限定車イコール完売ではない!
一般的に、クルマの限定モデルは希少性や話題性もあって「発売、即完売」が多い。特に近年のSTIブランドの限定車はリリースすればあっという間に売り切れるイメージが強い。だがこれまでひと口に限定と言っても、完売したモデルもあれば、さまざまな事情で売り切ることができなかったモデルも存在する。今回は人気、不人気含めて、国産の限定車について振り返ってみることにしよう。
限定車でもないのに「40台」しか売れず? 鳴かず飛ばずのトホホな「平成不人気車」7選
初出:CARトップの記事を改稿
スバル・インプレッサS201:限定300台
2000年にデビューした、初代インプレッサをベースとしたSTi入魂のチューニングカー。販売期間は限定ではなかったがおそらく100台くらいしか売れなかった(編集部の独自調査による)。売れなかった理由はあくまで推測でしかないが、ちょっとアクの強いデザインが原因ではないだろうか……。 このS201はオンロード性能を徹底的に追求したモデルで、300psまでアップしたエンジンにピロボールを多用したアーム類、車高調整式サスペンション、専用エアロを装着。関係筋によると売れ残ったS201は長期在庫車となり、以降のモデルは受注生産となったという。
プリンス・スカイラインGT:限定100台
黎明期の自動車はどれも特別限定車のようなものだった。公式コメントとして特別限定車を発表しパンフレットを配布した最初のクルマは、1964年に100台だけ限定生産され、5月に発売されたプリンス自動車のスカイラインGTだろう。 発売する理由は第2回日本グランプリに出場するため、ホモロゲーション(公認)を取得しなければならなかった。急遽公認を得るのに必要な100台を生産し、発売してサーキットに送り出した。
NISMO 270R:限定30台
ニスモ270Rはニスモの創立10周年を記念したS14シルビアK’sをベースにしたコンプリートカーで1994年に登場。270psにパワーアップされたエンジン、強化された足まわり、エアロパーツなどを装着していた。32台が生産されたという説もある。現在中古車サイトでも滅多に見かけることがないので、幸運にも手に入れられた方はラッキー?
マツダ・ロードスター25周年記念車:限定25台(国内)
2014年、3代目ロードスターのRS RHTをベースにソウルレッドプレミアムメタリックの外装色、オフホワイトのインテリアに加え、バランス取りされたエンジンを搭載した限定モデル。世界限定1000台のうち、日本割り当て分は25周年にちなんでたったの25台。Webで先行予約受付を行なったが、予約開始わずか数分で売り切ったという逸話を持つ。NC型最後の限定モデルだった。
NISMO R34GT-R Z-tune:限定20台
2002年、日産R34スカイラインGT-Rの生産が終了。2005年にニスモからリリースされたのがニスモR34GT-R Z-tuneだ。走行距離3万km以下の中古車をベースに、車体を分解しボディ補強などを施しながらハンドメイドで組み立てられた。専用チューニングが施された2.8Lエンジンを搭載していた。
19台が製作されたと言われているが、中古車市場では滅多に見かけたことがない。その後ニスモよりZ Tune仕様のバンパーとフェンダー、ボンネットが市販されており「Z-Tune」仕様は定番で、R34オーナーにとっては人気のカスタマイズと言えるだろう。
ホンダNSXタイプR GT:限定5台だったけど……
NSX-R GTは全日本GT選手権(当時)での戦闘力向上のために必要な外装パーツを装着したホモロゲーション取得モデル(価格は税込5000万円)。リヤハッチガーニッシュ、カーボンフロントロアスカート、カーボンリヤロアスカート、カラードサイドエアインテーク、フルスケールメーター、ABSが標準装備とされた。 2005年2月22日~3月22日のオーダー期間が設定され5台限定。オフィシャルのプライスリストには「販売台数を満たしたら、オーダー期間内でも販売を終了致します」と書いてあったが、ホンダはすぐに売れると思ったのだろうか。実際売れたのはたったの1台。いくら限定モデルとはいえ、5000万円はいくらなんでも高すぎた、ということだ。
上記プライスリストには「NSXタイプR GTは特別専用設計上、1.アプローチアングル不足によるロアスカート破損・損傷の恐れがあります。2.牽引フックの設定はございません」とも書いてあった。横からみれば「そりゃそうだよな」という出っ歯形状ではある。また、前述の「リヤハッチガーニッシュ」とはエンジンのエアインテークダクトのことを指すが、実際にはエンジンと繋がっていないことが写真からもわかる。だから、ガーニッシュということか……。
ちなみにホンダでは、世界で1台しか存在しないこの車両のために、カーボンバンパー製作用の型を残しているという。買った人もすごいが売ったホンダもすごい。まさに空前絶後、いろいろな意味でもう二度と出てこないモデルと言える。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
“650馬力”の爆速「コンパクトカー」がスゴイ! 全長4.2mボディに「W12ツインターボ」搭載! ド派手“ワイドボディ”がカッコいい史上最強の「ゴルフ」とは?
8年ぶり全面刷新! 日産新型「小さな高級車」登場! 全長4.3mに「クラス超え上質内装」とめちゃ“スゴいシート”採用! ちょうどイイサイズの「新型キックス」日本には来る?
セカオワが「愛車売ります!」CDジャケットにも使用した印象的なクルマ
「日高横断道路」は、なぜ幻の道となったのか? およそ半世紀越しの計画を凍結した理由。 【いま気になる道路計画】
もう待ちきれない! [新型GT-R]はなんと全個体電池+次世代モーターで1360馬力! 世界が驚く史上最強のBEVスポーツカーへ
「子供が熱を出したので障害者用スペースに停めたら、老夫婦に怒鳴られました。私が100%悪いですか?」質問に回答殺到!?「当たり前」「子供がいたら許されるの?」の声も…実際どちらが悪いのか
トヨタ新型「ミニアルファード」登場は? 「手頃なアルファードが欲しい」期待する声も!? 過去に"1代で"姿消した「ミドル高級ミニバン」があった!? 今後、復活はあるのか
「財布を忘れて帰ろうとしたら、免許不携帯で捕まりました。今取りに帰るんですよ。私が悪いんですか?」質問に回答殺到!?「事実でしょ」「非常識」の声も…「うっかり」でも許されない理由とは
新車採用が「義務化」! でも後退時「バックモニター」だけで動くのは「危険すぎ」!? “カメラ”に映らない「死角」がヤバかった
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
日本で車体を製造して、米国でオープンにし、再輸入するので新車時に既に錆が出てました(涙)
1300ccの3ATなので限定数売れたかどうか疑問で、5年間乗っていて一度もイエローとすれ違うことはありませんでした。