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マツダで1番売れる「CX-5」 グレード見直しの狙いは? スポーティ系が好調

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マツダで1番売れる「CX-5」 グレード見直しの狙いは? スポーティ系が好調

他メーカーから顧客を呼べる中核モデル

執筆:Masaaki Shinohara(篠原政明)

【画像】改良版マツダCX-5に、「レトロスポーツ」登場【注目グレードを比較】 全70枚

9月4日、マツダはクロスオーバーSUVの「CX-5」を一部改良し販売予約を開始した。発売は10月中旬を予定している。

CX-5は、日本市場においてはマツダ車でいちばん売れているモデルだ。年々拡大しているSUV市場においては250~450万円台が中心で、2022年は59%を占めている。この価格帯は、まさにCX-5の価格帯だ。

また、マツダのSUV全体の販売台数では、2021年度はCX-5が約2万台を販売。

翌2022年度はCX-60の登場もあったがCX-5の人気は変わらずに約2万台を販売し、その他のモデルも販売台数はほぼ横ばい、CX-60のぶんだけ販売台数が拡大している。

そんな人気モデルであるCX-5の中では、「ブラックトーン・エディション」や「スポーツ・アピアランス」といったスポーティグレードが非常に好調で、しかも他社からの買い換えも多いという。

そこで今回の商品改良の狙いは、まず既存グレードのキャラクターを鮮明化し、多様なユーザーのライフスタイルやニーズにより幅広く対応させること。

そして好評のスポーティグレードに新たな世界観の「レトロスポーツ・エディション」を追加して、スポーティな世界観を拡げることとした。

縦基調グリル スポーツ・アピアランス

「レトロスポーツ」に関しては別記事で紹介することにして、今回は既存グレード体系の見直しを中心に紹介していこう。

現行のラインナップでは、Lパッケージやプロアクティブなど、一部イメージが重複するグレードがあった。

そこで今回はこれらをフェードアウトし、最上級プレミアム志向の「エクスクルーシブ・モード」、レジャー志向の「フィールドジャーニー」、スポーツ志向の「スポーツ・アピアランス」「レトロスポーツ」「ブラックトーン・エディション」、そして賢い選択肢の「スマート・エディション」と、それぞれのイメージを明確化し、しかもスポーツ志向の幅を拡げた。

商品改良の具体的な内容としては、グレードによるが内外装デザインや標準装備の変更などが挙げられる。そこで主なグレードについて紹介しておこう。

「スポーツ・アピアランス」では、水平基調だったフロントグリルのデザインをグロスブラックの縦基調ブロックメッシュパターンとし、スポーティ&ラグジュアリーなイメージをさらに強化している。

従来型でフロントグリルに配されていた赤いアクセントは省略。インテリアは、運転席&助手席にシートベンチレーションが追加された。

仕立てで選ぶ フィールドジャーニー

「エクスクルーシブ・モード」では、ピアノブラックの縦基調ブロックメッシュパターンのフロントグリルに変更し、前後バンパーにはシルバーのセンターガーニッシュを、19インチのアルミホイールは高輝度ダーク塗装を採用。

インテリアは、ハニカムシルバーのデコレーションパネル(インパネ/ドアトリム)やライトグレーのステッチ(シート/コンソールリッド/ドアアームレスト/ニーパッド)を採用し、洗練された上質さを感じさせている。

「フィールドジャーニー」では、フロントグリルのカラーコーディネート変更、シート座面にパーフォレーション加工を施した合成皮革の採用、シートステッチ/パイピングをライトグレーに、エアコンルーバーベゼルをサテンクロームメッキに変更、などが施された。

実質的な機能性と質実な中にも高い仕立ての良さを感じさせている。

なお、「ブラックトーン・エディション」に関しては大きな変更はない。

ボディカラーでは、プラチナクォーツメタリックを新たに追加し、ソニックシルバーは廃止された。

新価格について

シリーズ全体としては、地上デジタルTVチューナー(フルセグ)やアドバンスドキーレスエントリー・システム、360°ビューモニター+フロントパーキングセンサーなど、人気の高かったメーカーセットオプションをグレードによるが標準装備化。

それに伴いオプション設定を廃止している。各グレードの装備詳細に関しては、マツダのWebサイトを参照するか、販売店に問い合わせて欲しい。

また、昨今の原材料費や原油価格の高騰、円安などの影響で車両価格は全体に引き上げられているが、前述のオプションを標準装備化している部分を差し引けば、価格上昇は比較的おさえられているようだ。

主なグレードと車両価格は下記のとおり。

スマート・エディション:290万9500円(20S/2WD)~345万9500円(XD/4WD)
ブラックトーン・エディション:323万9500円(20S/2WD)~378万9500円(XD/4WD)
フィールドジャーニー:352万円(20S/4WD)~383万9000円(XD/4WD)
スポーツ・アピアランス:358万1600円(25S/2WD)~413万1600円(XD/4WD)
エクスクルーシブ・モード:399万4100円(XD/2WD)~422万5100円(XD/4WD)

CX-30/マツダ3も商品改良

また、CX-5と同時にコンパクト・クロスオーバーSUVの「CX-30」と、Cセグメント・ハッチバック&セダンの「マツダ3」も商品改良が発表された。

まず機種体系が変更され、CX-30ではe-SKYACTIV X搭載車と全エンジンでMT車がフェードアウトした。マツダ3でも、e-SKYACTIV X搭載車はファストバックの4WD車だけになり、搭載エンジンの種類やMT車が減少している。

また、CX-30、マツダ3ともCX-5と同様の「レトロスポーツエディション」が設定され、「プロアクティブ」と「ブラックトーンエディション」の3グレード構成となる(プロアクティブ・ツーリングセレクションはフェードアウト)。

さらにCX-30においては、誤発進抑制機能やドライバーモニタリングを進化させ、安全性を向上。10.25インチ・センターディスプレイ(従来型は8.8インチ)の採用、ワイヤレス充電やUSB(タイプC)端子の追加などで、利便性や快適性を向上している。

ボディカラーでは、ジルコンサンドメタリックをCX-30とマツダ3に、セラミックメタリックをCX-30に(マツダ3には本年4月に追加済み)追加している。

CX-30の主なグレードと車両価格は、255万6400円(20S/2WD)~367万8400円(XDレトロスポーツエディション/4WD)となっている。

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みんなのコメント

12件
  • ラージに切り替えてやめたかったのにやめられないCX-5。北米でも稼ぎ頭なのにCX-50CX-90とカニバって台数減らしちゃった。でも50も90も評判良くないからCX-5に回帰するかな。
  • 稼ぎ頭だから、やめるにやめられんマツダの苦悩
    2022年1月~12月販売台数
    グローバル
    CX-5 365,135台(前年比-4.4%)
    MAZDA3 173,619台(同-26.0%)
    CX-30 172,057台(同-22.7%)

    日本市場
    CX-5 31,394台(前年比+40.1%)
    MAZDA2 24,448台(同-0.9%)
    CX-30 16,168台(同-16.4%)
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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