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DTMの2リッターターボ時代が幕開け。BMW、アウディが19年モデルのテスト画像を公開

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DTMの2リッターターボ時代が幕開け。BMW、アウディが19年モデルのテスト画像を公開

 DTMドイツツーリングカー選手権は、“クラス1”規定のもと2019年からスーパーGT GT500クラスと同様の2リッター直4直噴ターボエンジンを搭載するが、その新型エンジンを搭載したBMW M4 DTM、アウディRS5 DTMの2車が、ポルトガルのエストリルでテストを行い、2社はその画像を公開した。

 GT500クラスとの車両規定統一化を進めるDTMでは、2019年からいよいよスーパーGTの3車と同じく、2リッター直4直噴ターボエンジンを搭載。18年から採用された新空力規定とともに、いよいよGT500との“ジョイントイベント”に近づくべく、クラス1規定に沿った車両が走りはじめることになるが、ついにその産声がエストリルから聞こえ始めた。

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 BMWとアウディの2社はエストリルで行われたテストに、2リッター直4直噴ターボエンジンを搭載したM4 DTMとRS5 DTMを持ち込み、BMWはブルーノ・シュペングラーとマルコ・ウィットマンがテストを担当。アウディはニコ・ミューラー、レネ・ラスト、マイク・ロッケンフェラーがステアリングを握った。

 公開された画像を見ると、デザインライン下は18年同様クラス1規定に沿った規定の形状となっているが、リヤウイング幅もGT500と同じ幅広のものに。そして目を引くのはグリルとボンネット。ターボの熱対策は日本メーカーも大いに苦労した部分だが、これと同様にグリル内は細かく空気の流れが制御され、ボンネットにも、これまでのDTM車両と異なる大きなアウトレットが設けられている。また、直4エンジンらしく、GT500同様マシン右側のみにエキゾースト出口が設けられた。

「ターボを搭載した新型M4 DTMのテスト初日は楽しかったよ」というのはシュペングラー。

「僕たちにとってもすごく興味深いよね。僕は14年間V8を積んだDTMマシンをドライブしてきたけど、これはまったく新しいものだ。クルマは素晴らしいから、次のテストが楽しみだよ」

 また、ウィットマンは「ドライブしているとき、クルマは本当にクールだと感じることができるはずだ。新エンジンのトルクと性能を感じることができるだろう」と語る。

「クルマは昨年よりはるかに速いとファンに伝えられるはずだ。ファンのみんなは安心してほしいよ。僕は以前のNAよりもサウンドは好きなんだ。今までともちろん違うように聞こえると思うし、静かだけど、悪くないよ」

 また、アウディ勢ではニコ・ミューラーも「新車はすごくマッスルで、勢いがあるよ」と賞賛している。

「ターボは素晴らしいトルクで、今までに見たことがないDTMになるだろうね。ドライバーたちへの要求も増えるだろう。音も魅力的で、今までのV8には戻したくないね」

 ロッケンフェラーも同様で、「レースドライバーとして、大きなパワーは歓迎するよ。ニューマシンはゴーカートみたいで、すごく楽しみだ。ターボエンジンも最高で、ファンも愛してくれるはずだよ。音もいいし、ずっと速くなるからね」とドライバーたちは新時代の到来を喜んでいるようだ。

 2車ともに今後、テストを経て最終的な仕様へ調整を行っていくという。今後登場するアストンマーチン・バンテージDTMがどんな姿になるのかとともに、スーパーGTファンにとっても来季のDTMマシンは大いに注目だろう。

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