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「これぞ現代版S30Zの理想形」L28改3.1Lの強心臓を超快適に楽しめるトップビルダーの技

掲載 更新 21
「これぞ現代版S30Zの理想形」L28改3.1Lの強心臓を超快適に楽しめるトップビルダーの技

正当派レストアラーが“脱定番”に挑んだS30ベースの意欲作!

機能・ルックスともに今の時代をリードするために開発

「これぞ現代版S30Zの理想形」L28改3.1Lの強心臓を超快適に楽しめるトップビルダーの技

“復活製作販売”をキーワードに、どこにも負けない本格的レストアとL型エンジンチューンに徹底的に拘ってきた老舗“スターロード”。高い技術を持つ職人が時間をかけて仕上げた車両は、アンダーフロアはもちろんパネルの内側まで一点の曇りもなく、走る芸術品といっても過言ではないほどだ。

一方で“快適に乗れる旧車”ということも追求し、電送系やサスペンションなどには多くのオリジナルパーツを製作。コンサバティブではありながらも、今の時代にマッチした実用性のある旧車を多く手がけてきた。ちなみに、これまで仕上げられた車両の多くは“定番+α”で魅力を引きだす方向のものが大多数だ。

しかし、今回紹介する車両はこれまでのスターロードのスタイルとは少し違う。言うなれば、新境地を開拓すべく思い切り新しいスタイルメイクに挑戦した意欲作。細部を見ていこう。

光り輝くエンジンは、85mmストロークのクランクを使ったL28改3.2Lフルチューン仕様。NAながらパワーは350psを超える。キャブレターはソレックスの50φ、各パーツをメッキやバフで仕上げ、魅せることも意識している。

駆動系にはORCのツインプレートクラッチを介し、ミッションはダブルコーンシンクロが採用されるFS5W71Cを採用。デフは定番のR200流用にニスモのLSD、等速タイプのドライブシャフトでパワーアップに対応している。40年以上前のフェアレディZに対し、各部をアップデートしつつ強化、節度感のあるドライブトレインを備えているのだ。

細かい部分も手は抜かない。ハーネス類は再製作し、ヒューズは当時のガラス管タイプから平形へと変更するなど、メンテナンス性を向上させている。

サスペンションはスターロードオリジナルのフルタップ式車高調を軸にセットアップ。ストリートでの安定性を重視した設定となっている。ブレーキはフロントにブレンボキャリパー、リヤはシルビア系のキャリパーを流用したディスクに交換されている。

ホイールはワークのエクイップ03のカスタムカラー(ブロンズリム)。サイズはフロントが8.5J×15-22、リヤが9.5J×15-35だ。

スタイリングは、定番をベースにしつつ、最新のチューニングトレンドを取り込んで近未来的にメイキング。プロジェクターランプはメルセデスのプレミアムSUVであるGクラスからの移植。各部灯火類はLEDを多用して仕上げられる。

フロントスポイラーは、ダクト付きでリップ面に折り返しのある形状。高速域で風圧に負けない設計がポイント。ボンネットのダクトは、後方に向け熱とボンネット内の圧力が抜けるようにワンオフカバーが作られた。

エアロミラーはスプーンのS2000用をチョイス。ボディに対して大きすぎたため、加工して小型化していたりもする。

室内の作り込みも凄まじい。メーターはデフィのリンク式をインストールし、LEDによる透過照明がS30の有機的なコンソールデザインと調和する。スピードメーターはカスタムメイドのワンオフで、デフィのメーターに合わせ透過式のパネルを仕込み、ホワイトLED照明で仕上げられた。

シートはレカロのリクライニング式バケットを装備。大人のチューンドを意識してフルレザー仕様としているのがポイントだ。

助手席に確認できる物体はスターロードオリジナルのR134タイプクーラーキット。フェアレディZやハコスカ、ケンメリといった車種に向けたアイテムで、風量調整3段切替え温度調節ボリューム付きだ。

また、操作系には現行の電動式パワーステアリングを組み込んで操作性を向上。今時のスポーツカーと遜色ない快適なチューンド旧車を作り上げている。

単純に当時のフルチューンマシンを再現するのではなく、現行車との走りにもじゅうぶん通用する高いクオリティ。まさに最新の旧車と呼ぶのに相応しいものだ。

●取材協力:スターロード 東京都江戸川区北小岩8-23-1 TEL:03-5668-5675

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