現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【51年前の今日…】ホンダ四輪車の基礎を固め直した名車、「初代シビック」発売さる【…こんなことがあった】

ここから本文です

【51年前の今日…】ホンダ四輪車の基礎を固め直した名車、「初代シビック」発売さる【…こんなことがあった】

掲載 13
【51年前の今日…】ホンダ四輪車の基礎を固め直した名車、「初代シビック」発売さる【…こんなことがあった】

台形フォルムの安定感と、キビキビした走り

この記事の公開日は2023年7月12日。今から51年前の今日――すなわち1972年7月12日に発売された名車をご存じであろうか? ホンダ・シビックの初代モデルである。

絶版車で満タン、所有台数は数知れず!? リノベーションで手に入れたビッグなリノベガレージ。【ガレージライフ】

【画像26枚】なつかしさ満点の初代シビックと、その大まかな変遷を見る!

シビックは現在も車名が存続している車種であり、ホンダとしては最長の歴史を持つネーミングである。現在ではサイズも大きくなり、近年のモデルでは4ドア・セダンや5ドア・ハッチバックがメインとなって、その性格も50年前とは大きく変わってきているが、六代目あたりまでは、つまり登場から四半世紀ほどの間は、3ドア・ハッチバックがメインの小型大衆車であった。そうした意味でもメーカーの基礎を担ったモデルであったが、初代シビックは特に、世界的ヒットと言えるほどの成功を収め、四輪車メーカーとしてのホンダの基礎を固め直したのが特筆すべき点である。

前述の通り、初代シビックは1972年7月12日に発売された。当時のホンダの四輪乗用車におけるラインナップは、軽自動車のライフとZ、小型セダンとクーペのホンダ1300(同年10月からはホンダ145)で構成されていたが、空冷にこだわった1300が大失敗となったこともあり、シビックは力の入ったニューモデルとなっていた。

何と言っても最大の特徴は、当時は軽はともかく小型車としては珍しかった2ボックス・スタイルを採用していたことである。そのため、排気量などから言えば1300/145の後継車的存在となってもおかしくはなかったのだが、ボディサイズは全長で600mmほど短い(セダンとの比較)。具体的には全長3405mm/全幅1505mm/全高1325mm、ホイールベース2200mmという寸法となり、このディメンション上に構築されるボディは、安定感のある「台形フォルム」を謳っていた。

「台形フォルム」とは、前後から見ても横から見ても台形のシルエットを持つフォルムということで、ボディの形状だけではなく、広いトレッドと長いホイールベースが相俟って構成されるものである。プロポーションは2ボックスであるが、独立したトランクを持つ2ドア・セダンとなっており、リアをハッチゲートとした3ドア・ハッチバックも併せて発表されたものの、こちらの発売は遅れて9月からであった。

レイアウトはFFで、横向きに搭載されるエンジンは水冷直列4気筒OHC 1.2L、最高出力は60psというものだった。それまでのホンダのイメージからすればかなりマイルドな方向性(メーカー自らこの時期のクルマ造りを「まろやか路線」などと称した)だが、むしろセールスポイントとなったのは、22km/Lという低燃費の方であろう。サスペンションは前後ともストラットで、キビキビした走りと、安全で誰にも扱いやすいことを目標に設計されていた。

まず発売されたのは4グレード、そしてその装備は
グレードは下からスタンダード、デラックス、ハイ・デラックス、GLの4種を設定。GLのみは大型の前後バンパーを装着しているのが特徴で、そのため全長が他のモデルより140mm長く、3545mmとなる。スタンダードは2ドアのみの設定、木目の内装パネルやラジオはデラックス以上に装備、ハイ・デラックスではさらにアームレストやカーペットが付く。GLでは前輪ディスクブレーキやフューエルメーター、タコメーターや水温計、リアワイパー、高級レザー調シートやセンターコンソール、砲弾型フェンダーミラーなどが奢られていたが、逆に言えば当時はこうした装備もトップグレード以外には装着されていなかったということである。

車両価格は2ドアの場合、スタンダード42.5万円/デラックス47.5万円/ハイ・デラックス49.5万円/GL 53万円(いずれも東京地域)。初代シビックと言えば思い起こされる低公害エンジンのCVCC搭載モデルは翌年、スポーティモデルのRSは翌々年の追加である。そのほか4ドア/5ドアやバンなども加えながら、初代シビックは1978年まで販売された。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

「6リッターV12エンジンで6段MT」乗れるのは2人!?  衝撃の激レア英国車デビュー!
「6リッターV12エンジンで6段MT」乗れるのは2人!? 衝撃の激レア英国車デビュー!
乗りものニュース
トヨタの「超凄いヤリス」登場! 1.6L直列3気筒ターボ搭載!? 公道でアクセル“ベタ踏み”!? 爆速で駆け抜けるRally2の現状は
トヨタの「超凄いヤリス」登場! 1.6L直列3気筒ターボ搭載!? 公道でアクセル“ベタ踏み”!? 爆速で駆け抜けるRally2の現状は
くるまのニュース
[15秒でニュース]アウディ『R8』生産終了…17年の歴史に幕を下ろす
[15秒でニュース]アウディ『R8』生産終了…17年の歴史に幕を下ろす
レスポンス
ヒョンデ、新型高級SUV「アイオニック9」でレンジローバーに対抗 過去最大のEVがデビュー
ヒョンデ、新型高級SUV「アイオニック9」でレンジローバーに対抗 過去最大のEVがデビュー
AUTOCAR JAPAN
勝田貴元選手は甘口派!! 好きなトッピングが衝撃!! モリゾウさんもカレー大好きだった件
勝田貴元選手は甘口派!! 好きなトッピングが衝撃!! モリゾウさんもカレー大好きだった件
ベストカーWeb
トヨタ新型「“4WD”スポーツカー」初公開! “現代版セリカ”な「2ドアクーペ」! 「旧車デザイン」&300馬力「ターボエンジン」採用の「GR86」米に登場
トヨタ新型「“4WD”スポーツカー」初公開! “現代版セリカ”な「2ドアクーペ」! 「旧車デザイン」&300馬力「ターボエンジン」採用の「GR86」米に登場
くるまのニュース
「金田のバイク」でおなじみのSFアニメ「AKIRA」 11月30日にトムス・エンタテインメントが無料配信
「金田のバイク」でおなじみのSFアニメ「AKIRA」 11月30日にトムス・エンタテインメントが無料配信
バイクのニュース
ジャガーが3年前に開発中止した大型SUV「Jペイス」 全長5m強のプロトタイプ、画像で明らかに
ジャガーが3年前に開発中止した大型SUV「Jペイス」 全長5m強のプロトタイプ、画像で明らかに
AUTOCAR JAPAN
寒風吹きすさぶ自動車各社、日産は北米の従業員6%が希望退職、フォードは欧州で4000人削減[新聞ウォッチ]
寒風吹きすさぶ自動車各社、日産は北米の従業員6%が希望退職、フォードは欧州で4000人削減[新聞ウォッチ]
レスポンス
子育てもひと段落したのでスズキ「ジムニー」にVWゴルフから乗り換え…「オープンカントリーR/T」をセットして趣味環境は整いました
子育てもひと段落したのでスズキ「ジムニー」にVWゴルフから乗り換え…「オープンカントリーR/T」をセットして趣味環境は整いました
Auto Messe Web
「最悪の出来事だ……」ヒョンデ、タイトル王手ヌービル苦しめたWRCラリージャパンでのトラブルを謝罪。ターボ関連の疑い
「最悪の出来事だ……」ヒョンデ、タイトル王手ヌービル苦しめたWRCラリージャパンでのトラブルを謝罪。ターボ関連の疑い
motorsport.com 日本版
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
「すごい衝突事故…」 東富士五湖道路が一時「上下線通行止め!」 ミニバンが「横向き」で“全車線”ふさぐ… 富士吉田で国道も渋滞発生中
くるまのニュース
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
レスポンス
「アルピーヌA110RGT」が初のヨーロッパラウンド以外となるラリージャパン2024に参戦!
「アルピーヌA110RGT」が初のヨーロッパラウンド以外となるラリージャパン2024に参戦!
LE VOLANT CARSMEET WEB
バイクニュース今週のダイジェスト(11/18~22)
バイクニュース今週のダイジェスト(11/18~22)
バイクブロス
超クラシック! ホンダが新型「ロードスポーツ」発表で反響多数! ロー&ワイドの「旧車デザイン」に「スタイル最高」の声! 女性にも人気らしい新型「GB350 C」が話題に
超クラシック! ホンダが新型「ロードスポーツ」発表で反響多数! ロー&ワイドの「旧車デザイン」に「スタイル最高」の声! 女性にも人気らしい新型「GB350 C」が話題に
くるまのニュース
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
タイヤに記された「謎の印」の意味とは? 気になる「赤と黄色マーク」の“重要な役割”ってなに? 気づけば消えるけど問題ないのか?
くるまのニュース
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
上質な乗り心地が最高! 軽二輪クラスのスクーター5選
バイクのニュース

みんなのコメント

13件
  • はじめのうちは、「ライフをでかくしただけのショボ車」 と、ナメてた他社が慌てて「FF-2BOX」の開発に走りだした!
    痛快な状況だったから、よく覚えてます。

    チェリーが喰われて大慌ての日産がとった行動が、『シビックのネガ要素を書いたマニュアルをセールスマンに渡して、悪口を言って回らせる』というもの。
    X-1Rに心酔していた中坊ですら、ニッサンなにやってんねん って笑ったのをよく覚えてます。
  • カリフォルニア州で施工された排ガス規制を唯一クリアできた車両。

    排気量の割に非力で加速が弱いといわれたがライフのデザインを踏襲した安定性。

    各メーカーとも このCVCCをまねて規制をクリアしてきた。

    自社開発で画期的な技術を載せ良く売れた。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0234.9万円

中古車を検索
シビックの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

193.7235.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

25.0234.9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村