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マセラティ グラントゥーリズモは、ブランドの栄光を復活させた久々のスーパースポーツカー【スーパーカークロニクル/061】

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マセラティ グラントゥーリズモは、ブランドの栄光を復活させた久々のスーパースポーツカー【スーパーカークロニクル/061】

1970年代の後半に大ブームが起き、今もなお人々を魅了してやまないスーパーカーたち。そんな懐かしいモデルから現代のハイパースポーツまでを紹介していく、スーパーカークロニクル。今回は、マセラティ グラントゥーリズモだ。

マセラティ グラントゥーリズモ(MASERATI GRAN TURISMO:2007-2019)
第1次スーパーカーブームの頃は、ギブリやボーラなど魅力的なスーパースポーツカーを生み出していたマセラティ。だが、1975年にデ・トマソ傘下となってからは、ビトゥルボのようなGTカーをヒットさせたが、スーパーカーと呼べるクルマは作られてこなかった。1993年にマセラティはフィアット グループの傘下となり、1998年には久しぶりにV8エンジンを搭載した3200GTが登場する。そして2007年のジュネーブ モーターショーで、スタイリングもパフォーマンスもスーパーカーと呼ぶにふさわしい「グラントゥーリズモ」がデビューを果たした。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

前年のジュネーブ モーターショーに出展されたコンセプトカー「バードケージ 75th」をモチーフにしたスタイリングは、伝統的ファストバックながら、前後のフェンダーに抑揚をつけた美しいもの。手がけたのはピニンファリーナのジェイソン・カストリオタ。フェラーリ 599GTBフィオラノのほか、前述のバードケージ75thも彼のデザインによる。

グラントゥーリズモはスーパースポーツクーペだが、リアシートの居住性も考慮された4シーターだ。基本コンポーネンツは、2005年にデビューしたマセラティの旗艦サルーンであるクアトロポルテ(5代目)と共有している。ロングノーズに搭載されたパワーユニットはフェラーリが手がけたV8 DOHCで、当初は4.2L(正確には4244cc)だったが、ハイパフォーマンス版では4.7L(4691cc)となり、2012年に発表された「グラントゥーリズモ スポーツ」では、最高出力は460ps、最大トルクは520Nmにまで向上されている。

ミッションは、トルコンATと「MCシフト」と呼ばれるシングルクラッチAMTが設定され、後者はリアトランスアクスル方式を採用。グラントゥーリズモ スポーツは「スポーツ スカイフック システム」と呼ばれる連続ダンピングコントロールシステムも搭載し、滑らかで上質な乗り心地ももたらされていた。

2009年のフランクフルト モーターショーではグラントゥーリズモをオープンにし、ソフトトップを備えた「グランカブリオ」も登場。美しいオープンモデルとして、クーペのグラントゥーリズモと人気を二分した。

マセラティ グラントゥーリズモ スポーツMCシフト 主要諸元


●全長×全幅×全高:4885×1915×1355mm
●ホイールベース:2940mm
●車両重量:1920kg
●エンジン種類:90度V8 DOHC
●総排気量:4691cc
●最高出力:460ps/7000rpm
●最大トルク:520Nm/4750rpm
●燃料・タンク容量:無鉛プレミアム・86L
●トランスミッション:6速AMT
●駆動方式:トランスアクスル式FR
●タイヤサイズ:前245/35ZR20、後285/35ZR20

[ アルバム : マセラティ グラントゥーリズモ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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