトヨタ車の平均年齢を計算してみると、なんと5.11歳。確かに日産車よりも若い。

 トヨタで年齢を引き上げているのは、ハイエースワゴンの14歳、エスティマの12歳、ランクル200の11歳、プレミオ/アリオンの11歳だが、ハイエースやランクルはもともとモデルチェンジサイクルの長いクルマだから致し方なし。

 本来なら21歳になるセンチュリーが足を引っ張ったかもしれないが、新型になったので0歳カウント。これはトヨタにとって朗報かも。

 比較してみて面白いのは、日産の場合、ライバル車のフルモデルチェンジが遅れがち。例えばトヨタのアルファード/ヴェルファイアのライバルである日産のエルグランドは、2010年に登場したが、それ以降8年間そのまま放置。

 かたやアルファード/ヴェルファイアは2015年に3代目を登場させ、販売で大きく差をつけている。本来売れ線であるマーチ、キューブもそろそろなんとかしなくちゃいけない。

 それでは他メーカーの平均年齢も出してみよう。まず最近SKYACTIV技術で注目を浴びるマツダ。計算してみると平均年齢はジャスト4歳。

 車種的には10車種で、最も古いのがアテンザだが、それでも登場は6年前の2012年。精力的に新型車を登場させているのがわかる。

 そのマツダよりも上をいったのがレクサス。レクサスの平均年齢は3.57歳。で、そのレクサスより若かったのがスバル。こちらは平均年齢ジャスト3歳。

 スバルの場合、最も古いモデルが2012年登場のBRZだった。ついこの前に出たばかりと思っていたが、もう6年も経っているなんて時代が変わるのが早いな~と実感するばかり。

 車種の多いホンダは、さらに平均年齢が低く、2.92歳という結果。こちら車種的には26車種がノミネート。現行モデルのなかで、最も登場が古いのはアコード、ヴェゼル、フィットなどで、これらのクルマ登場は2015年。

 そのホンダを抜いたのはダイハツ。4車種と少ないながら平均年齢は2.5歳という結果になった。そして

 今回、最も平均年齢が低かったのはスズキ。なんと! 10車種ノミネートで平均年齢は1.8歳ということになった。最近、スズキは元気だなと思っていたら、矢継ぎ早に新型を登場させてきたということが数字でも明らかになった。

 さて、ここまで読んであのメーカーはどこに、と思った人いるかもしれない。そうです三菱。いろんな問題があって思うように新車を出せなかった時期があったからか、三菱の平均年齢は日産よりも高い6.8歳。


 2006年登場のパジェロと2007年登場のデリカD:5が足を引っ張り、こういう結果になってしまった。三菱には今後平均年齢が若返ることを期待したいところ。

 さてさて、各社が持つ生産車の平均年齢を見てきた本企画。三菱に次いで平均年齢の高かった日産は、やはりモデルチェンジサイクルが長い、と言われてもしょうがないということがわかった。


 ゴーンさん、今後はバンバン新型車を出して、我我クルマファンを楽しませてください。期待してますよ!

■日産車18台のフルモデルチェンジチェック

 ここからは、現行日産車のフルモデルチェンジの内容をチェックしてみた。

■フーガ 2009年11月発売/現行車は9年目

■シーマ 2012年5月発売/現行車は6年目

[caption id="attachment_47878" align="aligncenter" width="300"] 現行の5代目シーマが登場したのは2012年5月。その前の4代目も長く作られ、1996年から14年間も生産が続けられた





[/caption]

■GT-R 2007年12月発売/現行車は11年目

■フェアレディZ 2008年12月発売/現行車は10年目

■ティアナ 2014年2月発売/現行車は5年目

■スカイライン 2014年2月発売/現行車は5年目

■シルフィ 2012年12月/現行車は6年目

■キューブ 2008年11月発売/現行車は10年目

■マーチ 2010年7月発売/現行車は8年目

■ノート 2012年9月発売/現行車は6年目

■エルグランド 2010年8月/現行車は8年目

■NV350キャラバン 2012年6月発売/現行車は6年目

■セレナ 2016年8月発売/現行車は2年目

■NV200バネット 2009年5月発売/現行車は9年目

■エクストレイル 2013年12月発売/現行車は5年目

■ジューク 2010年6月発売/現行車は8年目

■リーフ 2017年10月発売/現行車は1年目

■今後登場する日産車の新車スケジュール

 では、最後に今後の日産の新車スケジュールを予想してみた。今年4月に行われた日産の会見では、「2022年度末までには3種類のEVと5種類のe-POWER搭載車を日本市場に投入する」ことを明らかにしているが、2022年まではあと4年もある。

 近々では2019年3月にジュークがフルモデルチェンジしてe-POWER搭載車もラインアップという情報もあるが現行ジュークの登場は2010年6月。9年目にしてやっとフルモデルチェンジという感じだ。

 そのほかの新型車では2019年はデイズ、フーガ、エクストレイルのフルモデルチェンジ、2020年にはマーチ、ノート、シーマのフルモデルチェンジが予定されているという噂。

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