アストンマーティンの技術体制は、来年4月のエイドリアン・ニューウェイの加入に合わせて変更される予定だと、チーム代表のマイク・クラックが木曜日にバクーで認めた。
新たにマネージングテクニカルパートナーとなるニューウェイは、技術部門の事実上の指揮を執り、マシンのどの領域を全面的に担当するかを選択することになる。そのためアストンマーティンは、今年7月にチーフテクニカルオフィサーとして発表されたエンリコ・カルディレからテクニカルディレクターのダン・ファローズまで、その組織の上層部全員のタスクを割り当て直す必要がある。
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アゼルバイジャンに到着したクラックは、ニューウェイが約6カ月半後にチームに加わるというニュースについて「我々全員が非常に興奮している」と率直に認めた。「私はまだ微笑んでいるし、笑顔を止めるのは難しかった。チームとして本当に素晴らしいニュースだと思う。このニュースが報じられたとき、大きな熱狂が生まれたほどだ」
老舗ブランドのF1チームを率いる彼は次のように続けた。「結局のところ、秘密は厳重に守られていなかったが、そのニュースが社内に伝えられたときに800人のスタッフが歓声を上げるのを見たのは、最高だった。エイドリアン(・ニューウェイ)がステージに登場すると、なおさらだった。非常に素晴らしいことだったし、とても感動的だった」
アストンマーティンは、ニューウェイを迎える以前から完全な技術体制を整えていたように見えたため、チーム内の他のトップエンジニアの責任がどうなるのかという疑問が残るが、これについてクラックは次のように説明した。
「彼が半年後に加入するまでには充分な時間があると思う。我々はよく検討するつもりだが、彼のような人材を抱えることができるチームは、体制と体制を最大限に活用するためにどのような調整を行うかについて話し合わなければならない。それが我々がやろうとしていることだ」
「急いではいない。時間はたっぷりあるんだ。彼と話し合う必要のある計画がいくつかあるが、良い解決策が見つかると思う」
ニューウェイは近年、マシンの全体的なコンセプトの方向性について自分の部門に伝え、その後にパフォーマンスの最大の差別化要因になると思われる分野に自らが集中するようにしてきた。クラックは変化に前向きであり、「どの分野をカバーしたいのか、体制のなかでどの程度の重複が必要なのか、そして誰が何に対して責任を負うのか検討しなければならない」と説明。さらに次のように付け加えた。
「これは我々が経験しなければならないことだが、各部署で新しい人材を迎えるたびに毎回実行する必要があることでもある。役割と責任は何か、新たに雇用された人々はどのような業務を担当するのか決める必要があるんだ。それは上級管理職や技術管理職も同様だ。すべての領域をカバーし人材を適切に割り当てれば、こうした問題は発生しないと考えている」
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