現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 7年ぶりモデルチェンジで走りはどう変わった? 新開発エンジンの実力を測る 新型スイフトに試乗

ここから本文です

7年ぶりモデルチェンジで走りはどう変わった? 新開発エンジンの実力を測る 新型スイフトに試乗

掲載 28
7年ぶりモデルチェンジで走りはどう変わった? 新開発エンジンの実力を測る 新型スイフトに試乗

築き上げてきたスイフトらしさ失わず

昨年のジャパンモビリティショーに「コンセプト」として参考出品され、12月(MTは今年1月)に発売された新型スイフト。発売されてから1か月ほどが過ぎ、まだ販売状況などの詳細は公表されていないが、それでも人気は上々だという。

【画像】Z世代をターゲットに ポリゴンを思わせるデザインに生まれ変わった新型スイフトのディテールとインテリアをみる 全37枚

試乗会に用意されたグレードはトップグレードのハイブリッドMZ(FF/CVT)。ボディカラーは訴求色のひとつであるクールイエローメタリック。

光の当たり具合ではグリーンがかっても見える淡いイエローで、スイフトというとスポーティなイメージが強いが、このボディカラーなら女性にもウケそうな優しい色合い。

日本市場では5代目(グローバル市場では4代目)となる新型も、先代までのスイフトらしいシルエットを継承する。これは、新型スイフトの開発責任者である小堀昌雄氏が、デザイナーに対して要請したポイントだといい、遠目に見ても「スイフトだ!」と認識できる。

とはいえ、より立体的になったフロントマスクにつながるクラムシェルのボンネットや張り出したフェンダーから、実物をひと目見れば新鮮さを感じられるに違いない。

従来からのファンにも、新たなファンにも好感を持たれるデザインではないだろうか。

インテリアでは、ドアトリムからインパネを明るい色のパネルで連続させ一体感を強調。質感も従来型より高まっており、ひとクラス上にステップアップした印象だ。

試乗車のMZでは本革巻きでDシェイプふうのステアリングホイールも装備し、やはりスイフトはスポーティなイメージは忘れていないなとも思わせる。

郊外路と高速道路で試乗、実感したのは高い完成度

いざ試乗。新開発の3気筒エンジンはロングストローク化して低速からのトルク特性を重視しただけあって、けっこう初期ゲインは強い。ジワッとアクセルを踏みこんで、スムーズなスタートを心がける。

新開発のCVTとの相性も上々。郊外路を走っているとレスポンス良く、効率的な回転域を使ってくれる。少し荒れた路面でも乗り心地は不快ではなく、路面の継ぎ目では衝撃を抑えつつ上手に収束させる。

パワートレーンはスズキ得意のマイルドハイブリッドだが、インジケーターを見ていないかぎりモーターのアシストは気づきにくいほど自然。

ストロングハイブリッドと違ってモーターのみの走行はできなくとも、市街地走行では頻繁にアイドリングストップし、燃費向上に貢献する。エバポレーターに蓄冷材を内臓した「エコクール」も備え、アイドリングストップしても冷房性能に心配はない。

ハンドリングはひとことで言えば素直。代々「スイスポ」と呼ばれ親しまれるスイフトスポーツもかくやというような、よどみのないフィールだ。

コーナリングではロールも抑えられ、安心感がある。この優れたハンドリングを知ってしまうと、新型のスイスポの登場にも、がぜん期待が高まるものだ。

今回は高速道路でも試乗できた。エンジン回転数は80km/hで約1500rpm、100km/hで約2000rpm。高速でも締まった乗り味でノイズも低い。

ACCも扱いやすく、高速道路では車線中央をキープして安定した走りを見せる。前車に追いついたときの減速や、いなくなったときの加速もスムーズで、必要以上にエンジン回転数を上げることもない。これなら、高速での長距離クルージングも快適に過ごせそうだ。

ライバルは強敵ぞろい 軽快な走りを武器に、いざ勝負

安全運転支援技術ではドライバーモニタリングシステムの優秀さが光る。センターモニター横のカメラがドライバーの顔を認識し、ちょっと下を向いていたり脇見をしていると、ブザーと表示で「注意」される。事故を未然に防ぐために効果を発揮しそう。

フロントシートはサイドサポートがしっかりしており、ちょっとしたワインディングでもホールド性は良好。リアシートはヘッド&フットスペースとも必要十分ではあるが、シートの座面長が少し短く、大人が座ると少し落ち着かないかもしれない。

さて、新型スイフトのライバルは、トヨタ・ヤリスやアクア、日産ノート、ホンダ・フィットといった顔ぶれが挙げられるが、どう対抗するのか? スタイリングは好みによるだろうから、個人の判断に任せよう。

スイフト最大の長所は重い走行用バッテリーを積まないこともあり、試乗車で950kgとライバルよりかなり軽量に抑えられた車両重量だ。従来型とほとんど変わらないサイズ感も街中では扱いやすく、小回り性にも優れる。

マイルドハイブリッドゆえに、どうしても燃費性能では引けを取るが、キビキビした走りの楽しさは、スイフトならでは。一見ならぬ「一乗」に値する一台だ。

試乗車のスペック

価格:216万7000円(税込 オプションなし)
全長×全幅×全高:3860×1695×11500mm
燃料消費率(WLTC):24.5km/L
駆動方式:前輪駆動
車両重量:950kg
パワートレイン:直列3気筒DOHC 1197cc
使用燃料:ガソリン
最高出力:82ps/5700rpm
最大トルク:11kg-m/4500rpm
モーター最高出力:3.1ps/1100rpm
モーター最大トルク:6.1kg-m/100rpm
ギアボックス:自動無段変速機
タイヤサイズ:185/55R16(フロント)185/55R16(リア)

こんな記事も読まれています

F1エミリア・ロマーニャFP2速報|角田裕毅が3番手! 初日から速さ見せる。最速はフェラーリのルクレール
F1エミリア・ロマーニャFP2速報|角田裕毅が3番手! 初日から速さ見せる。最速はフェラーリのルクレール
motorsport.com 日本版
[新型カローラクロス]が超絶イケメン顔に!! さらに人気爆増でバカ売れ必至!? 日本導入熱望の国産車たち
[新型カローラクロス]が超絶イケメン顔に!! さらに人気爆増でバカ売れ必至!? 日本導入熱望の国産車たち
ベストカーWeb
ボルトレトが最速、宮田莉朋12番手。F1走行後のベアマン、タイム抹消に泣く|F2イモラ予選
ボルトレトが最速、宮田莉朋12番手。F1走行後のベアマン、タイム抹消に泣く|F2イモラ予選
motorsport.com 日本版
「みんなやってるじゃん」はダメダメ!!  超カッコ悪いマナー違反を知ってますか?
「みんなやってるじゃん」はダメダメ!!  超カッコ悪いマナー違反を知ってますか?
ベストカーWeb
Z世代が「ロードスターカップ」に2年目の挑戦! NB乗りが借り物NDで奮闘するも、やっぱり本番には弱いようで…
Z世代が「ロードスターカップ」に2年目の挑戦! NB乗りが借り物NDで奮闘するも、やっぱり本番には弱いようで…
Auto Messe Web
レクサスLMに3列シート6名乗り仕様を追加設定
レクサスLMに3列シート6名乗り仕様を追加設定
カー・アンド・ドライバー
「ゲレンデ」にも電気の時代が来た! メルセデス・ベンツGクラス G 580へ試乗 破壊的に速い4モーター
「ゲレンデ」にも電気の時代が来た! メルセデス・ベンツGクラス G 580へ試乗 破壊的に速い4モーター
AUTOCAR JAPAN
ランボルギーニとテクニクスがコラボした「ターンテーブル」が登場! V12サウンドを収録したレコードが付いてきます
ランボルギーニとテクニクスがコラボした「ターンテーブル」が登場! V12サウンドを収録したレコードが付いてきます
Auto Messe Web
三菱軽「eKクロスEV」最新モデル発売! 新色加わり10色展開 安全機能と「使い勝手」もアップ!
三菱軽「eKクロスEV」最新モデル発売! 新色加わり10色展開 安全機能と「使い勝手」もアップ!
乗りものニュース
F1イモラとニュル24時間に同時参戦!? フェルスタッペン、リアルとゲームを両立「2~4時間はシムに乗れるはず」
F1イモラとニュル24時間に同時参戦!? フェルスタッペン、リアルとゲームを両立「2~4時間はシムに乗れるはず」
motorsport.com 日本版
アルボンとの契約延長は大きな後押しに。2025年以降のドライバー選択にも余裕が生まれたウイリアムズF1
アルボンとの契約延長は大きな後押しに。2025年以降のドライバー選択にも余裕が生まれたウイリアムズF1
AUTOSPORT web
FIAとF1が歩み寄り。“新しい戦略計画”を策定し「スポーツ全体に最高の結果をもたらす」ために協力
FIAとF1が歩み寄り。“新しい戦略計画”を策定し「スポーツ全体に最高の結果をもたらす」ために協力
AUTOSPORT web
DSの主力ハッチバック『DS4』に“ひなげし”の花をイメージした特別仕様車が登場。ChatGPTも搭載
DSの主力ハッチバック『DS4』に“ひなげし”の花をイメージした特別仕様車が登場。ChatGPTも搭載
AUTOSPORT web
中国EVアイウェイズ、国内市場から「撤退」 価格競争で経営難 欧州へ軸足移す
中国EVアイウェイズ、国内市場から「撤退」 価格競争で経営難 欧州へ軸足移す
AUTOCAR JAPAN
アストンマーティンが英国で最も権威ある「キングスアワード」を受賞! 特注インテリアの特許技術により3度目の受賞となりました
アストンマーティンが英国で最も権威ある「キングスアワード」を受賞! 特注インテリアの特許技術により3度目の受賞となりました
Auto Messe Web
ルクレールFP1最速! フェラーリ母国で幸先良いスタート。角田裕毅6番手……フェルスタッペン精彩欠く|F1エミリア・ロマーニャGP
ルクレールFP1最速! フェラーリ母国で幸先良いスタート。角田裕毅6番手……フェルスタッペン精彩欠く|F1エミリア・ロマーニャGP
motorsport.com 日本版
走りを楽しみたい人へ──新型レンジローバースポーツ試乗記
走りを楽しみたい人へ──新型レンジローバースポーツ試乗記
GQ JAPAN
F1エミリア・ロマーニャFP1速報|ルクレールがトップ。RB角田裕毅は6番手
F1エミリア・ロマーニャFP1速報|ルクレールがトップ。RB角田裕毅は6番手
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

28件
  • saw********
    Bクラスとしては、トヨタ・日産・ホンダ他とは違う視点で
    考えられたクルマ。どの代のモデルも、乗ってみると
    目から鱗の走り味を感じさせてくれるモデルなのが
    スイフトだと感じながら乗っている。ただ、前述の
    メーカーよりも詰めが甘い所が在る事も事実。
  • ave********
    全長11500mmどんだけ高いねん!
    1500mmに訂正して下さい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

172.7233.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

8.0375.8万円

中古車を検索
スイフトの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

172.7233.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

8.0375.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村