スマホ1つで倒したシートを元に戻せる機能も!
ひと昔前には高級車だけの装備だと思っていたものが、近頃では軽自動車にも装備されるようになってきました。たとえばシートヒーターは、運転席だけでなく助手席も標準装備の軽自動車が増えています。全車速追従機能付きのアダプティブ・クルーズコントロールや、自動で対向車などに対処してくれるハイビームなど、高級車に登場したと思ったらあっという間に軽自動車にも採用された先進装備もあります。
一度経験すると付いていないクルマに乗れなくなるほど便利な装備11選
これは、世のなか的にクルマの安全性や快適性を重視する声が高まったことや、部品を多くの車種で共有することによってコストが下がることなど、さまざまな理由があります。でも以前よりも、ユーザーが強く望めば、自動車メーカーがそれに応えてくれるレスポンスが早くなったということも感じています。
とはいえまだまだ、高級車にはあるけど安価なクルマにはついていない、使えばかなり便利な装備ってありますよね。今こそ、みんなで「この装備が欲しい!」と大きな声をあげていこうじゃありませんか。ということで、今回は安価なクルマにも普及して欲しい、本当に使える装備をご紹介したいと思います。
1)電動リヤシート
まずは、たくさんの荷物をラゲッジに積む時には、後席を前に倒してフラットなスペースを広げることも多いと思いますが、荷物を降ろしたあと、その倒したシートを元に戻すのってけっこう面倒じゃないですか? ラゲッジ側からだと手が届かなくて、わざわざリヤドアを開けてヨイショと持ち上げなくちゃならないこともありますよね。でも高級車のなかには、それが電動のスイッチ一つで元に戻せるクルマもあるんです。
ランドローバー・ディスカバリーに至っては、倒すときも元に戻すときも、その操作がスマホでできるというんだからビックリ。それができたら、とりあえず荷物を降ろして家に入り、ひと休みしながらスマホでシートを戻すことだってできちゃいます。これはいいですよね。子育て中などは、子供を抱っこしたまま片腕でシートアレンジをしなければいけない状況もあったりするので、ぜひファミリーカーにも装備して欲しいです。
2)分割式バックゲート
続いては、大きなバックゲートが上下2分割で開けられるようになっている、分割式バックゲートです。メルセデス・ベンツVクラスや、日産セレナなどに採用されていますが、これが狭い場所やちょっとした荷物を出し入れする時にとても助かるんです。ミニバンのバックゲートは大きく重いので、小さな荷物を出したいだけなのに、いちいち全開にするのはけっこう難儀なもの。
でも上半分だけで開閉できれば、重くないし場所も取らず、テキパキと出し入れできます。最近人気のスーパーハイト軽も、背が高い分バックゲートが大きくて重めですよね。上半分だけ開くようになってくれたら、とても便利だと思うのですがいかがでしょうか。
クルマをシェアする際に役立つ装備も一般化してほしいところ
3)シートポジションメモリー
お次は、夫婦で1台のクルマを共有したり、子どもとシェアしているクルマにあったら嬉しい、シートポジションメモリーです。これはとくに男性からの不満が多いのですが、女性はシートをかなり前の位置にして、高さもめいっぱい上げる運転ポジションになりがちですよね。そうすると、そのままの状態だと体格のいい男性は乗り込むことすらできないんだそうです。そこでいちいち、ドアを開けたらまずシートを後ろにスライドさせて、上下調節レバーで下まで落としてから乗り込むので、とても面倒だと言います。
でも、高級車ならそんなことはしなくていいんです。あらかじめ、自分の運転ポジションをクルマやキーに記憶させることができるので、次回からは乗り込む前に自分の番号のボタンを押すだけで、適切な位置に自動で調整してくれます。スバル・フォレスターは、なんとエアコンの強弱まで記憶してくれるんですよね。男性は暑がり、女性は冷え性、なんてことも多いので、エアコンまで自動で調整してくれたらすごく助かります。これはぜひ早く普及して欲しいところです。
4)読書灯
続いては、後席でスマホやタブレットを見ることが多いファミリーにぜひ欲しい、読書灯。一般的には後席の窓ガラスの上にライトがついていて、手元を照らしてくれるというものです。飛行機の座席についているのと同じようなイメージですね。
もともとは、後席で書類などを読むことが多いエグゼクティブが乗る高級車に多く装備されていましたが、今では子供から大人まで、何かあればすぐスマホやタブレットを見る時代ですから、真っ暗ななかでは目への負担が大きくなってしまいます。かといってルームランプをずっとつけて走るのも、安全運転の観点からあまりオススメはできません。なので、この読書灯が普及するといいなと思います。
5)後席一体型チャイルドシート
さて最後は、チャイルドシート着用が義務化されてからだいぶ年数が経過しましたが、まだまだ着用していない人が多いこともあるため挙げておきたい、後席一体型チャイルドシートです。これはフォルクスワーゲン・ティグアンなどにオプション装備されているのですが、通常のシートが座面をアレンジして専用ヘッドレストを装着するだけで、体重約15kg~36kg、身長115cm以上の子供から使えるジュニアシートに早変わりするものです。
これがもしすべてのクルマにあったならば、普段は大人が座っているシートでも子供が安全に座ることができるので、急に友達の子供を乗せることになったときや、里帰りしたときに別のクルマに乗せてもらうときなども慌てなくてすみますよね。チャイルドシートからジュニアシートに買い換えるコストも節約できると思います。
というわけで、使い勝手がよくなる装備から安全のための装備まで、5つご紹介しました。このほかにも、ステアリングヒーターやリヤシートヒーターなど、冬になると恋しくなる装備もあると思います。自動車メーカーとしては、ユーザーの多くの要望のなかから、コストと相談しながら少しずつ装備を充実させてくれていますが、やはり最初のきっかけとして大事なのは「欲しい」という声だと思いますので、ぜひどんどんリクエストしていきましょう。
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みんなのコメント
スイッチがあってモーターがあってギアがあってワイヤーが張り巡らしてあってとか考えると、シート動かすだけにそんな大袈裟なメカ要らんと思っちゃう。