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【スパイショット】新型ランドローバー・ディフェンダーV8モデル 四輪駆動 2021年末以降発売へ

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【スパイショット】新型ランドローバー・ディフェンダーV8モデル 四輪駆動 2021年末以降発売へ

新型ディフェンダー

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)

【画像】ランドローバー ・ディフェンダー90、ディフェンダー110、レンジローバー・スポーツSVR、レンジローバー・ヴェラールSVオートバイオグラフィ【比べる】 全45枚

ランドローバーが開発をおこなっている、新しいディフェンダーのレンジトップV8バージョンの、プロトタイプが撮影された。

根強い人気のある8気筒エンジンの復活は、長い間うわさされていたが、物理的に搭載可能だろうというエンジニアのはなし以外に、具体的な情報はこれまでなかった。

今回のスパイショットでは、「プロトタイプ車両」ステッカーを付けた、カモフラージュ無しのディフェンダーが、ウォリックシャー州ゲイドンにあるランドローバーの研究開発施設外の道路を、走行する様子が写されている。

V8エンジン搭載か

フロントに変化は見られないが、リアには、V8搭載のバリエーションでのみ使用されている、4本出しエグゾーストシステムを確認することができる。

ジャガー・ランドローバーは「開発中のプログラムについて、コメントすることはできません」と述べており、具体的な情報は得られていないが、AUTOCARは、画像のテスト車両が、4999ccガソリンエンジンを搭載していることを示す、登録データを取得した。

排気量から、レンジローバー・スポーツSVRおよび、レンジローバー・ヴェラールSVオートバイオグラフィに搭載されている、「AJ」5.0LスーパーチャージドV8エンジンの可能性がある。

フォードのブリッジエンド工場は、現在閉鎖されており、AJの生産は、年末までで終了となるが、ディフェンダーで使用するため、このエンジンを備蓄している可能性もある。

JLRは、将来の高性能モデルに、BMWが大型Mモデル用に生産するツインターボチャージャー付きの4.4L V8の採用を予定している。

電動化パワートレインを開発するために始まった、このBMWとの提携は、昨年、その範囲が拡大され、さまざまな内燃エンジンが含まれることとなった。

JLRは、4.4L V8エンジンの使用については、まだ正式に明らかにされていないが、重量とパワーの増加に伴う、動的レスポンスをテストするために、5.0Lエンジンが使用されているのであれば、納得がいく。

少量生産の特別なバリエーションか

少量生産モデルの場合、CO2排出量目標はそれほど重要視されないため、AUTOCARは、V8ディフェンダーが、少量生産の特別なバリエーションとなると予想している。

興味深いことに、ディフェンダーV8プロジェクトは、既存のディフェンダー・エンジニアリング・オペレーションが担当しており、スペシャル・ビークル・オペレーションズ(SVO)部門は、直接関与していないとの情報がある。

その場合、このエンジンは、575psを出力するレンジローバー・スポーツSVRなどの、SVOモデルほど、多くのパワーを提供しない可能性がある。

ZFが提供する8速オートマティックギアボックスと組み合わせ、500ps前後、もしくはそれ以下に調整される可能性が高いだろう。

585psを発揮する、ツインターボチャージャー付き4.0L V8エンジンを搭載する、メルセデスAMG G63に対抗するのには十分と言えるだろう。

邦貨にして1300万円以上

JLRのエンジニアは以前、ディフェンダーのハイエンドモデルのベンチマークとして、Gクラスが使われていることを、AUTOCARにほのめかしていた。

いずれにしても、V8ディフェンダーがそこまでのパワーを発揮できるようになるためには、シャシーの修正が必要となる。

エアサスペンションを標準装備し、幅広い走行モードを提供する必要もあるだろう。

ディフェンダーのアルミニウムを多用したボディ構造は、ランドローバーがこれまでに生産してきたモデルの中で、最も硬いと言われており、強力なベースを提供する。

大きなホイール、低い車高、V8を搭載するために微調整されたボディとともに、クワッドエグゾーストシステムが採用されることが期待されている。

ディフェンダーの6気筒ガソリンのトップモデルの価格が、すでに7万5000ポンド(988万円)を超えていることを考えると、V8ディフェンダーは10万ポンド(1300万円)を、はるかに超える可能性がある。

ショートホイールベースのディフェンダー90と110に、V8が搭載されるかについては、わかっていない。

一般的に、カスタマーは5ドアを期待していると理解されているが、特別な限定版であるため、ユニークな3ドアV8 SUVとなる可能性もあるだろう。

CO2排出量削減のため、同社はハイブリッドと新しい量産モデルの開発を優先させているため、この新しいディフェンダーの投入は、早くとも2021年末以降となるだろう。

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