積算1万480km インフォテインメントのエラー
長期テストにお借りしているアウディQ4 eトロン・スポーツバックを、検査のためにディーラーへ一時的に戻した。インフォテインメント・システムの調子が悪くなり、警告灯が複数点灯し、ヘッドアップ・ディスプレイが動かなくなったのだ。
【画像】BEVのクロスオーバー アウディQ4 eトロン 兄弟モデルのVW ID.4とID.5も 全107枚
システムを再起動すれば、毎回復調はするのだけれど。
積算1万1032km 片道270kmの小旅行へ
アウディQ4 eトロン・スポーツバックで、グレートブリテン島の西部、ノーフォークまで1泊2日の小旅行に出た。航続距離は気温や道路状況によって320kmから480kmの間で変化するとはいえ、片道270kmの行程なら余裕でこなせる。
目的地では、日産リーフを所有する友人宅へ宿泊。一晩かけて充電して、自宅へ戻るという計画を立てた。筆者が応援するサッカーチームは惜しくも負けてしまったが、感情的なうっ積を発散することはできた。
ロンドンの西にある筆者の自宅、バークシャーからノーフォークまで走行して、駆動用バッテリーの残量は30%。今回は温かい初夏だったが、冬場より20%近くも向上していた。これが、現在のBEV(バッテリーEV)の特性といえる。
翌朝になってQ4 eトロンに戻ってみると、バッテリーの残量は30%のまま。どうやら、充電器の電源を入れるのを忘れたらしい。
もし1か月ほど前であれば、急速充電器を求めて右往左往したはず。でも今回は違う。
つい先月、ノーフォークにも急速充電器が使えるグリッドサーブ・エレクトリック・フォアコートという施設がオープンした。ラウンジのような場所で過ごしながら充電完了を待てる新しいスポットで、BEV版、未来のガソリンスタンドといえる。
22台の急速充電器が並ぶ新スタイル
友人の家から5分ほどで、グリッドサーブに到着。敷地内には22台もの350kWの急速充電器が並んでいた。早速その1カ所で、Q4 eトロンを充電させてもらう。
充電器の前にクルマを停めたら充電ケーブルを繋いで、非接触決済パッドで支払い手続きをし、必要な金額を選ぶだけ。数分で充電を開始できる。余計なアプリをスマートフォンにインストールする必要もない。
Q4 eトロンの急速充電能力は、135kWまで。80%まで回復させるのに要した時間は約30分で、料金は20ポンド(約3400円)だった。スタッフも親切。クルマと充電器が正しく接続できているか、充電スピードが適正かを、しっかり確認してくれる。
隣接する建物には、衣料量販店のマークス&スペンサーや書店のWHスミスといった小さなショップも入っている。なんと素晴らしい施設だろう。
待っている間に、朝食を済ませることができた。WHスミスの本棚に並んでいた、雑誌のAUTOCARもきれいに整えておいた。
スタッフによれば、ノーフォークには27基の急速充電器があるそうだが、その内の22基がグリッドサーブに設置されているという。テスラ専用の急速充電器、スーパーチャージャーも複数台あるらしい。
また、競合企業の約半分の敷地面積で、同等の充電設備を提供しているとも話していた。良いことずくめだ。
BEV化の近未来社会が、また1歩近づいた
最初は少し変わった場所だと思っていたのだが、利用してみるとBEVで長距離旅行を楽しむ場合には、とても便利な施設だと実感した。海岸線の街で休暇を楽しんで心を充電した後は、クルマも手早く充電して帰路につける。
サービスエリアや市街地などに点在するBEV用の充電器は、全般的に評判が悪い。料金はまちまちだし故障も多く、アプリや支払い手続きの操作などが複雑。そもそも、1か所の台数も少ない。
グリッドサーブは、そのすべてを解決している。BEV化の近未来社会が、また1歩近づいたようだ。都市部から離れたノーフォークにも。
テストデータ
気に入っているトコロ
急速充電能力:135kWという充電能力は充分に速い。充電速度が速いほど、待ち時間も短くなる。ガソリンを補給するのと同程度の時間になる日も来るだろうか。
気に入らないトコロ
インフォテインメント:Q4 eトロンのインフォテインメント・システムがフリーズする理由を、アウディに調べてもらっている。その結果は、次の機会に。
テスト車について
モデル名:アウディQ4 eトロン・スポーツバック 40 スポーツ(英国仕様)
新車価格:4万5775ポンド(約764万円)
テスト車の価格:5万4565ポンド(約911万円)
テストの記録
航続距離:408km
電費:5.3km/kWh
故障:スピードメーターの不具合、インフォテインメント・システムのフリーズ
出費:なし
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みんなのコメント
あるあるでしょう。
イメージ戦略は成功しても、技術力は昔とそんなに変わってないだろうね。
昔は中古の値落ちも激しかったなぁ。