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リアルすぎる「アニメ映画」の「実車」版! ベースはなんとジムニーだった

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リアルすぎる「アニメ映画」の「実車」版! ベースはなんとジムニーだった

かつて先輩たちが作った180SXとのコラボレーション作品

 千葉県にある自動車関連の専門学校「日本自動車大学校(以下、NATS)」。その中にあるカスタマイズ科の学生たちは自分達の手によってカスタムした車両を、年初の一大自動車アフターパーツショーである「東京オートサロン」に出展して、毎年注目を集めている。ただ今年は、コロナ禍の影響によりイベント自体が中止となってしまいました。

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 晴れの舞台へ向け企画・製作はイベント開催前年の6月より始動するため、生徒たちは開催を信じて製作を開始。途中、生徒たちもコロナ禍の影響を受け、およそ3ヶ月の作業中断を余儀なくされたそう。そして12月中旬、オートサロンの中止の正式なアナウンスが学生たちにも届く。彼らの気持ちを考えるといたたまれないが、そこは気持ちを切り替え、卒業式前に行われる「学内オートサロン」において、車両を製作した5つの班すべてが車検を受ける手前まで作業を終えることができたそう。

 ここでは、生徒たちの製作した5つの車両の中から、映画カーズに出てくるマックイーンの親友、メーターを再現した5班をピックアップします。

学校にあったマックイーン その寂しげな佇まいに、“相棒”の製作を決意

「校内に“マックイーン”があったので、その相棒を作ってあげたくて(笑)」。

 製作をしたカスタマイズ科5班リーダーの夛田(タダ)クンは、いまから7年前の先輩たちが作った、180SXベースのマックイーン(NATSでの名称は“ライトニング ナッツイーン”で、東京オートサロン2014に出展)が、社屋の片隅にひっそりと佇んでいる姿が以前から気になっていた。そんな事情もあり、自分たちの卒業製作車両を決める打ち合わせの席上で、マックイーンの相棒である“メーター”の製作を提案したところその意図に賛同した10名の有志が集まり、製作することになったという。

 完成車のクオリティを左右するベース車両には、JA11型(1993年式)のジムニーを選択。「5班を受け持ったカスタマイズ科の先生から“コレならそっくりだな!”って、アドバイスを頂いたんです」。改めて完成した車のトータルバランスを見てみると、先生の目利きが正解だったということがわかる。

 それはボディ作りに関しても生きてくる。「ジムニーのフレームは最近主流の一体型モノコックではなく、ボディが分けられるフレーム車。お陰で足まわりと分けて作業の効率化を図ることができました」。

 気になる上モノは鉄板や鉄芯、ウレタンなどを駆使してフロントまわりを成型。立体感のある口元や、キャラクター最大の特徴である歯は、リアルさを出すため裏まできっちりと作り込むこだわりよう。その際、サイズバランスに違和感が出ないようボディを20センチほど延長している。

 20センチ延長したボディに合わせるようにフレーム側も35センチほど延長。ちなみにボディより長く延長したのは、ベッド部分の延長が必要だったため。足まわりは16インチホイールに70扁平の厚みのあるタイヤを履くため、4インチのリフトアップをしている。

 キャビンは2名乗車仕様にショートデッキ化。ヘッドライトから繋がるドアのプレスラインはFRPとパテで成型。サビサビのヤレた雰囲気は、画像を見ながらエイジングペイントで表現する。サイドに入るレタリングは、「ピンストライプのできる先生に描いてもらいました」。

キャラクター最大のアイデンティティである荷台の中身

 フロントまわりと同じくらいハイクオリティなのがリアまわり。ベッドや牽引する機材などは鉄板や角材などですべてワンオフで仕上げている。「荷台は6人がかりでようやく持ち上げられるほどで相当重いです」。テールランプはトラック関連のショップで購入。給油口は純正位置には付けられなくなったため、溶接加工で移設している。ぶら下がっている牽引用のフックは型取りして、FRPで作っているためとても軽いのだ。

 「オートサロンで子供たちの目や手に触れてもらえなかったのは残念でしたが、楽しく作れたのはよかったです」とは、製作した5班のメンバーたちのコメントだ。

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みんなのコメント

6件
  • マックイーンの出来も凄いけどこのメーターは車体から塗装からケチの付け所が無い。ディズニーのパレードで使われてても違和感無さそう。
  • 前にYahoo!ニュースでエイジング塗装が流行っていると言う記事があり、最低な塗装をされたプリウスの画像が載っていた。それに比べたらこの車はエイジング塗装の見本のような素晴らしさ。使い込まれた味のあるサビ塗装は見事としか言いようがない。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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